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#27 水琴窟は傍らに

最近気づいたことがあります。
我が家(実家)の風呂場は、排水溝に水が流れ込むと、ときどき水琴窟すいきんくつのような音が鳴るのです。
ずっと気付きませんでした。もう長年使っているのですけどね。
否、気づいていた可能性はありますが、これが「水琴窟」というものと結びついていなかったために見過ごされてきたのでしょう。

水琴窟というものは割と最近知りました。
これが水琴窟↓

こんな作品もあります↓

(なんかbandcampのリンクの表示、でかいすね笑)

水琴窟、いいなぁ、欲しいなぁ、本物を聞いてみたいなぁ、それもできれば家で、などと思いつつ、私は現在無職のひきこもり予備軍ですから、当然そんな手の込んだ装置は買えません。
しかも、家も庭も私のものではありませんから、そんな大掛かりな装置を設けるわけにもいきません。
その上、ダメ押ししますが、私はまぁまぁ無能です。なんともリアルな感じの。
DIYなど、全然できません。私が出来るのは、ニトリの家具の組み立てだけです。あと無線マウスの電池交換と、家の電球交換・・・・・・・
ものづくりとか、改造とかできる人は、本当にすごいなぁ、と感心するばかり。
そんなもんだから、これに関しては「ないなら作ろうぜ!」とはならないんですね。しかも材料費だけで既に予算オーバーしてますって、絶対。
身の丈に合った生活は大事です。貴族やブルジョアじゃあるまいし。

そんな多感な無職憧れの逸品「水琴窟」。
それが既にあったんです、うちの風呂場に。
やはり、幸せはフォーカス如何で決まってくるのだなぁ、と身に染みて実感したのでした。
実感するって大事ですね。自分のフィルターを通して腑に落ちるのを感じるということです。つまり実感とは、寛ぎコーヒーです。(?)
書物を始めとする、他者から情報がどわっと流れ込んでくる感覚、というものも刺激的で面白いのですが、私は自分で気づくことが一番満足感が得られると感じます。
巨人の肩に乗るのもいいですが、学びはそれだけではないんですね。

今日は、「水琴窟」を是非覚えて帰ってくださると嬉しいです。
潤沢な資産をお持ちの紳士淑女は是非一家に一台、いや、せめて二・三台は水琴窟を拵えましょう。というか、プルスウルトラな日本庭園、つくりましょうよ。そして無料開放してください。
金の使い方には、最も品格が現れますよね。投機などに現をぬかしている場合ではありませんぞ。金持ちの本気と矜持を今こそ見せて下され。

それではまた。


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