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18.木を切るために60万円の見積が来て驚愕した話

こんにちは。
農地の相続の話をしましたが、実際に相続問題がおこるまで、恥ずかしながら私は父の趣味くらいの感覚で土地、農地に関して全く内容を把握していなかった。
だが、そうであろうとどんな状況だろうが相続は待ってくれない、、、、
まず、一番の問題は数の多さ。
倉庫付きの土地が1つに畑が2つ、空き地が1つに田んぼが1つ。全部で5か所と
以前は同じ地域にお墓が2か所あり、草取りに追われていた。
亡くなるまでの10年間は父は出稼ぎ労働者だったので、どうやって管理していたんだろうと頭を捻ってしまう。
父は週末になると2時間車を運転し自宅に帰り、また月曜日には仕事場へ向かう生活を数年送り、病気になり地元に戻ってきた。
病気が発覚してからは半年で亡くなってしまったので、あれよあれよという間に相続問題が急に私たち家族に振ってかかってきてしまった。
本当はその問題は昔からあったのだけど、父が一人で担っていただけ。だったということは父が亡くなってから気づいた。でも遅かった。
私たち残された家族はあやふやにしか把握をしていなかったので、
農地の登記を調べることから始まり、今まで隣の人の土地だと思っていた場所が、
なんと自分の土地だったと知った時の衝撃たるや!!
おまけに境界線が引かれていないために、測量をしないといけないとう話になった。
土地家屋調査士に依頼したら4~50万の支払いになるとか。
そんなお金急に出せるわけがない。
なんせ、うちの両親は自分たちの生命保険を解約してしまうくらいお金に困っていたのだから。
そうやって徐々に現実と支払わなければいけないお金を突き付けられたところで、また別の問題が降ってわいてきた。
倉庫がある土地の木が伸びすぎて、隣地に倒れる危険があるので伐採をしないといけない。急遽見積もりを取ったら、な、なんと60万!!
兄さん、バカ言っちゃいけないよ!ぼったくりもいい所、と思ったけれど、内訳を見てみると、伐採費用、重機のレンタル費用、人件費、切った木の処分費などなど。
そんなに掛かるんかい。という内容。
しかも10メートル超えの木があるため、その木を切るために重機が必要で、切ってから隣地に倒れかからないように4人がかりで引っ張って、それを切り刻むのにいくらかかってゴニョニョゴニョ。。。
木ぃ切るだけでどんだけ面倒くさいんだ!!!!!!
木を切る為なんかに私がせっせと親のために貯めた月一万円貯金を使うわけにはいかない。でも雪でも降ったらいつ倒れてしまってもおかしくない。
そんな切羽詰まった状況なのに、母親は頼りにならないし、弟は相続放棄しちゃってるし、妹は我関せず。
私がやるしかないのかと張り切れば、姉に疎ましがられ、
『ほんと暇だよね。』と言われる始末。
ふ、ふざけんな!こっちから降った話じゃねーーーんだよ!!!
誰も好きでやっとらんわい!!
と言いたい気持ちをぐっとこらえた。
地元に残っているのは姉と同居する母だけで
他の弟妹は都会に出てしまっている。役に立たない母に代わって草刈りから司法書士との打ち合わせ、墓の草取りなど一手に担っている姉には頭が上がらない。
それにしてもうちの両親はほんと色々残してくれたよね、
親への当たりがきつくなる一方で私はやるせない思いを募らせた。

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