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    思い返したらきっと恥ずかしくなる ひとり言

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夜とタバコ

夜の黒さに ひとりの時間を吐き出していく 白い煙が 闇の隙間を縫って立ち上っていく

    • 一人の海

      ごうごう じゅわじゅわ 砂浜に波が押し寄せる度に 塩水と砂が擦り合う音が鳴り響く 海に味付けされた温い風が 頬と腕と足を撫でている 4月の忙しさとは、まるで違う時間だ 忙しない日々の裏側には ただ潮風と波音だけの時間がある そんな事を思い出すためだけに 僕は海に来てしまうのかもしれない

      • [雑記] 雨の日、体調の悪い日

        The universe will shift into a low (宇宙がローギアに切り替わる) Red Hot Chili Peppers 「Wet Sand」より ----- 体調が悪くて頭はぼーっとするし、 雨で家から出られない日は 世界がローギアで進んでいく とりとめのない本日の雑記

        • ポケット

          伝えられない想いを丸めて捨てるけれど 気がつけば ポケットの奥の方から顔を出すんだ

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          16本

        記事

          大人たち

          いつか電車で見た大人たち 疲れた顔の会社帰り どこかの誰かのはずなのに 気がついたら私もそのひとり

          大人たち

          こだま

          また、あなたの言葉がこだまする どんな言葉かも忘れた今も 甘く切なく、こだまする

          ひと(り)言 4

          でも、まだ勝ちたいんだ

          ひと(り)言 4

          諦める

          蹴落とすことを諦めて 羨むことを諦めて 握りしめた拳を解いていけば 爪が食い込んだ痛みは和らいでいくけれど 何者でもなくなっていく私 何者でもない私になっていく私 次は何を諦めて 私は何になるのだろう

          ひと(り)言 3

          老いゆく人生の第一歩

          ひと(り)言 3

          「雨」に寄せて

          雨の音が聞こえる あの音のようにそっと世のために働いていよう ----- ぽつりと降る雨の音が 寄り集まって ザーザーと音を変える 僕はぽつりと降る 雨の一粒なんだなあ 多田武彦「雨」に寄せて

          「雨」に寄せて

          ひと(り)言 2

          勝手に大人になっていく

          ひと(り)言 2

          男のオシャレの店

          レトロな雰囲気の学生服屋の看板 黒く塗りたくったペンキはところどころ剥がれ 錆が滲み出していて かすれた白い文字でこう描かれている 男のオシャレの店 ここにはあったのだろう パッキリとした黒と白が錆色になるまでの歴史が つま先立ちの背伸び達と 糊の利いた男のオシャレ達の歴史が

          男のオシャレの店

          蜘蛛の巣

          僕の中に入ってくる君の舌触りが 脳みそを掻き回して、計画もカッコつけも溶かし崩してしまう 僕は蜘蛛に捕まった羽虫みたいに、何も打つ手がなくなるんだ またリフレインする君の舌触りが 歩き始めた足に絡みついて、僕を引きずりこもうとする 僕はあの日捕まってしまった 絡んだ糸が解けて落ちることを、祈ることしかできないんだ

          ひと(り)言 1

          こっちを見ていない君が好き

          ひと(り)言 1

          初めての終わり

          僕はあなたに会いたくて 会えずに過ごす時間がどうしようもなく苦しかった でも、僕はあなたといることが怖くて 二人で過ごす時間がどうしようもなく苦しかった あなたは、僕があなたの中にいるってことを確かめさせてはくれなかったね どんな言葉でもよかった 僕が駄目だった時は、駄目だって言って欲しかった あなたの言葉で あなたの中の僕の形を確かめたかったんだ どんな言葉でもよかった もう終わりだって、あなたの口から告げて欲しかった あなたの言葉で あなたの中にもう僕がいない

          初めての終わり

          電車と私

          モバイルバッテリーが空である スマホの充電が10%である 疲れた顔の大人たち ガラス越しに見える街の灯り あと30分電車に揺られる私