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若年層へのキャリアカウンセリングの3つのポイント

久しぶりに、
キャリアコンサルタントの視点から。

若年層のキャリアカウンセリングのポイント

①自己理解を促すこと

②仕事や企業理解を促すこと

③ 信頼関係構築の時間を丁寧に取ること。

若年層(10〜20代の探索段階)の特性に合わせて、キャリアカウンセリングを実施する必要がある。

《若年層の特徴》

✅ コミュニケーションが苦手
✅ 行動できない
✅ やりたいことがない
✅ 自信がない
✅ 安定・地元志向
✅ 夢追い型
✅ 親・家族の影響を強く受けている
✅ 存在実感・成長実感・成長予感がない

そこで、若年層の相談者に対して、キャリアコンサルタントとして大切にするポイントは三つある。


一つは、
自己理解を促すこと。



若年層の
「何をしたら良いかわからない」

「何ができるかわからない」

「やりたいことがない」


という言葉に象徴されるように、

自分の内面と向き合う時間や経験が少ないため、自分の生き方、将来を描く力が弱い。

キャリアコンサルタントは、
傾聴はもちろん、

職業興味検査や、
職業レディネステストのような、
アセスメントを適切に活用し、

相談者の自己理解の
一助にすることが望ましい。


二つ目に、
仕事や企業理解を促すこと。


自らの意思で職業選択に至らず、
親の介入が残るケースも見受けられる。

相談者がどのような仕事をしたいのか、
仕事そのものの理解不足から、
職場への適応に困難を抱えることもある。

自己理解のケースと同様に、
各種のアセスメントを元に、


相談者に伴走しながら jobtag やキャリアインサイトなどのwebサービスを活用し、仕事や企業理解を促す。


三つ目は、
信頼関係構築の時間を
丁寧に取ること。



コミュニケーションが苦手という若年層は、ともすると警戒心が強く、表面的な感情しか見せないかもしれない。

キャリアコンサルタントは、
受容と共感的一致に努め、
時には「待つ」ことも必要。


沈黙の時間を大切にして、
心理的安全を高めることに
注意を払うべきであろう。


信頼関係の上で、
相談者の主訴を鑑み、
必要に応じて医療機関へのリファーや、

職場環境の改善に向けた職場への働きかけも、視野に入れることになる。

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