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作り話~

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作り話シリーズです。
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記事一覧

作り話 ~季節巡り~拾伍

また、社に戻っている。 ただ、違うのは、自分と……だった。 あの者の姿は無く、時々狼が現れ…

蓮華
2年前
11

作り話 〜季節巡り~拾肆

目を開ければ、あの銀色の場所にいる。 目の前にあの者が立っている。 「お前はまた、繰り返…

蓮華
2年前
10

作り話 〜季節巡り~拾参

「貴方様なら、喰えぬ私ですが、さっぱりと ……下さるでしょう。この世から居なくなったもの…

蓮華
2年前
12

作り話 ~季節巡り~拾弐

「ヒトはもうよいと、諦めはつかないか。」 あの者は、そう尋ねる。 「何故でございますか。…

蓮華
2年前
9

作り話 ~季節巡り~拾壱

「知っている。ここも知っているのは 驚いたがな。」 あの者が樹の上から無表情に言う。 「…

蓮華
2年前
12

作り話 ~季節巡り~拾

「欲…だな。お前には、私が眺めているように見えたのか。」 そう問われる。 「いえ…。鳥居…

蓮華
2年前
11

作り話 ~季節巡り~玖

「お前は、怖くないのか。この世から去ることが。」 答える。 「怖い…いいえ。それが来るのならば、そう言うことなのだと…。抗うことに何の意味がありましょう。朝があれば、昼、夜もあるように、ヒトの魂も巡るものと…。」 そう言うと、白狼は笑う。 「無粋な問いだったな。」 その言葉に返す。 「いいえ、私などのようなものに勿体無い…。」 鳥居の上の者はまたも問う。 「お前は、知らぬことは罪と思うか。」 「知らぬことも、知っているということも 同じと思います。 各々が知

作り話 ~季節巡り~捌

いつもの社に戻っている。 鳥居を見上げると、真剣な目でこちらを見る あの者がいた。 「見て…

蓮華
2年前
14

作り話 ~季節巡り~漆

「あぁ…この桜…。」 何故だかわからない。 懐かしいこの桜は触れれば舞い散る桜吹雪。 右回…

蓮華
2年前
12

作り話 ~季節巡り~陸

どれほど嘆いたろうか…。 どれほどの時が経ったのかも分からず そこにいた。 過ぎる時の中、…

蓮華
2年前
17

作り話 ~季節巡り~伍

倒れ込み暫くの時が過ぎる。 気を失っていたようだ。 目を開けると社が見える。 周りに溢れる…

蓮華
2年前
10

作り話 ~季節巡り~肆

「ヒトの狂気の様は…の比にならない。 ヒトというのは…。面倒なものだ、いっそ…」 と、鳥…

蓮華
2年前
13

作り話 ~季節巡り~参

雨の降る社殿までの道を歩く。 鳥居の向こう側に大きな狼がいる。 雨に濡れた身体を一振るいし…

蓮華
2年前
14

作り話 季節巡り~弐

その者の言葉に返す。 「そうはいかぬのもヒトの道 貴方様にも道がありましょう 存在する者全てに道があるのと同じ事…」 するとその者は笑いながら言う 「難しく考え過ぎだ、もっと楽に生きたら良い しかし、何だかお前は変わっているな」 返す言葉に詰まっているとその者は続ける 「だが、それはヒトの一生は短いのだからこそかもしれないな」 その言葉に、 「ヒトではない貴方様とヒトであるわたしは 住まう世界を違えております。しかし、 こうして話すことができ、嬉しく思います。