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週報プークス6月 ふくらむ月と冷える風

前回の週報はこちらから。




6月17日(月) なかよくなりてえぜ

週末に新しいリールを投稿した。
先週、素材撮りをしたものをまとめました。動画を作ってえらい、とまずは自分の達成を誉める。
ポージングや見せ方をリサーチし、何度学習してもしっくりこない。パターンがないし、撮るときはいつも頭の中は真っ白になってしまう。
だけど、宣言通りアップロードできてよかった。
アルゴリズムとなかよくすべく、SNSに継続して投稿する、ということがどうにも続かない。悩ましい。
あとから、他の方のリール投稿を見たら、やっぱりガンガンに回せているひとの投稿は、すごいなああああと感心するばかり。
制作、がんばりたいなあ。

いつの間にか三日月は、ふくよかに線をふくらませていた。



6月18日(火) 踏んだり蹴ったり落としたり

昼にパスタを作る。
フライパンに乾麺を折って入れ、ひたひたの水をかけ、1分長めに茹でたら油を大さじ1くらい回しかけ、残った茹で汁とよく乳化させる。
ハーブ塩とシラチャー(ベージュのふたのやつ)、「ひろし」を混ぜてジェノベーゼ風だ。
「ひろし」は「ゆかり」でおなじみ三島が出してる広島菜のふりかけ。広島菜だから、ひろし。最近、しげきという弟ができたひろし。
それを皿に盛った。
その刹那、皿は傾いてそのまま半分くらい左の足指にべちょ、と落とす。当然だが猛烈に熱い。こういうとき、ほったらかして足を水につけに行くか、落ちたぶんを拾って戻すかでこころがふたつになる。
今回は後者。あとで水をかけた。
落ちたパスタからは慎重にほこりを払った。

山の白い脈もずいぶん消えて、よく目をこらすと木々の濃い緑が押し出されている。午前中、すこし雨が降り、昼も夜も空気がよく冷えた。
出かけ先でBLANCのサングラスを失くす。ぎゃふん。



6月19日(水) 月曜に漫画読んでることが多い

直近で見聞きしたコンテンツを並べる。
Threadsでは随時、感想と共にpostしてます。

ヤーレンズがゲストの「プレ金ナイト」が良かった。ファンとのバウンダリーの設け方を聴けます。
「スルーロマンス」が最終回を迎え、月曜の楽しみがひとつ終わった。
この漫画のすごいところは「理解」そのものは天啓でもなんでもなく、ただあっけない、という寂しさを捉え描き出したところにあると思う。



6月20日(木) それはそれとして水戸洋平が好き

そういえば先週「THE FIRST SLAM DUNK」をNetflixで観た。
劇場で再上映もあるみたいですよ、と教えてもらったので、まだ初見の方には劇場での観覧をおすすめします。音の奥行きを、イヤホンで感じるにはもったいないほど贅沢な構築の仕方がされていた。
湘北vs山王戦は「SLAM DUNK」では終盤の試合かつ全話のなかで、最も重要なゲームなんだけどそれを再構成している。封切り以後は周りでも評判だったんだけど、なんとなく最近はニュースにしろ、映画にしろ、タイトルより誰かのレビューがまずあって、それを目にするため「他人の感想」からの影響を避けたくあって、音響とスクリーン、没入感という要を引き換えに、落ち着いてひとりで視聴できる環境を選んでしまう。
かつて読者視聴者だったひとりとして、また会えたという懐かしさがあり、当時小学生だった自分は、とっくのとっくに彼らの年齢を越してしまった。
ひと匙のさみしさと共に、わたしも試合の観客になれた。

5つ上の兄により、週刊少年ジャンプが我が家にあり「SLAM DUNK」は、心躍る漫画のふたつめだった。(ひとつめは「幽☆遊☆白書」)
主人公、桜木花道は赤木晴子に恋をする。
そこにトロフィー的扱いはなく、また(安易に)結ばれたりもしないストーリーのため、すごく安心して観れた。成功や勝利に女性が添えられることのない少年漫画。
「THE FIRST SLAM DUNK」での主人公、宮城リョータも彩子にはっきりと恋している。けど、ふたりに信頼関係は確実にあって、しかしリョータの片想いである。合意あっての恋愛に発展する……可能性、ちょっとある…かも……? くらいの余白を残す描き方をしていて、それが想像を掻き立ててくれてすごく良かったんだな〜、と振り返る。バディにもなれるふたり。

女の子の存在や恋愛そのものが、ご褒美でも添え物でもなくある、って少年漫画・青年漫画で、まだまだ珍しいことと思う。
花道と晴子は両想いや恋仲にはならないものの、お互いに好きなひとが居て(晴子は流川に応援の体裁を取りつつ好意を持っている)、適切な距離を保って隣に居られるふたりは誠実であるし。
主人公周辺の人物たちの表象の変化は残念だったけど、共闘する仲間としての「ONE PIECE」もいい関係性だよね〜。わたしは関係性おたくなので……良い文脈を摂取したい癖がある……。

もともと、ひとのおすすめや広告、インフルエンサーにインフルエンスされないほうだったんだけど、ゆるめているうちにSNSとムーブメントの相互作用に飲まれている実感がある。そうなると個人が一次的な言葉を持つには難しくなってしまい、言葉を持つにはシャッターを下ろして自然のある場所に出なくてはいけないと思うようになった(切実と緊張感を持って)。
影響を少しでも薄めて、言葉を濃く持とうというわけだ。
「虎に翼」も、終わったらU-NEXTで全話マラソンしたいな、と思っている。



6月21日(金) 制度が個人の幸や不幸を決めるのって、おかしくないかい

たまたま誰かが「幸せと結婚に相関はない」と言ってて、大きめの声で「それなー」と言いたくなったが、ここはファミレス。
局所的かつ法的にお得な点がある、そういう制度である、というだけだと、わたしも思うよ。幸せが成すひとつの形態で、ほかにも形はいろいろある。

あさりよしとおさんの「宇宙家族カールビンソン」は、未完の作品なんだけど、これは宇宙船の交通事故により墜落した船に残された赤子を、旅一座が「家族」や「地域」を模して惑星で生活する漫画。
ハイテクを用いて、できるだけ赤子の人種や、本来の生活形態に寄せようと尽力するも、得られる情報は部分的だし座学ではまかないきれないため、あべこべな部分が出てきたりする。そこに包容力を感じて、すごく好きなんだよね。Kindleで読めます。



6月22日(土) すこし寒い

窓を開けて、それから香を炊く。
甘くてムードのある匂い。葬式でもらったやつだが。
土曜日はたいてい寝ているな。香りにつつまれ、横になり寝具の隙間に溶けていく。目が覚めたら夜だった。

BLANCのサングラスをどこかに落としたため、ほかのサングラスをかけていたのだが、それがこの間、つるの金具から折れてしまった。
かけて10年ほどのアクリルのもので、寿命だったのかもしれない。
盛夏を前にして防具不足。
最後の1本が持ち堪えるか、家のどこかに眠っているもう1本が、神々しく現れてくれるか。
今は買える懐がないが、Gentle Monsterのウェブサイトなどを眺める。嗚呼、サングラスが欲しいなぁ。

今日も具なしのパスタを作る。火傷はしなかった。



6月23日(日) べしょべしょ

室内がくもるほどの湿度。大雨の到来である。
いよいよ梅雨かな。
腰から下がずぶぬれになるけど、今日は食べものを買いに外に出なくてはならない。よいせ、と腰をあげる。
湿気が増すほど眠気も強くなるんだけど、冬場の動きの鈍さも加えると、1年のうちまっとうに動ける時間って、めちゃくちゃ少ないのでは……。
眠って時間をやり過ごす日々の多いことよ。







今週も読んでくださり、ありがとうございました!
過去の週報はマガジンにまとまっています。そちらもどうぞ。

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