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心療内科受診。診断結果は嘘をつく病気。

初めて入る心療内科のクリニックは
看護師さんが触る紙の擦れる音が響く位
本当に静かで、
インテリアもシンプルで
落ち着いた雰囲気でした。

でも、私の気持ちは
どこか落ち着きがなくって。

まだ夫をギャンブル依存症と信じたくない
という気持ちがそうさせているようでした。

でもここで、いとも簡単に
はっきりとギャンブル依存症と診断されます。

医師が話してくれた内容をまとめると

脳に強力な回路が組み込まれてしまっている状態。
これは、本人の意思ではどうすることも出来ない。
アルコールや薬物が“物質への依存”に対して
ギャンブルは“プロセスへの依存”。
「負けた金を取り返さないと!」という強迫にかられる。
病院では処方できる薬もない。
カウンセリングをする位しか出来ない。

日常生活では、
とにかくパチンコの情報をシャットアウトすることが大事。
例えば、通勤の道中にパチンコ屋の前を通らなければならないのなら
その道は通らないようにする。
小銭もコインに連想が走るため持たないようにする。
余分なお金は持たない。
TV でパチンコのCMが流れたら消す。
スマホでのスロットゲームをしない。
スマホでパチンコ・スロット関連の動画を見ないなど。

そして、一番大切なのは 自助グループへ参加し、
ミーティングに参加し続けること。

パチンコに行かない 1 日1日を積み重ねること。


続けて先生は私に言います。
家族は絶対に借金を肩代わりしないこと。
借金を肩代わりし続けることで益々症状は悪くなる。
肩代わりした時点で本人は次のギャンブルのスイッチが入る。 

借金を返してもらったことは、すぐに忘れてしまう。
家族は、本人の症状より、借金が問題だと思ってしまうけど
実際はそうではない。
借金は本人の行動を止める為 (首が回らない状態を作る)
に必要なこともある。
もう借金しない約束とか、誓約書なんかも全く無意味。
いくらでも嘘がつけてしまう病気だから、真に受けないこと。


もともと、
ネットで調べていた病気の概要と、
先生の話の内容は
さほど変わらないはずなのに

直接聞く先生の話は
とっても
とっても 重く感じました。


嘘をつく病気だって、、、

嘘をつくのが当たり前の人と
これから先どうやって関わったらいいんだろう。

真に受けないでって
病気だからねって
果たして思えるのだろうか?

とにもかくにも
自助グループに参加するしか手立てはないと
はっきり分かったことは大きかった。 

受診のあとの彼は
何にも言わないで静かに運転。

私は、その静かな雰囲気に耐えられなくって
「自助グループに参加する日決めよう」 って切り出しました。

彼自身も、治療に前向きなように見えました。

後日、一緒にグループミーティングへ参加することとなります。

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