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『ひねもすのたり日記』 読書記録#3

今回は『ひねもすのたり日記』1巻から4巻を読んだ感想を書いてみます。

戦争や戦時下の暮らしを題材にした作品はちょっと身構えるというか
しっかり向き合って読まなきゃという感じになって
遠ざけてしまいがちな私ですが、
漫画なら読みやすいかなーと思い購入してみました。

題名の意味

不勉強で恥ずかしいですが、、
こちらの漫画を知ってから
ひねもす」とは、「朝から晩まで」という意味で、
のたり」とは、「のどかにゆったり」という意味だと知りました。

その名の通り、のんびりした空気感の漫画で
全体的にはほっこりした気持ちになります。

ちばてつやさんの現在の暮らしや出来事が描かれていたり
ときどき幼少期の満洲での暮らしや
戦争中のエピソードなども回想として描かれていて
勉強にもなります。

戦時中の満洲での暮らし

戦時中から終戦後の満洲引き上げの記憶が描かれています。

私は戦争というと東京の空襲や沖縄戦のイメージが強く
満洲で暮らしていた方のお話は初めて知ったので
とても勉強になりました。

満洲から命からがら港のある町まで来て
日本への引き揚げ船へ乗るエピソードの中で
1年ほどかけて港まで来て船に乗っても
船の中で亡くなってしまう方もいらっしゃったというお話や
空腹に耐えながら戦後を過ごす姿がとても印象に残りました。

漫画なら

漫画だとよりリアルに当時の様子が伝わってきて
漫画で戦争について知るもの良いなと思いました。
戦争中の辛い思い出だけでなく、
所々でクスッと笑える場面があったりするのもとても良かったです。

もっと色々読んでみたいなと思って
さっそく図書館へ行って水木しげるさんの戦争体験の漫画を借りました。
またの機会に感想を書こうと思います。


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