自分より優秀な人を採用しろ!
皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
前回の記事「面接が上手い企業の特徴は何か?」の中で面接が上手い企業の特徴として、面接官のスタンスについて取り上げ、応募者とあくまで対等な関係を築いてコミュニケーションをとっていくことがポイントであると述べました。詳細は下記をご覧ください。
今回はこの面接について、別の観点から掘り下げていきたいと思います。それは「自分より優秀な人を採用しろ!」ということです。
優秀な人をいつも見送りにする企業の特徴
人材紹介の仕事を長くしていると大変優秀な人を紹介してもいつも面接でNGになる企業を担当することがあります。
仕事内容や求められるスキルや経験、組織におけるミッションなどを十分に考慮してご紹介した人であるにも関わらず、あまり納得できない理由でお見送りになるケースなどが該当します。
(お見送り理由も「当社の社風には・・・」とか「当社に対する志望理由が・・・」などありきたりな理由を伝えられることが多いです)
もちろん、面接ですからどうしても面接官が自分の好みのタイプや自分に近いキャラクターの人材を採用したがる傾向があったり、あるいは能力が高くても異質なタイプは不合格にするなどのことは起こりうることでしょう。
しかし、今回話題にしている「優秀な人をいつも見送りにする企業」は、これらの場合よりももっと根本的な問題があるように思います。
それは、
「自分より優秀な人は採用しない」という自己防衛や保身に走る面接官や部門長などが多く、会社自体が変化を恐れ、超現状維持志向の企業である
ということです。
このような企業は一見安定的に見えますが、そうではありません。
組織が年功序列的であったり、働き方も上を見て仕事をする人が多かったりと組織が硬直化していることが多く、新しいことにチャレンジしていくことも周りから嫌がられる風土があります。
結局は現在、それなりの立場にいる人(役員なり部長など)だけが得をして、安穏としていられる企業というのが実態です。
このような企業では当然、優秀な人材が採用できないので会社も成長していきません。(その結果、いつも同じポジションを募集しているケースも多いです)
リクルートの「採用8か条」
一方で採用に力を入れており、成長している企業はこれとは逆の考え方を持っています。
日本において採用に最も力を入れている企業として有名な会社の一つはリクルートです。そのリクルートの採用に対する考えや想いを表しているものにリクルートの「採用8か条」があります。
これらを見ればリクルートの強さの源泉がよく分かるかと思います。中でも注目したいのはこの採用8か条のトップにある「自分より優秀なやつを採用しろ」という部分についてです。
どうしたら自分より優秀な人を採用できるのか?
それではリクルートのようにどうしたら自分より優秀な人を採用することができるのでしょうか?
大変、難しいことですが、これを実現していくにはリクルートのように経営トップから一般社員まで採用に対する考え方を「営業」的にしていく風土を構築していくか、あるいは、人間的に器の大きい、経営目線を持っている面接官をアサインするかのどちらかが必要となってきます。
これらを踏まえるとやはり、社長などの経営トップが自ら採用に携わる企業はこれらを実践しやすいのだと思います。
また同時に、経営トップが採用に対する考え方を明確に示すことと社内の風土や仕組みづくり(評価制度も含めて)などもしっかりと採用とリンクしていることも大前提となりますので、まずはここから始めていく必要がある企業も多いかもしれません。
転職エージェントの役割は?
転職エージェントとして企業の採用ニーズに応えていくことは当然ですが、弊社、カタリストエージェントとしては、企業の成長に寄与する方のご紹介を通して、それを実現していきたいと考えています。
これは、単なるスキルなどのスペックマッチングではなく、企業のことを正しく理解した上で組織課題を解決できる人材をご紹介していくということです。それこそが、優秀人材の定義であり、そのような人材を紹介していくことこそ、転職エージェントの役割だと思います。
弊社は、これからも優秀人材のご提案を継続していきます。その際にしっかりとこの優秀人材についても選考をいただける企業とタッグを組んで、企業と社会に貢献をしていきたいと思います。
転職・採用についてのご相談はお気軽に弊社までお問い合わせ下さい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?