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ノベルゲームのシナリオ掲載

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#ホワイト企業

1番「マグカップおとす」(金曜日午後)

 フェリシーのメイドさんは各々MYマグカップが存在する。

 フェリシーが秋葉原のお店ということもあり、各々の推しを想起させるマグカップやカラーや性格、好きなことになぞられ、私はこれを選ぶわ。という様に千差万別であり、それを否定する者はフェリシーにはいない。

 過去にはメイド同士いがみあうような時期もあったと話の上では聞くことはあれど、過去は過去である。今のフェリシーはとても協調性や信頼性に

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13番「おぼんからカップ落とす」(午後)

 先輩たちが施術をしている。私たちのフェリシーではお客様との接客は基本的に1対1で行われる。

 今日は私には予約が入っていない。フェリシーでは出勤=勤務という扱いゆえ、予約が入っていなくともその時間はお給料が発生する。

ザ・ホワイト企業フェリシー

 といっても、さすがにサボるのは後輩として気がひける。ゆえにこうして働いている。

 メイドによって人気度に差があるらしく、たとえ曜日が同じ

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