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【執行役員・松浦さん】事業拡大中のCASTは、毎日が新鮮

独自の薄型センサーをコア技術に持つ、株式会社CAST。初めての製品である配管減肉モニタリングシステムのリリースや、実証先の確保・技術開発のための資金調達を実施するなど、事業拡大に向けて加速しています。

社外との調整などを行いながらCASTの事業拡大を支えているのは、執行役員の松浦佳子(まつうら よしこ)さんです。今回は松浦さんへ、仕事内容のほかCASTに入社したきっかけや、CASTならではの仕事のやりがいなどをインタビューしました。



熊本大学からの派遣でCASTへ

―松浦さんの仕事内容を教えてください。

特許取得の際の申請書や見積書の作成、商談の対応など、社外との調整が主な仕事です。書類を作るときは内容の検討から最終チェックまで、幅広く対応しています。

配管減肉モニタリングシステムをリリースしてからは、社外からの問い合わせを多くいただくようになりました。今は調整だけでなく、商談自体も対応しています。わからないこともありますが、エンジニアのサポートを受けて勉強しながら仕事しています。

私は熊本大学からの派遣でCASTでも働くようになりました。1週間のうち6割は大学の仕事、4割はCASTの仕事です。同じキャンパス内に双方のオフィスがあり、CAST・大学の勤務を半日で切り替える時も10分足らずで移動できるんです。


―CASTに派遣で働くようになったきっかけは何ですか?

はじめのきっかけは、中妻先生に声をかけてもらったことでした。正直最初は、その誘いが本気かどうか分からなくて(笑)。ことあるごとに声をかけてもらうものの、決定的な言葉はないので「本当かなあ」と思っていました。でもCASTの忘年会に参加したときに改めて話があり、2021年に出向することになりました。

私は、熊本大学ではコーディネーターとして働いています。中妻先生と関わるようになったのは、2015年のNEDO(新エネルギー・産業技術開発機構)プロジェクトで申請などのサポートをしたことでした。


―コーディネーターとは、どのような仕事ですか?

さまざまな角度から研究者を支える仕事です。大学と企業の共同研究をサポートしたり、イベントに出展したときにコラボできそうな企業さんを見つけたり、研究を進める上で研究を進める上で機関同士の共同研究契約を結んだり、特許の出願・取得をサポートしたり……、挙げたらキリがないですね。

10年以上熊本大学で働いているのですが、このコーディネーターとしての職種は事務職員みたいに異動がないんですよ。ずっとこのままで良いのだろうかと思っていたころ、中妻に誘ってもらいました。それが派遣の決め手になったんです。

ただ大学職員を続けたまま企業に属する仕組みが当時はなかったので、大学内の調整を経てクロスアポイントメント制度を使って働くことになりました。


前職で知財の大切さを実感した

―今は研究者のサポートという立場で大学でもCASTでも仕事をされていますが、以前からそのような仕事をされていたのですか?

いえ、コーディネーターはやったことがありませんでした。

私そもそも土木出身でして。橋を作りたくて、大学院生の頃は橋梁の先生の研究室で学んでいました。ところが、その先生の橋梁ブームは一旦休止状態で……。私が入ったときは“砂防のソフト対策”について、研究開発を次々と進めていました。土砂災害がいつ発生するかなどを予測をする、システム開発などをしていたんです。

学びたかった内容とは少しずれていた一方で、研究室の先生との出会いは本当にインパクトがありました。研究の成果を特許化して、企業へライセンスをし、ライセンス料をいただくというパワフルな先生で。そのとき初めて、知財のすごさを実感しました


就職活動のときは、やはり土木業界で働く選択はありました。ただ、現場に出る仕事を女性が続けるにはしんどいよな……とも思っていて。

かと言って、いきなり知財に関する仕事は特許事務所くらいしか思い浮かばず、弁理士資格もなく受けるのは厳しい。だったら何かしら民間企業で修行をしようと思い、自動車メーカーに就職しました。心のどこかでは、自分のやりたいことではない気がしたまま働いていましたね。

次第に私は、大学院時代に出会った知財の大切さをを活かせるように、「研究者のサポートをしてみたい」と思うようになったんです。

熊本大学が偶然「知財推進員」を募集しているのを見つけて応募し、そのまま転職しました。私は熊本出身なので、結果的に熊本に戻ってきました。


社外の声を直接聞き、毎日が新鮮

―その後大学職員を続けながらCASTの一員として働くようになったと思いますが、大変だったことはありますか?

とくに悩んだのは、製品価格の決め方でしょうか。2022年1月に配管減肉モニタリングシステムをリリースしたのですが、CASTにとっては初めての製品だったんです。どのように価格を決めたらいいか、はじめは見当がつかなくて……。

主にはエンジニアの二人に相談しながら、材料費や製作費などを加味したうえでどれくらい低価格にできるかを考えていきました。価格設定は初めての経験だったので、悩みながら決めましたね。

これからはそれぞれの企業の課題に合わせて、製品をカスタマイズすることもあります。今回決めた価格が基準になるので、いい経験をさせていただきました。


―ではCASTならではの仕事のやりがいは、どのようなときに感じますか?

これは毎日ですね。毎日が新鮮です。いろいろ大変だけど、辞めたいと思ったことはないです。

社外の方と話す機会が多くて、「CASTの技術は〇〇にも使えると思う」「もっと協力したい」などと声をかけていただくと素直に嬉しいなと思います。加えて、話をするたびにすごく勉強になるんです。まだまだ知らないことが多いので、話をするたびにノウハウが蓄積されてきて。今はそれが楽しいし、やりがいですね。


―松浦さんから見て、CASTの魅力はどこにあると思いますか?

とにかく仲がいいです。役員・社員関わらず、いつも和気あいあいと話をしています。外部とも積極的に関わるようになっているし、CASTのみんなの人柄がいろんな方に伝わっていくといいなと思います。


アットホームな職場で働きたい人はCASTへ

―今後、CASTの一員としてやってみたいことはありますか?

仕事が増えているので、一緒にがんばる仲間がほしいです。CASTは自社製品をリリースし、資金調達もして事業が広がっているとき。一緒にCASTの技術を広げていく仲間ができたら、さらに心強いなと思います。


―「こういう人がCASTに合いそう!」などはありますか?

そうですね……、魚釣りが好きな人かな。エンジニアふたりは魚釣りが好きなので(笑)。

というのは少し冗談ですが、アットホームな環境で、雑談しながら働きたい人が合っているのかなと思います。また代表が子どもを育てながら働いているので、男女関わらず働き方は柔軟に対応できますよ。

みんな優しいので、必要なコミュニケーションはしつつも何かあっても怒ったり嫌な顔をしたりする人はいません。子どもが発熱した!などあれば、迷うことなく仕事を切り上げさせてもらえます。気軽に相談できる環境があるので、CASTに興味がある方は一度声をかけてほしいですね。



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製品およびCASTで働くことに興味を持ってくださった方は、info@cast-sensing.comまで。

気軽にCASTについて聞いてみたいと感じた方は深山まで、DMでお気軽にご連絡ください!


取材・執筆:小溝朱里



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