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【営業・北川 宗幸さん】酪農業界からテック系ベンチャーへ 即戦力採用にやりがいを感じる日々

CASTは「あらゆる場所にセンサーを」をミッションとし、薄型・耐熱・フレキシブルな独自センサーをコア技術に持つ企業です。

2024年2月22日、CASTはセンター・オブ・ガレージ・マレーシアで開催された「Tech-Garage Seminar, Vol. 1 – Novel Inspection Technology」に登壇いたしました。マレーシアで初開催となった本セミナーは、現地インフラや製油所をはじめとする機関に、CASTの製品・技術を知っていただく好機となりました。

CASTは今後も、マレーシア現地での実証導入案件の獲得、パートナー企業の獲得など、販路拡大を目指してまいります。

CASTのターニングポイントとも言えるこの時期。CASTに新たな仲間が増えました。営業の北川 宗幸(きたがわ むねゆき)さんです。

北川さんは酪農業界で提案営業を約3年間経験。今後のキャリアを考え、技術力を売りにする会社を探しをしていたところ、CASTと出会いました。

異業界出身ながらも、即戦力として採用された北川さん。入社後1ヶ月間、どのような業務を行ってきたのでしょうか。入社までの経緯と入社後の近況についてインタビューしました。



東部環境工場での実証実験を担当

―現在の仕事内容を教えてください。

営業職として2024年3月に入社しました。この1ヶ月間は、商談に必要なプレゼン資料の作成、事例リサーチなどを行いつつ、浦田さん渡辺さんに同行して客先でプレゼンをさせていただいたり、実際に案件を持たせていただいていたりしています。

現在担当している案件は、東部環境工場をはじめとする熊本県内3社です。


―東部環境工場の営業担当として、具体的にどのようなことをされているのでしょうか?

工場に導入されている「配管減肉モニタリングシステム」の保守業務がメインです。この案件は、熊本市が主催するXOSS INNOVATION KUMAMOTOに採択され、2023年12月より、実証実験がスタートしました。

東部環境工場とはいわゆるゴミ処理場です。マスクが無いと入れない過酷な環境下で、システムが正常に稼働するという実績をつくるのが、このプロジェクトの目的です。必要な場合は工場へすぐに訪問し、エンジニアと連携して実証実験が成功するように努めています。


入社の決め手は、技術の汎用性と熊本への思い

―今までのご経歴を教えてください。

新卒で熊本県内の酪農業関連法人に入社し、営業職として3年間勤めました。当時の仕事は主に提案営業です。酪農家さんのところへ訪問し、牛の状況をヒアリングしたうえで、餌や資材、肥料などのご提案をしていました。

就職して3年間が経ったころ、持病の悪化を機に「キャリアを見直す期間を取りたい」と思うようになり、1年間独立しました。その後、転職活動を経てCASTに入社したという経緯です。


―キャリアを見直すなかで、「営業職で働く」というのは軸だったのでしょうか?

はい。前職では営業職にやりがいを感じていました。だからこそ、販売した量や顧客獲得件数といった、売上指標(利益の追求)を重視することにチャレンジしたいと思うようになったんです。その方が、営業としてさらに力をつけられるんじゃないかと思ったので。


―営業職を募集している企業は無数にあるなかで、CASTに興味を持ったきっかけは何でしたか?

前職で感じた「メーカーで働いてみたい」という思いからでした。

前職では商社のような働き方をしていたので、メーカーさんから説明を聞く機会がよくありました。そのときに、メーカーさんから自社製品への誇りを強く感じたんです。

それで私も「熱量を持って自社製品を語れるような営業スタイルをやってみたい」と思うようになり、熊本県内で働けるメーカーにしぼり、転職活動をしました。

実は面談を受ける段階では、CASTのことを「配管減肉モニタリングシステムだけを売りにした会社」だと思っていました。なので、それほど志望度は高くなかったんです。でもセンサーの開発者である小林牧子さんの論文で、CASTのセンシング技術は汎用性があると分かって。そこに強く惹かれました。「技術を使っていろんなことをできる可能性を秘めてる会社なんだ」と感じ、志望度がグッと上がりましたね。


―なぜ「技術の汎用性」に強く惹かれたのでしょうか?

技術力を売りにする会社に就きたい」と思っていたんです。特許をとれるような高い技術力があれば、お客様から需要があった際に、ニーズに合った新しい製品を作り出せます。CASTのセンシング技術には、配管モニタリングシステムだけでなく、さまざまな製品に展開できる可能性があると感じました。その点が入社の決め手になりましたね。


―技術の汎用性以外に、CASTへの入社を決めた要因はありますか?

私は生まれてから26年間、熊本にずっと住んでいます。熊本が好きなので「いつか熊本に大きい会社ができたらいいな」と、常々思っていました。

そんななか、中妻さんの対談記事を拝見したんです。記事のなかで中妻さんが「メガベンチャーの存在が地域活性化につながる。CASTがその先駆けになりたい」とおっしゃっていて。その思いに強く共感しました。それも決め手のひとつかもしれません。


即戦力として任されることに「驚き半分、嬉しさ半分」

―CASTで実際に働いてみて、どのような感想をお持ちですか?

いい意味で、想像以上でした。私が抱く「入社1ヶ月目」のイメージは、OJTや座学での研修といった「学び」が中心だったんです。ですが、私の場合はそういった研修は少なく、すぐに実践に移りました。1ヶ月経たない段階で「ここは北川さんにお任せします」と、担当案件を持たせていただけたのは「驚き半分、嬉しさ半分」が正直な感想です。

とはいえ私は「座学でしっかり学んでから実践」よりも、「実践を通して学ぶ」ほうが得意なので、CASTでの働き方は自分に合っていると感じました。即戦力として任せてもらえる喜びを感じながら、日々業務と向き合っています。


―この1ヶ月間で大変だったエピソードはありますか?

販売段階で、製品の価格が決定していない点はむずかしいと思いました。一般的な商品の場合、価格が決定してから販売されるので、価格表をもとに見積書を作成できます。前職でもそのようにして作成していました。

一方CASTの配管減肉モニタリングシステムは、これまで世の中になかった製品です。完成品として販売しても、新しい要望をいただき、その要望に応じて製品をカスタマイズするため、新しい価格を設定する必要があります。その点はCASTならではのむずかしさを感じますね。


入社して分かったCASTの社風「いい意味で壁がない」

―CASTに入社前と入社後では、イメージなどに違いはありましたか?

1次面接では「穏やかな会社」という印象を受けました。面談の最初に会社のPRや事業説明をしていただいて、「会社のことを知ってほしい」という熱意が感じられたんです。面談を担当してくださった浦田さん深山さんからも、穏やかな人柄を感じたのを覚えています。

入社後に印象がガラッと変わったということはないですね。社員のみなさんは穏やかですし、非常にフランクです。業務中、自席で雑談が始まる光景には「仲がいいな」と感じました。

困ったことは誰にでも聞けますし、いい意味で壁がない会社だと思っています。


―北川さんから見て、中妻さんはどのような人ですか?

自由さのなかにも、芯がある方だと思っています。入社前に印象的だったのは最終面接のときです。中妻さんがあまりに自然体で、深山さんにところどころツッコまれていた様子を見て、ある意味「自由な方だな」と感じました(笑)。

入社した現在も、中妻さんの自由で穏やかな印象はあまり変わっていませんが、経営者としての芯の強さを感じる場面も多くあります。

先日、営業活動の効率化について中妻さんから要望をいただきました。営業先に向かう車内でさらっと言われたのでびっくりしましたが、同時に「常に経営視点で考えている人なんだな」と思いましたね。


CASTの営業は「製品を売る」ではなく「ファンを増やす」仕事

―CASTの一員として今後やってみたいことがあれば教えてください。

新規事業の開拓はやってみたいと思っています。営業職の価値は物を売った数や顧客との信頼関係の構築にあると思うのですが、それらができる人はすでに世の中に溢れています。今後の自分のキャリアを考えたときに「事業開発をした」という経験は、どこに行っても強みになるポイントになるのではないかと考えています。

また、将来的にCASTの規模が拡大した際には、事業開発の経験を踏まえたうえで、人に指導できるマネージャー職になれたらいいなと思っています。


―CASTの汎用性あるセンシング技術を、今後活かせそうだと思うシチュエーションはありますか?

乳石のモニタリングに使えるのではないかと思っています。「乳石」とは、生乳が劣化した塊のことです。酪農で使用する搾乳機は、毎日の搾乳に加えて構造が複雑なので、メンテナンスをしていても乳石が発生し、生乳に乳石の異臭が移ってしまうことがあります。1日かけて絞った生乳を捨てざるを得ないというリスクには、前職のときから危機意識がありました。

このリスクを解消できるモニタリングシステムが開発できれば、すごいものができるんじゃないかって期待しています。


―最後に、CASTへの入社を検討している人に向けてメッセージをお願いします。

営業職という観点だけで見ると、どれだけCASTのファンになれるのかが重要だと思います。もしかすると、文系出身の方や異業界から転職される方は不安に思われるかもしれません。でも1ヶ月過ごしてみた私が言えるのは「そんなことは関係ない」ということです。

入社した際、上司のみなさんに「製品を売っていくというよりは、CASTのファンを増やしてほしい」と言っていただきました。私たち営業職は、CASTの技術や製品に共感する人(販売代理店)を増やすことが仕事なんです。

少しでも「CASTの技術に惹かれるものがある」という方は、ぜひその思いを広める活動を一緒にしていただきたいと思います。



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また、CASTの公式Xアカウントとして「がんばれ北川君」を開設しました。第50回プラントメンテナンスショー(2024年7月24日~26日開催)出展に向けての準備をはじめ、日々の事業活動を新入社員からの視点で発信していきます。ぜひフォローして、発信をお楽しみください。

CAST公式Xアカウント:https://twitter.com/kitagawa_ca




CASTでは引き続き、社員・業務委託を問わず、一緒に働く仲間を募集しています。エンジニア・営業・マーケティングなど多方面で募集中です。CASTで働くことに少しでも興味を持った方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

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企画・編集:小溝朱里
取材・執筆:佐藤さおり


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