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面接が上手い企業の特徴は何か?

皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
先日、ある企業より面接終了後に大変丁寧なフィードバックを頂き、応募者の魅力を引き出すだけでなく、次の面接における申し送りやアドバイスをしてくれた企業がありました。
一方で過去には、面接開始時間になっても面接が始まらない、予定していた面接官が来ないなどのトラブルが発生した企業もあります。

この両社の違いはどこから来るのでしょうか?

今回はこれらのケースを踏まえて、面接が上手い企業の特徴について考えてみたいと思います。


面接という場をどのように捉えるか?

以前、私は「面接はコミュニケーション」という記事の中で面接が上手い企業について触れています。詳細は下記をご覧下さい。

記事の中で面接が上手い企業について、以下のように述べています。

面接が上手い企業というのは、適正な人材をしっかりとスクリーニングするのはもちろん、応募者の意欲も面接を受けて高まるというケースです。これは必ずしも大手企業や有名企業だからできるということではなく、面接官のスキルや人柄、あるいは会社の人材に対する考え方によるところが大きいと思います。

弊社note記事「面接はコミュニケーション」2023/03/08より抜粋 

一方で面接を受けた後に、その企業に対する応募意欲が下がってしまうというケースもあります。「面接官が上から目線であった」「ただ一方的に質問された」「話すことにダメ出しをされた」「仕事内容や任せたいことが不明確」「こちらに興味がないような態度」などが代表的なケースです。

面接における大前提が「選考」というジャッジが入る以上、採用する企業にとって、スキルや適性、人物面でフィットしない応募者などの場合はそれほど時間やパワーを掛けれないというケースもあるでしょう。

しかし、問題は適性なスキルを持っている人に対してもこのような態度で面接に望む企業がいまだに多いということです。

このような面接におけるスタンスの違いは、企業が面接という場をどのように捉えているのか、という点を見てみることでよりはっきりしてきます。

具体的には、面接を単なる選考の場と捉えるのか、それとも相互理解の場と捉えるのか、ということです。

企業優位か、対等な関係か

面接を選考の場と捉えれば企業は自社の選考基準に合致するかどうかという観点で面接に臨むことになるので、質問も非常にありきたり(志望動機や転職理由など)であることが多く、コミュニケーションも一方的です。

この傾向が助長されると、こちらが選んであげているというような面接官の上目線や横柄な態度が見え隠れすることもあります。これは、面接が企業優位の状態と言えます。冒頭で触れた面接の開始時間になっても面接が始まらないなどのケースは根底にこのような考えがあることが要因とも言えるでしょう。

反対に面接を相互理解の場と考える企業は、応募者と対等な関係で質問をするのが特徴です。自社の魅力や仕事内容についての説明をじっくりと行うことはもちろん、応募者のキャリアについてもその強みにフォーカスをして、自社におけるポジションへのフィット感や活かし方などについて極力理解するように努めます。その際、応募者の意向や考え方をよく聴き、双方向でコミュニケーションがなされていることが多いのがポイントです。

今まで数多くの事例を見てきましたが、自社のことをよく知ってもらいたいという考えと同時に応募者のことも良く知りたいというスタンスがある場合には、自然とこのような対等の関係になるケースが多いと感じます。

冒頭の丁寧なフィードバックをくれた企業などはこのスタンスが現れている典型でその企業の社員に対する想いや考え方がそのようにさせているのだと思います。

どちらのスタンスが効果的なのか?

それではここまで見てきた面接におけるスタンスとして、「企業優位」と「対等な関係」のどちらの方が効果的なのでしょうか?
それは当然、面接において対等な関係を築いてコミュニケーションをとる企業です。なぜなら、面接における態度はそのまま企業の人材に対する考え方に直結するからです。(余程の大企業、あるいは新卒採用などの場合には、企業優位のスタンスの方が効率的であるという点は否定しません)

現在の転職市場においては、応募者が複数の企業を同時に併願していくということが当たり前であることを考えれば、企業側も応募者に選ばれているという意識を持つことはとても重要です。

その際にかなりの部分で影響を与えるのが、この面接における企業の面接官の態度です。(ほぼ全てと言っても過言ではありません)
そのように考えればどちらのスタンスを取る方が効果的なのかは自明のことだと思います。

今回の記事では面接の上手い企業の特徴を考える上で、面接における企業のスタンスの違いについてみてきましたが、まとめると面接において、応募者とあくまで対等な関係を築いていくという根本的な人材に対する考えを持っている企業こそが面接が上手い企業の特徴と言えるのではないでしょうか?

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