大人へ絵本memo ~写真の~

想像を膨らませたり

自分なりの解釈がしたい


そいううわけじゃない時・・・


まっすぐに物事を見つめたいときに

写真絵本がいい。


画像1

『七年目のランドセル』
内堀タケシ写真
2020年 国土社


ランドセルを海外に贈るって聞いたことがあるけど

それってステキ?

かさばるものをわざわざ送らなくても良いのではない?

送るならもっとシンプルなカバンでも良いんじゃないかい?

良いことをするっていう自己満足という気持ちがありそう。

そう思っていました。


けれど

この本を読んで・・・・


ビックリ!


そういう風に

自分の感覚が変わる瞬間て

とてもいい♪




画像2

『すごいねみんなの通学路』
ローズマリー マカーニー (著)
2017年 西村書店


 小学校の時、歩道橋を二つ通って学校に通っていました。信号はなるべく使ってはいけないと言われていたからです。
 ある日の放課後。校庭で友達と遊んでいたら、急に空が真っ暗になり雷雨が始まりました。私と友達は怖くて怯えて顔を見合わせて
「かえろっ」
と言って走り出しました。
(校舎に入ってしばらく様子を見なさいって、あの頃の自分に言いたい)
目の前に歩道橋が見えました。いつもなら駆け上がるところですが私たちは階段の下に隠れました。雷に向かって登っていくなんてとても出来ませんでした。そして目の前に伸びる横断歩道を見つめていました。たぶん友達も同じ事を考えていたのでしょう。

信号は渡っちゃ行けない。

だけど・・・

・・・・・

ゴロゴローーー

ガビガバ\\\ガブガビーーー

ひえ~

チジミ上がった私たちはお互いの手を握って信号を見つめました。

・・・

「あおだ!」

次に光が走る前に私たちはダッシュで横断歩道を渡ったのです。

無我夢中のど真ん中です。

分かれ道では「じゃねっっ」とだけ言い
お互いの顔も見ないで家まで突っ走りました。

たかが10分の通学路です。

その時間は長くて怖くて
ドキドキが止まりませんでした。

自分たちだけで自然の脅威に向き合った最初の体験。

そしてそれ以上に(そう、それ以上に)

学校帰りに信号を渡ってしまったドキドキ。

びっしょびしょの服とランドセルを玄関に脱ぎ捨てて
シャワーを浴びて出てきたら


外はすっかり快晴でした。


この絵本の表紙を見ながら思い出した
ドキドキの思い出。


さてさて中身を見てみると・・・

ここに出てくる通学路は


すごい・・・


危険と隣り合わせ。

そこは行かないでしょう。

その道しかないの?

ほんと?

たくましい。

たくましすぎる!


そして思いました。

私の通学路なんてドキドキする価値あったのか?!


そして

子ども達の目の☆キラキラ☆なこと

うれしいんだなあ!


誰もが味わう通学路。

かつての自分を

思い出したいときにいかがですか。


こういうのってリアルな小学生よりも

過ぎてきた人の方が楽しいかもです。

大学生以上・・・かな(*^_^*)




画像3

『ヒロシマ 消えたかぞく』
指田和(著) 鈴木六郎(写真)
2019年 ポプラ社


かわいいよお。

かわいいよお。

守ってあげたかったよお。


写真を撮影したのは表紙の女の子のお父さんです。残された家族のアルバムからこの本が出来ました。何もかもが平和で、そこから急に恐ろしいことになったんだと、自分の日々に置き換えることが出来ました。


明日突然、今日までの日常が終わるかもしれない。


それを感じたいときに開きたい本。



数分で脳内の景色を変えてくれる→素晴らしい写真絵本に感謝いたします。



ご覧いただきありがとうございます。





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