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体温。



丁寧に私に触れ
溺れそうなくらいの愛を注ぐ
どこまでも優しく


そっと触れるその手は
少しずつ
私を昂めていく


緊張と不安
期待と羞恥心
目紛しく動く感情の中


貴方はズルい


意思のない抵抗は
当然のように交わされ
貴方の瞳を見たいのに
息継ぎするのが精一杯


貴方の腕の中で
そっと瞳を閉じた夜




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