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「あ、これガチであかんやつ」と「普通のあかんやつ」の絶対に超えられない境界線に立った時に僕が思ったことを共有する

「パパ、早くお風呂に入って!クサい!」

ランニングから戻って、リビングで冷たいお茶を飲みながら至福の時間ときを過ごしていると長女から厳しいお叱りが入る。

曲がりなりにもウルトラマラソンにチャレンジを続ける僕は、夏であろうと関係なく距離を踏む。もう40歳を超えると走り続けなければ老化のスピードに逆らうことができない。

でも夏場は走ると汗臭い。
正確に言うと僕自身は臭くないけど、まわりは臭い。

しかしな、どんな理由であれ娘から「クサい」と言われるとさすがに「ドキっ」とするんだよな。悲しくなるな。

「あ、これガチであかんやつ」

もうかれこれ7年前になる。
僕の部下として、最強の体臭を持参した新入社員の藤本君が入社してきた。

彼が一人いるだけで密閉された車や会議室にいるメンバーが「これはガチであかんやつ」と意識が朦朧とし、上手く呼吸ができなくなるのだ。 

おおげさではなく彼と一緒に電車に乗ると、僕達を震源地と判断して周りの人が静かにサーッと離れていくのだ。

そう、マグマだ、マグマ。

でも震源地の人は、自分が臭いとは気づいていない。あくまで新人らしく無邪気に僕に話しかけてくる。それでいてめちゃくちゃ臭いのだ。 

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い状態だから、その無邪気さにも腹がたって仕方ない。

4人掛けの電車で普通に向かいあって座っていると、モワンと生ぬるく匂ってくる。エンピツの芯のような、理科の実験室で嗅いだことのあるような懐かしい激臭を信じ難いレベルで拡散させてくる。

この震源地を「インフルエンサー」と呼んで良い。

彼が入社して初めての夏

僕は、総務部長から会議室に呼び出された。

「藤本君のことだけどね。ニオイがあまりにもキツイと総務部にたくさんの苦情がきているのだが。そういうエチケットの指導はしているのかな」

「いや、あれは汗臭いのではなく体臭です。風呂に入りなさいの指導も意味ないし、どう伝えていいか僕も悩んでいるところです」

「デオドラントを頻繁にさせるとか、そういうことくらいは言えるだろう。本人はニオイの自覚はあるのか?営業なんだからマナーとして指導の一環で言ってもおかしくないだろ。頼んだよ。」

そうか、たしかにな。
体臭だからって見過ごして良いってわけではなく、接客業である以上は最低限のできる対策くらいはしないとな。
取引先様に迷惑かけるのはマズいしな。

というより、僕自身が限界に達していた。
今までは気を遣って我慢していたが、さすがにそのおぞましい臭いに堪え兼ねており総務部長の進言をキッカケにして指導する形は丁度よかった。

翌日の朝一に会議室に呼んで「汗臭いんだけど……」と、かなり慎重に言葉を選んで指摘した。 

するとびっくりした。
部下はその指摘に慣れた様子で落ち着き払った表情で

「ああ、僕は体が臭いんじゃなくて服が臭いんですよね。『部屋干し』ですから」

と回答し、
「ところでですね、昨日のお客様ですが……」
と何食わぬ顔で仕事の話を始めた。

僕はそれを聞いて
「あ、そっか。体じゃなくて『部屋干しの服』が臭いのか。」

と一瞬納得して彼の仕事の相談に耳を傾けた。

しかし、しばらくして気付いた。
体のニオイではなくて部屋干し服だから、って何なの?

いや、くせぇだろよ。

くせぇことに変わりないだろうよ。

それに部屋干し臭は、どちらかと言うとドブ臭ヨリだろ。
お前のこのエンピツの芯や理科の実験室臭とは全くもって異なるだろ。

たしかに両方くせぇよ。
だけどくせぇ質が違うだろ。

体だか部屋干しだか知らねえけど、とにかくお前が震源地でくせぇ、って苦情が各所で入ってんだ。

総務も
「ああ体じゃなくて『部屋干し』だったのか、じゃあ晴天が続いたらオッケーやな」

とはならないだろ。

俺はこの指摘をするために、どうやったらお前が傷つかないか妻にも相談して、妻にお前役を演じてもらって模擬面談まで昨晩してきたんだ。

だから指摘を「汗臭い」で濁しただろ。
そこから「デオドラント」の強烈のやつを推薦しようとamazonで星4つ以上をリストアップしてきたんだ。

別にニオイの発生源を特定したくて臭いを指摘したわけじゃない。

部屋干しの服を含めたキミの身体全体から拡散される未曾有の激臭が、三半規管がヤラれるレベルでキツイから速やかな対応を求めたわけだ。

お前にとっては、厳密に言えば身体と部屋干し服は違うかもしれない。

だけど、お前以外の被害者達にとっては関係ない。いま、こうして会議室に密閉状態で俺は失神寸前だ。今までの楽しかった思い出や小学校のころの初恋の相手の顔が走馬灯のように頭を駆け巡る。 

お前の部屋干し服と、身体。
その両者はただの一つのヤバい物体だよ。

というか、その部屋干し服はもう、広義の意味で「お前の身体」でいいだろ。

もう大差はない。

俺も上司だ。
その上でどうするか一緒に考えようじゃないか。

って、何の話だこれ。

ていうか、これ記事として成立するのか

部屋干しですっていう回答が気に入らないのは分かったけど、それに対してグダグダ長文書き過ぎじゃね?これもぅ、noteじゃない。何も学ぶものない。居酒屋トークじゃん。

読者はどこまで実話で、どこから妄想か分からないし、すでについてこれないだろ、って。一体、何が始まったんだって。

最後は「パパ」からの長女へのメッセージで
「クサイは大きくなっても言わないでね」
ってほのぼのした流れで締める構成でいたけど、暴走しすぎてこれ無理。 

もう100記事連続更新したし、今日のところはこれで終わらせてもらうか

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なんと101記事目のトイレネタ記事を「noteの今日の注目記事(8/24)」に選んでいただきました!!まじか!!note編集者さんありがとう!!

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よりによってトイレとは。。。
もっと頑張った記事あるでーーーーーーーー。なんてね。
だけど、これからもよろしくたのむでーーーー!

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