にんじん

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  • ポエム

    思い返したらきっと恥ずかしくなる ひとり言

一人の海

ごうごう じゅわじゅわ 砂浜に波が押し寄せる度に 塩水と砂が擦り合う音が鳴り響く 海に味付けされた温い風が 頬と腕と足を撫でている 4月の忙しさとは、まるで違う時間…

にんじん
にんじん
1年前
21

[雑記] 雨の日、体調の悪い日

The universe will shift into a low （宇宙がローギアに切り替わる） Red Hot Chili Peppers 「Wet Sand」より ----- 体調が悪くて頭はぼーっとするし、 雨で家から出ら…

にんじん
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1年前
23

ポケット

伝えられない想いを丸めて捨てるけれど 気がつけば ポケットの奥の方から顔を出すんだ

にんじん
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1年前
25

大人たち

いつか電車で見た大人たち 疲れた顔の会社帰り どこかの誰かのはずなのに 気がついたら私もそのひとり

にんじん
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1年前
26

こだま

また、あなたの言葉がこだまする どんな言葉かも忘れた今も 甘く切なく、こだまする

にんじん
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1年前
19

ひと(り)言 4

でも、まだ勝ちたいんだ

にんじん
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1年前
11

諦める

蹴落とすことを諦めて 羨むことを諦めて 握りしめた拳を解いていけば 爪が食い込んだ痛みは和らいでいくけれど 何者でもなくなっていく私 何者でもない私になっていく…

にんじん
にんじん
1年前
11

夜とタバコ

夜の黒さに ひとりの時間を吐き出していく 白い煙が 闇の隙間を縫って立ち上っていく

にんじん
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1年前
36

ひと(り)言 3

老いゆく人生の第一歩

にんじん
にんじん
1年前
5

「雨」に寄せて

雨の音が聞こえる あの音のようにそっと世のために働いていよう ----- ぽつりと降る雨の音が 寄り集まって ザーザーと音を変える 僕はぽつりと降る 雨の一粒なんだなあ …

にんじん
にんじん
1年前
11

ひと(り)言 2

勝手に大人になっていく

にんじん
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1年前
5

男のオシャレの店

レトロな雰囲気の学生服屋の看板 黒く塗りたくったペンキはところどころ剥がれ 錆が滲み出していて かすれた白い文字でこう描かれている 男のオシャレの店 ここにはあっ…

にんじん
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1年前
12

蜘蛛の巣

僕の中に入ってくる君の舌触りが 脳みそを掻き回して、計画もカッコつけも溶かし崩してしまう 僕は蜘蛛に捕まった羽虫みたいに、何も打つ手がなくなるんだ またリフレイ…

にんじん
にんじん
1年前
4

ひと(り)言 1

こっちを見ていない君が好き

にんじん
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1年前
5

初めての終わり

僕はあなたに会いたくて 会えずに過ごす時間がどうしようもなく苦しかった でも、僕はあなたといることが怖くて 二人で過ごす時間がどうしようもなく苦しかった あなたは…

にんじん
にんじん
1年前
11

電車と私

モバイルバッテリーが空である スマホの充電が10%である 疲れた顔の大人たち ガラス越しに見える街の灯り あと30分電車に揺られる私

にんじん
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1年前
5
にんじん

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一人の海

一人の海

ごうごう
じゅわじゅわ

砂浜に波が押し寄せる度に
塩水と砂が擦り合う音が鳴り響く

海に味付けされた温い風が
頬と腕と足を撫でている

4月の忙しさとは、まるで違う時間だ

忙しない日々の裏側には
ただ潮風と波音だけの時間がある

そんな事を思い出すためだけに
僕は海に来てしまうのかもしれない

にんじん

にんじん

[雑記] 雨の日、体調の悪い日

The universe will shift into a low
（宇宙がローギアに切り替わる）
Red Hot Chili Peppers 「Wet Sand」より

-----
体調が悪くて頭はぼーっとするし、
雨で家から出られない日は
世界がローギアで進んでいく

とりとめのない本日の雑記

にんじん

にんじん

ポケット

ポケット

伝えられない想いを丸めて捨てるけれど

気がつけば
ポケットの奥の方から顔を出すんだ

にんじん

にんじん

大人たち

大人たち

いつか電車で見た大人たち

疲れた顔の会社帰り

どこかの誰かのはずなのに

気がついたら私もそのひとり

にんじん

にんじん

こだま

こだま

また、あなたの言葉がこだまする

どんな言葉かも忘れた今も
甘く切なく、こだまする

にんじん

にんじん

ひと(り)言 4

ひと(り)言 4

でも、まだ勝ちたいんだ

にんじん

にんじん

諦める

諦める

蹴落とすことを諦めて

羨むことを諦めて

握りしめた拳を解いていけば

爪が食い込んだ痛みは和らいでいくけれど

何者でもなくなっていく私

何者でもない私になっていく私

次は何を諦めて

私は何になるのだろう

にんじん

にんじん

夜とタバコ

夜とタバコ

夜の黒さに
ひとりの時間を吐き出していく

白い煙が
闇の隙間を縫って立ち上っていく

にんじん

にんじん

ひと(り)言 3

ひと(り)言 3

老いゆく人生の第一歩

にんじん

にんじん

「雨」に寄せて

「雨」に寄せて

雨の音が聞こえる
あの音のようにそっと世のために働いていよう

-----

ぽつりと降る雨の音が
寄り集まって
ザーザーと音を変える

僕はぽつりと降る
雨の一粒なんだなあ

多田武彦「雨」に寄せて

にんじん

にんじん

ひと(り)言 2

ひと(り)言 2

勝手に大人になっていく

にんじん

にんじん

男のオシャレの店

男のオシャレの店

レトロな雰囲気の学生服屋の看板

黒く塗りたくったペンキはところどころ剥がれ
錆が滲み出していて
かすれた白い文字でこう描かれている

男のオシャレの店

ここにはあったのだろう

パッキリとした黒と白が錆色になるまでの歴史が

つま先立ちの背伸び達と
糊の利いた男のオシャレ達の歴史が

にんじん

にんじん

蜘蛛の巣

蜘蛛の巣

僕の中に入ってくる君の舌触りが
脳みそを掻き回して、計画もカッコつけも溶かし崩してしまう

僕は蜘蛛に捕まった羽虫みたいに、何も打つ手がなくなるんだ

またリフレインする君の舌触りが
歩き始めた足に絡みついて、僕を引きずりこもうとする

僕はあの日捕まってしまった
絡んだ糸が解けて落ちることを、祈ることしかできないんだ

にんじん

にんじん

ひと(り)言 1

ひと(り)言 1

こっちを見ていない君が好き

にんじん

にんじん

初めての終わり

初めての終わり

僕はあなたに会いたくて
会えずに過ごす時間がどうしようもなく苦しかった

でも、僕はあなたといることが怖くて
二人で過ごす時間がどうしようもなく苦しかった

あなたは、僕があなたの中にいるってことを確かめさせてはくれなかったね

どんな言葉でもよかった
僕が駄目だった時は、駄目だって言って欲しかった

あなたの言葉で
あなたの中の僕の形を確かめたかったんだ

どんな言葉でもよかった
もう終わりだっ

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にんじん

にんじん

電車と私

電車と私

モバイルバッテリーが空である

スマホの充電が10%である

疲れた顔の大人たち

ガラス越しに見える街の灯り

あと30分電車に揺られる私