きゃりー

考える生活者|偉大なる日常をモットーに掲げ、生活の中で感じたこと考えたことを深掘りする…

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考える生活者|偉大なる日常をモットーに掲げ、生活の中で感じたこと考えたことを深掘りするnoteです。

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20代に置いていきたい言葉たち

「勉強ができたって社会では使い物にならない」 「お前ほんとセンスないなぁ」 今までわたしの心の中に澱のように溜まっていた言葉たち。ことあるごとにこの澱を掬い上げてはまたすすり飲み、自家中毒を起こしている。 利発的な子どもだった。 一緒に暮らしていた祖父はわたしの賢さが自慢だったようで、客人が来るたびにわたしを呼び出しては電話番号や住所、将来の夢(当時は外交官)を言わせたり♪ABC〜と歌わせていた。客人は2歳ちょっとの子が舌足らずに外交官なんて言い出すからとても驚き褒め

    • 年頭の所感と美しい人生について

      今年は言語化を鍛える年にしたいと、筆を執ってみる。noteもずいぶん書かなくなったし、書く必要がなくなったのかもしれない。「書く」という行為は自分へのセラピーのようで、澱んだ心が「書く」ことでろ過されていくような。私にとってはそんなものだろう。 正直、澱む暇もないくらいに日々忙しくて、いろんなことを感じないようにしていたし、それで強くなったような気がしていた。 人の悪意を真に受けたり、誰かの機嫌の悪さをわが身に引き受けたり、なかなか厄介な気質と幼少期から付き合ってきた。大人

      • 書籍レビュー

        最近よく本を読むようになったのでここにレビュー・レポートを書き連ねていくことにする。

        • 最近の私と決意表明と

          【※超個人的な思考の垂れ流しです。】 来年の2月で現職の契約期間が切れる。延長はなし。 残り一年を切ってしまった。さて、何から始めようか。 身動きが取れない。手が止まってしまう。ということで久々のnote。 書くことは自分の頭を整理するのにちょうどいい。 自分の軸が揺らぎ、どこへ向かって歩いていくのか道を見失っている。 思えば、小さいころから建築士になるその一心で勉学に励んで、仕事につなげ、資格を取った。目指す場所へまっすぐに、ひたむきに歩いて、なんとかたどり着いた。 着

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        20代に置いていきたい言葉たち

          駆け抜けた半年間。毎日がA Hard Day’s Nightそのもので頭の中にはジャーンとイントロのリフが鳴り響く。 犬のように働き、丸太のように眠った。 家に帰れば大丈夫。 きみさえいれば気分は晴れやか。

          駆け抜けた半年間。毎日がA Hard Day’s Nightそのもので頭の中にはジャーンとイントロのリフが鳴り響く。 犬のように働き、丸太のように眠った。 家に帰れば大丈夫。 きみさえいれば気分は晴れやか。

          紫陽花、湿りを帯びた陰がよく似合う。

          紫陽花、湿りを帯びた陰がよく似合う。

          沈む夕日が海の模様を煌々と照らす写真を本当は撮りたかった。それがこの場所の絶景だから。でも、夕日を隠す雲がもう一つの水平線のようにすーっと流れて、奇しくも海と空の間に新しい場所が生まれていた。予定調和じゃない方が面白いよという暗示かも。

          沈む夕日が海の模様を煌々と照らす写真を本当は撮りたかった。それがこの場所の絶景だから。でも、夕日を隠す雲がもう一つの水平線のようにすーっと流れて、奇しくも海と空の間に新しい場所が生まれていた。予定調和じゃない方が面白いよという暗示かも。

          私たちが”自然”と呼んでいるもののうち、人の手が介入していないものは一体どれほどだろうか。農村の風景は里山を守ってきた人がいてこそ保たれる、まさに人工の極み。だとすれば、自然と人工のとらえ方は曖昧で、どこが境界なのだろう。

          私たちが”自然”と呼んでいるもののうち、人の手が介入していないものは一体どれほどだろうか。農村の風景は里山を守ってきた人がいてこそ保たれる、まさに人工の極み。だとすれば、自然と人工のとらえ方は曖昧で、どこが境界なのだろう。

          遠くまで、高みまで一気に駆け上がっていきたいけれど、おぼつかない足元では積み木のように崩れてしまう。風も吹かない平らな、平穏な毎日を大切にしてこそ私は野心を積んでいけるのだろう。

          遠くまで、高みまで一気に駆け上がっていきたいけれど、おぼつかない足元では積み木のように崩れてしまう。風も吹かない平らな、平穏な毎日を大切にしてこそ私は野心を積んでいけるのだろう。

          わたしはいま幸せですと言えるか

          夢を見た。 「うん、いま幸せだよ。あのころ思い描いていた将来像とは違うけど。」そう話すわたしに、「そっか、それはよかった。ほんとうによかった。」と彼女が微笑えむ夢を。 ここ数週間、心が塞ぎ込んでいた。 常に睡眠不足だし、仕事だって思い通りに進まない。いつも時間に追われて、イライラして、うまくいかないことに腹を立てている。 もっと、こうしたい。もっと、ああなりたい。 もっともっともっともっと、、、欲求は尽きない。 私は、満たされない思いを抱えたまま過ごす日々の中で突然現れ

          わたしはいま幸せですと言えるか

          キラキラを写したくて、あこがれのあの人を真似して撮ってみる。このキラキラは太陽と自分とのポジション次第で現れては消えてゆく。カメラを構えて初めて気づいた。 意識して”見る”世界はいつもと違うものになる。撮りたいものがあると、世界は楽しいね。

          キラキラを写したくて、あこがれのあの人を真似して撮ってみる。このキラキラは太陽と自分とのポジション次第で現れては消えてゆく。カメラを構えて初めて気づいた。 意識して”見る”世界はいつもと違うものになる。撮りたいものがあると、世界は楽しいね。

          乙女だった彼女たちからのエール

          美少女戦士セーラームーン。それは80年代後半〜90年代前半生まれの多くの女の子たちにとってかけがえのないあこがれの存在。もちろん、90年生まれの私にとっても。 幼い頃、身の回りのものすべてがセーラームーン一色だった。タオル、歯磨きコップ、毛布にパジャマ、寝ても覚めてもセーラームーン。ピンクとゴールドのビビッドなグッズはキラキラ輝いていて、胸をときめかせながら買ってもらっていたのを覚えている。 「だれやる?」「わたし、あみちゃん!」 保育園で幾度となく交わされた会話。その

          乙女だった彼女たちからのエール

          きかんしゃトーマスに手を振ったあの日、私は母になった

          子どもの頃から子どもが嫌いだった。甲高い声で騒がしくて、理屈が通じなくて、よだれとか鼻水とかでぐちゃぐちゃで、泥だらけで、とにかくとにかく嫌いだった。成長するつれて嫌悪感は薄れていったが、大人になっても子どもというのはやはり苦手な種類の人間だった。 そんな私でも、結婚をして子どもを持つんだろうと漠然とした未来は描いていた。というか、それ以外の未来は分からなかった。周りの大人はみんな結婚していて、子どもが2人くらいいることが当たり前の狭い世界で生きていたから。自分が子どもを授

          きかんしゃトーマスに手を振ったあの日、私は母になった

          果報は寝て待て

          働く親の天敵。それは子どもの急な発熱。子どもというものは本当になんの前触れもなく病気になる。特に保育園に入園した当初は、月の半分通えたかな?ってくらいによく風邪をひいていた。 通い始めて半年くらいたったいま、ようやく皆勤賞になってきたと思ったら、またもや風邪。これまで順調に通えていた中での青天の霹靂だ。 「お熱があるんです。迎えに来てください。」 保育園からの呼び出し電話にすぐ向かいますと伝え、今後の仕事の調整。この風邪がいつ治るかなんて誰にも分からないし、いつくらいま

          果報は寝て待て

          解像度を下げていくと見えるもの

          初めてレコードプレーヤーを買った。 ずっとずっと欲しかった。レコードの音を聴いてみたかった。 思えば、小学生の頃ビートルズにハマって以来ずっと、古い音楽を聴いてきた。クイーン、ディープパープル…私の思春期のほとんどはレコード時代の音楽とともにある。 CDで聴く彼らの音楽はどこかニセモノのような気持ちでいた。 とあるテレビで、アナログとデジタルの音を比較するコーナーがあったが、全然違った。低音の響き、音の重なり、少しざらついた雰囲気、アナログのどれもが新鮮でレコードへの

          解像度を下げていくと見えるもの

          ピアノを買うだけで霧が晴れた

          趣味はなんですかと聞かれたら、迷わずピアノ演奏と答える。 ピアノを弾き始めて26年。大好きでずっと弾き続けてきた。2年前まではレッスンに通っていて、趣味にしては真剣に続けてきたつもりだ。 小さい頃は伯母から譲り受けたもので演奏していたが、寿命を迎え、高校生のときに新しいピアノ(箱型のアップライト)を買ってもらった。大学は建築学科の地獄のような生活で日中ピアノが弾けない。そこで、今まで貯金してきたお年玉を高級な電子ピアノに注ぎ込んで、夜な夜なヘッドホンを付けて演奏した。

          ピアノを買うだけで霧が晴れた