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不思議な体験談

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はじめて田原坂に行った話

はじめて田原坂に行った話

中学校くらいかな、
父が出かけるの好きで
休みの日はしょっちゅうどこかへ連れて行かれていた
ある日のドライブ先が、
田原坂だったのだ

田原坂にはいる向かいの道側に
まんじゅう屋さんがあって、
最後はそこに寄って帰ろうね、なんて
話しながら、
田原坂公園へ続く山道を登った

一の坂、二の坂という看板があって
どんどん上へ登っていくんだけど、
なんかね、すごく厳かな感じっていうか、
重い色をしていて

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かなしばり

かなしばり

どっち?

霊が見えるようになって頻繁に金縛りが来るようになった。
なんというか、来るのが安定した、というか。
来るときは必ず前兆があって、
体の底から押し寄せてくる寒気とずしいん、と息できなくなるような圧力。
それで目が覚めるのだ。わたしはその時は必ず目をつぶっていたけれど。

なぜなら、目を開けたらいるから、とてつもなく怖かったから、目を合わせれば死ぬと思っていたから。

金縛りは睡眠麻痺と聞

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剣道の話

剣道の話

稽古前

4年生の冬の話。
冬の稽古前は体育館を走っていた。
年下の子を引き連れて一緒に走っていた、
その時だった。

左足首を誰かに掴まれた。

バタン、と綺麗に前から倒れ込んだ。
防具を付けていたので、転けた音が響き渡って皆から笑われたのを覚えている。

先生の話と鈴の音

稽古終わり。

教えて頂いた先生に礼。
神前に礼。
お互いに礼。
その後に必ず先生のお話がある。
しん、とした中の先生の

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消えた十円玉

消えた十円玉

私の体験談は嘘偽りがないから、
話にオチがないことを許してほしい。

大きな力がみえたような気がした

小学校にあがるもっと前だと思う。
母がテーブルに小銭を置いていた。
その小銭がコロンと床に落ちた、それが十円玉だった。
私は落ちた十円玉を拾って2階へ上がった。
入口で躓き、また落ちた。
表を向いていた十円玉。何故かじい、っと見入ってしまった。

するとその十円玉がぢり、ぢり…と焼けて消えていっ

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不思議な体験談

少しずつ、自分が体験した不思議な思い出を記していこう思う。

霊感、というもの。

わたしは小学校の3年生頃から見えるようになった。
はじまりは、金縛り。
はじめての金縛りだった。
信じられないと思うが、

よくイラストで見るような黒いローブを着て、鎌を持った骸骨の死神。
その周りを漂う薄緑色…薄水色…?の5つの人魂。
まるで漫画のようだった。
酷い寒気、酷い吐き気、何もかもが怖かった。
すぐに目

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