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複業・パラレルワークではどんな仕事を掛け持ちすべきか

私は今、編集者(会社員)+ライター(個人事業主)の仕事を掛け持ちして働いている。理想としては、いずれもう1つぐらい仕事の幅を広げたいなと考えているところ。

複業を考えた時、かけ合わせる仕事のパターンは無限大。その仕事の種類によって個性が出るし、他の人と差別化できる強みにもなる。

昨年9月に開催された「新しい働き方フェス」では、教育改革実践家・藤原和博さんの「~自分らしく生きるために~ 必ず食える1%の人になる方法」という講演を聴いた。

新しい働き方フェス_藤原さん講演

その講演で藤原さんがおっしゃっていたのは「3つのキャリアの掛け合わせで、自分の希少性を高めよう」ということ。

▼20代まで
まず1歩目の足場を作る→1/100人に1人の人材になる
▼30代
もう片方の足場を作り、両足でライフライン(食っていける仕事)となる底辺を固める→1/100×1/100=1万人に1人の人材
▼30代~40代
3歩目をどこに踏み出すか試行錯誤
▼40代~50代
本格的に3歩目を踏み出して「キャリアの大三角形」をつくる→1/100×1/100×1/100=100万人に1人の人材!
▼50代~60代
キャリアの大三角形を底面として3D化(立体化)

3つのキャリアの掛け算がユニークで、ニーズがあればOK。そして三角形の大きさこそ、希少性の大きさ。似たキャリアを組み合わせるよりも、全く異なる分野のキャリアを持つ方が「レアな人材」ということだった。

私はこの考え方をホリエモン氏の書籍で知っていたけれど、元はこの藤原さんが提唱されている話だということを、この時初めて知った。

ご本人が「詳しくは本を買って読んでね!」とおっしゃっていたので、こちらもご紹介。


こういった考え方に触れながら、私は迷っていた。

私も一応、複業を実践するひとり。編集とライターを掛け持ちしているが、この2つはとても近い仕事である。兼務している人も多い。

週2勤務の正社員はまだ珍しいかもしれないが、勤務形態がレア=提供できる価値がレア、にはならない。はてさて、この先どうしたものか。


でも最近、自分をレア化していくのはまだ先だなと思うようになった。

編集とライターをどちらも並行して、また会社員と個人としてかかわっていると、大きな相乗効果を感じる。携わる仕事の種類が近くても、2つの視点・視座を行ったり来たりすることができると重宝されるのだ。

つまり、相手の役に立てる強みになっているということ。

そっか、まずはそういうことが大事だな、と思う。自分のキャリアに対する長期的な考え方も大切だけど、実際は一つひとつの仕事が基盤。「目の前の相手にとっていかに役に立てるか」がこの先をつくっていく。

そのためには、まずは自分の周辺分野から仕事の幅を広げていくのが王道だと思う。

私のような「ふつうの人」は、いきなり高みを見て自分の価値を高めようとすると、トンチンカンなことになりやすい。人にはそれぞれステージというものがある。


周辺分野というと、たとえば私のような編集からライター(文章にかかわる仕事)、もしくは逆にライターから編集、というパターンも多いだろう。私がお付き合いのあるデザイナーさんは、イラストも描けるのでまとめてお願いしている。

そんな風に「これもできますよ」というマイメニューを増やしていく(充実させていく)ようなイメージ。そこには、全く畑違いのメニューを入れる必要はない。なぜならニーズがあるとは限らないから。

回転寿司に行って、お味噌汁やデザートがあればついでに頼むけれど、そこでパソコンを買う人はほぼいないだろう。突飛すぎて不安だし、たとえそのパソコンが欲しくても、家電量販店やネット(専門性の高い場)で比較しながら買いたいと思うはず。


まずは、お客さんにとって「こんなことができたら重宝されるだろうな」「これもついでに頼んでもらえるかな」「比べた時に自分を選んでもらえるかも」というところから。

具体的に見つけるには、同じ業界で他の人の活動内容(メニュー)やプロフィールを調べたり、プロであるキャリアカウンセラーやコンサルタントに聞いてみてもいいかもしれない。

そして、自分の提供できる「内容」を広げるのと同時に、「場」を広げるのも大事。私のように会社員×個人事業主(フリーランス)とか、フリーで活動している人はチームを組んでみるとか。提供する相手・層の軸をずらしていくのもいいかもしれない。

自分の希少価値を高めるのはその後のステージだと思うし、そこまでレア化しなくても、ニーズがあれば食べていける。それは自分がどこを目指すか次第かな。

それでは、また明日。



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