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NPO法人を通じて、フィリピン母をもつ女性(未成年)の話を聞いて気付いたこと。

私は日本に住むフィリピン女性の支援や相談窓口として作られたNPO法人の奨学生で、よくお世話になっていました。

今ではフィリピンだけでなく他の発展途上国にルーツを持つ家庭の支援にも力を入れているそうですが、やはりフィリピンにルーツを持つ家庭の支援が大半だそうです。

つい最近、そのNPO法人で活動している方と話す機会があり、フィリピン人の母を持つ子ども2人の話を聞くことが出来たので、ここに書き出していこうと思います。

①1人目 “搾取”

彼女は高校生になりバイトをするようになりました。夢は栄養士になることだそうです。彼女も勿論そのNPO法人の奨学生なのですが、奨学金をフィリピン人である自分の母親から「出せ。」と言われるのだとか。

しかも、その母親は娘の通帳やカードを部屋を漁って探し、勝手にATMでお金を下ろしてしまうんだとか。今はNPO法人の方が通帳とカードを保管しています。

ですが、彼女がバイトの給料を入れている、別の口座の通帳・カードは彼女自身が保管しています。母親に「出せ」と言われるとその子は拒否出来ずにお金を渡してしまうそうです。

母親は何にお金を使っているのか?私はNPO法人の方に話を聞くと、どうやら母親は自分より歳下のフィリピン女性の為にお金を使って、お世話をしているのだとか。

私は衝撃を受けました。「それって、自分の娘が働いて得たお金を使ってまで、することじゃなくない?」と思いました。

ただ、フィリピンは助け合いの文化が根強くあります。私の母も一時期そんなようなことをしていました。ただ、あまりにも限度を超えている。


②2人目 “搾取から逃れる為に”

彼女も1人目の方と同様にNPO法人の奨学生です。彼女もお金の搾取を母親から受けていたようです。耐えかねた彼女は高校1年生にして家を飛び出し、シェルターに入ったそうです。

私は高校3年生の時に家を飛び出してシェルターに入ったことがあります。勉学に加えてシェルターで暮らす費用を賄うのはかなり大変なことです。経験したのでよく分かります。それでも彼女は家を出たいと思って飛び出したのでしょう。


③2人に共通して言えること

それは“お金の搾取”です。

私も一時期母親からお金を搾取されていたことがありました。最初は「貸して」だったものが、そのうち返ってこなくなりました。

当時の私は兄が引きこもりで、弟はバイトできる年齢ではなかったからかな?と思いましたが、これらの話を聞くとそうではなさそうですね。

NPO法人の方と話していると、もう一つ共通していることに気づきました。

それは、フィリピン母は娘と息子の扱いに差がある、ということです。あくまで私の主観ですが。

①の子は兄弟がいて、上にお兄さんが2人いるのですが、息子には「お金を出せ。」と言わないそうです。

聞いていて、なるほど。私の母もそうだったなと思い出しました。私の母は、兄と弟には言わずに私にだけ

「親をリスペクトしなさい。」だとか「親の言うことは聞きなさい」とよく言っていました。不満に思った私は一度母に「なんで私にだけ言うの?」と聞いたことがあります。答えは「女だから。」でした。

そして、やたら「あーしろ、こーしろ。」と子どもで唯一の女である私にむかって言うのです。やたらと主導権を握りたがります。息子にはそういった事は一切言いません。

最後に

私は20歳になってから、母親から縛り付けられることが無くなり、解放されました。理由は「もう大人だから。」と母は言っていました。

フィリピンにはそういう文化があるんですかね?詳しくは分かりませんが…。フィリピン母達はきっと無意識的にそう子どもに接しているのでしょう。

私は、NPO法人の方に是非2人に会って話がしたいと言いました。私の体験談を話して、彼女らの話を聞き、少しでも支えられたらな、と思います。実現したらまたnoteに書きますね!

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