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*DAY1 始まりは長い1日 / 1月14日(Tue) ---4

ついに、バルセロナに到着。

は〜、長かった。移動時間は16時間半くらい。
やっと着いたね、とmamiさんと話しながら機体を降りた。

バルセロナに着いてからは入国審査などもなく、シェンゲン協定によりスイスのときにクリアしていればそれで良いみたい。飛行機を降りるとすぐにカフェやショップが並ぶ自由な空間が広がっていた。

えっ、もう自由ですか?急にフリーダムすぎて戸惑う私たち。預け荷物はどこに?

預け荷物を受け取る場所がそのエリアの先だったので、とにかく荷物の安否確認のため立ち寄らずに歩いて進む。初めての場所なので人や店の何もかもが気になるが、ちらちらと横目で見て荷物レーンへと向かった。
無事、2人とも荷物が届いていて一安心。良かった〜。なんだかんだ、これが一番不安なのだ。もしも荷物がロストバゲッジになってしまったら、バルセロナにある無印良品でどうにか揃えよう、という想像だけはしていた。特にスキンケアなどは自分の手持ちがなくなったら海外で何を買えば良いか分からないけれど、無印があれば大抵のことは解決されると思う。安心感をありがとう、バルセロナの無印。

Wi-FiをiPhoneに繋いで、ヨシ!と思った瞬間、日本のエンタメのニュースで衝撃的なことがあった。私が好きなアーティストのことで、今ここで把握できる内容の大きさではなかった。それを話すには長くなるのでここでは割愛。自分の心に留めます。
日本にいたら確実に思考停止状態の出来事だったが、今は目の前に初めての場所が広がって、考えなければ空港の出口さえも分からない状況。どうにか頭を切り替えて、とりあえず事前に調べていた市内への行き方が書いてあるネットのページを開き、それを見ながら空港バスの乗り場を探した。

バス停は下の階に下がるようで、左右どちらにも降りる出口があった。どちらから降りるのがいいのか標識を見てもよく分からなかったので、近かった左から降りる。多分どっちでも良かったみたい。

バスへのチケットはバス停のそばにある自動券売機で買うことができる。往復だといくらか安くなるので、帰りの分も含めて往復のチケットを購入した。今回は飛行機やホテル代を私が先に払っていたので、現地での支払いを基本mamiさんにしてもらい、最後に精算することに。WARIKANというアプリを使って、お金を使った後に入力していた。


バスはすぐに来て、待つこともなく乗車。ぽんぽん進むのは素晴らしいことだが、展開が早くて頭が追いついていない。あれよあれよとバルセロナの中を進んでいく。

バスの外を見ると、夜で暗くあんまり見えないけど、スペインの景色だ。

バスだって、そんなに日本と変わるわけじゃないのにやっぱり違う。ここまで来たんだ、と実感すると、心から嬉しいのと同時に「始まってしまった〜〜」という嬉し泣きのような、終わりが近づく寂しさも感じていた。
1つ1つ、目に焼き付けて過ごしたい。

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バス停からホテルまでは13分ほど歩く。歩道はコンクリートだけどタイルのように柄が入っていたりするので、ガタガタとキャリーケースのタイヤが引っかかってしまい、少し歩きづらかった。長いフライトのあとなので、我々は疲れのピーク。日本にいる時はバス停からの13分をそんなに長いと思っていなかったものの、今はとても遠く感じた。


今回泊まるホテルは、「サノテル クラブ セントラル」

フロントの方は話し方が優しくて、私たちの英語をしっかり聞き取ろうとしてくれた。今回の旅では5泊こちらにお世話になるのだが、朝食は滞在中行きたいときに行ってもいいのか、事前に何回朝食を食べるのか言った方がいいのか、その際精算はどのタイミングでするのかなど、諸々分からないことを質問すると丁寧に答えてくれた。質問するときはドキドキだけど、聞いてみて分からないことが解決するとスッキリする。
聞く前はつい躊躇って「まぁ多分こうだよね、聞かなくてもいいかなぁ」などと思ったりもするのだが、勇気を出すことって大事。

コスパを重視したので比較的安めのホテルを選んだけれど、部屋は調べていた通りに広くて良かった!2人分のキャリーバッグを開いても余裕がある空間。歩く場所が確保できている。
水回りは水圧も含めまずまずだけど、清潔感はあるし、安めのホテルなのでこんなものかなという感じ。ティッシュやパジャマはやっぱり置いていないので日本のアメニティってすごいよな〜、と海外に行くたびに感じるな。
ちなみに私は箱ティッシュを持参。ちょっとしたことですぐティッシュ使うのでマイティッシュは必須。

ここで一度落ち着いてしまったら、もう動けなくなりそう……。
部屋にお水はないし、スペインの水は硬水らしいので、とりあえずお水を買いに行かなくちゃ。事前に調べていたので、ホテルの向かいにスーパーがあることを知っていた。目の前にスーパーがあるのはいいなと思い、このホテルを選んだ理由のひとつでもある。
スーパーは21時までで、お店に入ったときには既に20時58分(!)。
もうスタッフさんは閉め作業をしている……!お水だけ持って急いでレジへ。

間に合ってよかった。
お水を買ったあとmamiさんに「このあとどうする?」と聞かれたけれど、私はホテルに戻るという思考しかなかったくらい、今日はもう体力も気力も限界だった。「今日は遅いし、もう戻ろっか」と言って、部屋へと戻った。逆にこれから動ける気持ちだったmamiさん、すご。いつもは私の方がフットワークが軽いが、今日は完敗。
(あとから聞くと、mamiさんも疲れていたが一応聞いてみたんだそう。)

どうにかシャワーを済ませ髪を乾かして、一度落ち着いてしまうともう停止するだろうなという感じだったので、すべてノンストップで動いた。
そしてベッドに入って少し携帯をいじろうか……と思ったときには、私は寝てしまっていた。こんなふうに寝落ちをすることは、普段の生活でほとんどない。枕にも頭をのせず、携帯の充電もせず、電気もそのまま、それくらいすべての限界で眠りに落ちた。


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