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#9 音楽を還そうか

音楽には金銭的な価値がないと前回に書きました。それについてもう少しだけ書きたくなったので続けます。
音楽も例に漏れずというか、市場に投入されました。で、なんか上手く行っちゃった。
でも、市場はただの資本増殖マシーンなので、非合理的なものが嫌いです。
コストに合った見返りを求められます。
それは別にいいんです。そういうものなので。マシーンに怒ってもしゃーないのです。
で、音楽という営みはそもそも非合理的なので、市場との相性は良くない。
だから儲からなくて当然だし、食っていけなくていいんです。
「食っていけないから辞める」というのは本末転倒なんですよ。
「食おうが食えまいが、辞めない」が正解です。まぁ、過度なストレスで音楽自体が厭になったりするのかもしれませんね。色々な事情があるのでしょう。
そうそう、無理やり需要の掘り起こしをするのもなんか違う気がします。
なんだか、人をだましている気がしてしまうんですよね。
それこそ市場原理に委ねた方が良いと思います。あるがまま。放置。
まやかしの付加価値は要りません。

AIの発達で音楽家がいなくなる?
いや、職業音楽家、でしょ、それは。
音楽という営みは続いていきますよ、人が生きている限りは。だから音楽家も死なない。
非合理的なことを合理的にやってどうするんですか。
暇つぶしを合理化してしまったら、もっと暇な時間が捻出されてしまう。
なんじゃこりゃ。そんな感じでしょうか。滑稽ですって。
私には音楽が元の場所に戻っていく、という風に見えています。
音楽が金になる時代の方が異常なんです。熱に浮かされて、夢でも見ていたのよ、きっと。
そして音楽は還るべき場所へ。めでたしめでたし。
・・・・もっとリアルな言い方すると、上京していた奴が地元に帰ってくるようなもんです。
そんな悪いことですかね、それは。


※個人の感想です。


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