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通りすがりのOLです。

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  • #映画

    映画のレビューをまとめました。Filmarks ID:26kids

最近の記事

わたしとAce

ご無沙汰しております。 ブログを再開したいと思っていたものの筆が進まなかったこの頃ですが、今週はエース・ウィークということで性自認について綴ろうと思います。 突然ですが、ブログを更新していなかった空白期間に何をしていたかというと、タイBLに夢中になっていました。 それはもう衝撃的な出会いで、入国規制が緩和されてからはタイランドパス片手に半年ペースで渡泰するほど人生に大きな変化をもたらしたのですが、ジェンダーに関心を持つようになったのもタイBLに出会ってからでした。 BLと

    • 地球最后的夜晩|LONG DAY'S JOURNEY INTO NIGHT

      とんでもない監督を見つけてしまった。 現在公開中の『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』を手掛けたビー・ガン監督だ。 何がすごいって、その感性だろう。 かつて見たことのない美しさで舞台となった凱里が描かれており、その新進気鋭っぷりに痺れてしまった。 ここでは3つの観点から監督の感性に迫れたら、と思う。 1. テーマは「夢と記憶」劇中で「映画と記憶の最大の違いは、"映画"は常に虚構だが、"記憶"には真実と虚構が混在し、眼の前に現れては消える」とモノローグが語られるよう

      • 『Midsommar』

        こんなにも観なければよかったと後悔した映画はない。 一緒に鑑賞した友人も「つまらない映画を観た方がまし」と言っていたけど、その通りだと思う。 批判しているわけではないのだ。 ただとてつもなく胸糞悪くておすすめできないというだけ。 そして、そんな感想こそが本作および監督への賛辞になるとも思ったので書き綴ることにした。 フローレンス・ピュー演じるダニーには双極性障害を患う妹がいて、無理心中を図ったことにより家族を失うところから物語は始まります。 えっと、これまだスウェーデン

        • ヘッドホンを片耳で

          グザヴィエ・ドラン監督作品『Mommy/マミー』で好きなシーンがある。 Oasisの「Wonderwall」が流れ、1:1だった画角がスクリーンサイズに拡がるシーンだ。 大袈裟かもしれないが、わたしにもこのシーンのように世界が拡がってみえた瞬間がある。 2年前、あるアーティストのファンになった。 音楽といえばクラシックピアノを嗜んでいたくらいだが、彼らの楽曲にはきらめきや甘酸っぱさ、清涼感などが凝縮されており、青春の音がする...!と衝撃を受けたのを今でも鮮明に思い出す。

        わたしとAce

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          4本

        記事

          砂糖漬けにしていた夢

          VETEMENSのボトムスを履いてユニコーンを抱える男の子、NCTのテヨンくんだ。 彼のことは顔がすごくて、ラップとダンスが上手いことしか知らない。 だけどファンシーな格好をしている残像がまぶたの裏に焼きついてしまって、あれからずっと彼に夢を見ている。 わたしはZipper時代のAMOちゃんに憧れていた。 当時高校生だったわたしはAMOちゃん行きつけの美容院に通ってピンク髪にしたし、映画『The Virgin Suicides』から影響を受けたというガーリーカルチャーの文

          砂糖漬けにしていた夢

          台湾のシティガールになれる2泊3日

          夏に行ってきた2泊3日の台湾旅。 『POPEYE』の台湾特集が現地の人からも絶賛されてるとのことで、急いでバックナンバーを取り寄せまして。 あのー、これほんとにすごいんですよ。 ローカルなB級グルメやおしゃれな気鋭スポットなど、今の台湾の魅力がこれでもかというほど凝縮されてる。 というわけで、東京のシティボーイ&ガールも納得のポパイ旅をお届けします。 Day1まずは朝食を調達しに『雙連朝市』へ。 観光客も見当たらず、あまりにローカルな場所だったので朝食は断念したんです

          台湾のシティガールになれる2泊3日

          憎しみよりも愛が勝つ。

          『ジョジョ・ラビット』傑作でした。 第二次世界大戦下のドイツを風刺した作品はたくさんありますが、本作は10歳の少年ジョジョの視点から描くことでナチスを無邪気に、痛烈に批判してるんですよね。 でもって、彼が愛を知るまでの過程を描いたヒューマンドラマでもある。 ウェス・アンダーソン監督を彷彿とさせるカラフルな街並みや対称的なショットが多用されてるのも戦争映画にしては斬新で、観客を惹きつけるのに十分すぎるくらいの要素が散りばめられてました。 純真であるがゆえに洗脳されてしまっ

          憎しみよりも愛が勝つ。

          実録ターミナル

          3泊5日の小旅行だったけど、LAを満喫してきまして。 いよいよ帰国日。 帰りたくない一心で、移住することまで夢にみた帰国日。 目が覚めたときには搭乗30分前でした。 えぇ、お察しの通りフライトに乗り遅れたんです。 もしかしたら同じような境遇の方がいらっしゃるかもしれないので、救いになるような有益なものを…と思ったんですが、なんせ翌日の便で帰ることになったのであまり参考にならない気がします。 でも、だいじょうぶ。いつかは帰れます。 1. 乏しい語彙力もし起きたのが搭乗

          実録ターミナル

          LAに置いてきたもの。

          念願のLAに行ってきた。 滞在期間も3泊5日と短かったので、旅の備忘録にもならないけど、感じたことを言葉に残しておきたいと思う。 Los Angeles International Airport、通称LAX。 もともとアメリカへの憧憬から映画はもっぱら洋画しか鑑賞しない主義だったので、空港に着いた途端に感動した。 従業員さんのユニフォーム、カートに積まれた清掃用具、名前を呼んでカプチーノを提供してくれるスタバの店員さん… 全部知ってる。 挨拶代わりに2〜3往復くらいの会話

          LAに置いてきたもの。

          『パラサイト』雑感

          先日、鑑賞してきた『パラサイト 半地下の家族』。 痛烈な格差社会を描いた映画でした。 以下、ネタバレ満載で感想を書き綴りますので、まだご覧になっていない方は回れ右でお願いします。 (ポン・ジュノ監督がネタバレ禁止令を轢いておりますが、そうでなくても事前情報なしで鑑賞していただきたいです。是非に!) だいじょうぶですかね。 未鑑賞の方たち、上手く撒けましたかね。 いやー、しんどい。 なんてしんどい映画なの。 しんどいっていうのは、お腹いっぱいなのに「たんとお食べ」って1

          『パラサイト』雑感