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過去のつらい記憶との向き合い方:認知行動療法カウンセリングセンター山口店

過去のつらい出来事は、私たちの心に深い傷を残すことがあります。周囲からは「もう過去のことだから忘れなさい」とアドバイスされることもあるかもしれませんが、そのようなアドバイスに従うことはなかなか難しいものです。認知行動療法(CBT)を用いることで、その出来事による苦痛を和らげ、新たな未来を築くことが可能です。この記事では、CBTを使って過去のつらい記憶とどう向き合うかについて詳しく説明します。


過去を理解する

まず第一歩は、その出来事を理解することです。CBTでは、出来事自体だけでなく、その出来事があなたに及ぼした感情や思考、行動に焦点を当てます。出来事に対する感情や思考がどのように影響を及ぼしているかを明らかにしましょう。

認知の認識

CBTの中核的なステップは、不適応的な認知(思考)を認識することです。過去の出来事について、自分に対する否定的な認知や信念を特定しましょう。例えば、「私は何もできなかった」「私のせいだ」「私は価値がない」といった思考が挙げられます。

認知の修正

不適応的な認知を認識したら、それらを客観的に評価し、合理的な視点に修正します。自分に対する否定的な思考を肯定的なものに変えることが目標です。例えば、「私は過去の出来事から学んで成長し、今は違う人間だ」といった肯定的な信念を育てましょう。

感情の管理

過去の出来事を思い出すことによって生じる感情を管理することも重要です。CBTでは、感情を理解し、感情をコントロールするスキルを学びます。リラクゼーション、深呼吸、瞑想などのテクニックを使って、感情の高まりを和らげましょう。

行動の変更

CBTは行動に焦点を当てる治療法でもあります。過去の出来事によって引き起こされた不適応的な行動パターンを変え、新たな建設的な習慣を築くことが大切です。例えば、過去のつらい出来事によって引き起こされる対人場面での不安を克服するために、社会的スキルを向上させるトレーニングを受けることができます。

専門家のサポート

過去の嫌な出来事を克服する過程で、専門家のサポートが非常に役立ちます。認知行動療法士や公認心理師、臨床心理士などの資格をもつ専門家との協力は、効果的な治療の鍵です。専門家はあなたの感情や思考のパターンを詳細に評価し、適切なアプローチを提供します。

自己ケア

過去の嫌な出来事を克服するプロセスは時間がかかることがあります。自己ケアを怠らず、健康な生活習慣を維持することも大切です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレス管理を意識的に行いましょう。

まとめ

過去の嫌な出来事を忘れることは容易ではありませんが、認知行動療法を用いて、その出来事による苦痛を和らげ、新たな未来に向かうことは可能です。認知行動療法カウンセリングセンター山口店では、みなさまが過去の出来事に縛られることなく、前に進む方法を見つけるお手伝いをさせていただきます。



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