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家族はちいさな社会の中心

わたしが子ども3人を夫に託して5日間のハワイ島リトリートに行っている
間に、twitter界では某氏ツイートが炎上してたらしい。

パートナーが3週間海外に行ってた間、3人の子どもの弁当作り、掃除、洗濯
などの家事が1時間で終わったけど、専業主婦は毎日何してるの?
キャラ弁作ってるの?というツイートが燃えたそうな。

ギクッ。
オットー先生(夫)ツイートかと思ったわ。

でも、オットー先生、twitterしてないし,落ち着け!全くの別人だぞ!
と、気づいて胸をなでおろしました。

殿方には学位とイケメンと人的倫理しか求めてないわたしスコープには、某氏は好みの範疇外なので、ノーマークでしたが、某企業の経営陣(だったのかも)だとかで著名らしいです。

なんて、わたしが某氏の歯牙にもかけられない確率100%なので、どーでもよいですが。

でも、思ったのです。

主婦の反感を買った理由は、

●ご飯作りは母の手で
●掃除は母の手で
●洗濯は母の手で

母の手を賞賛する土台がまだ日本には根強く残っているからでしょう。

確かに、
●家事はこれら以外のシャドウワークあり
●こどもの面倒を見ながらだと家事できない
●不衛生

などのご意見もあります。

でも、「単純に妻が3週間海外に行けるシステムがこのご家庭には構築されている」という事実は変わりません。

それよりも、ここまで女性の反感を買ったのも、炎上を意識して書かれた主婦層への配慮のない文章だったからでしょう。

「思ったより大変だった。普段してくれている、妻よ、ありがとう!」
とか、心にもなくても、この一文を入れる如才なさがあったら、炎上しなかったと思われます。この如才なさは「モテ」に繋がるので、大事な才能だと思うのですが。

翻って我が家は、3児を夫に託して妻はハワイに高跳びです。

「おかーさん、リフレッシュできました?」
と、子どもの通う何人もの保育園の先生たちに笑顔で聞かれました。

なんでも、夫が保育園に迎えに行ったら、
「ママがいい!」と、3歳の未子が大泣きして、ママが海外で不在なのがバレたというオチ。

もっと言うと、この旅行の前も夜泣きを珍しくしていて、病院に受診したら、手足口病だったことが判明しました。

もう治りかけで登園オッケーとの診断でしたので、旅行を取りやめる理由にもならないし、安心してオットー先生と学童、保育園など、アウトソースを
利用させていただきました。夫も家にいればなんてことは一言も言わず、快く送り出してくれました。

夫の家事のクオリティは全く問いません。そして、わたしもご飯を作って冷凍して行くこともありません。

1日目はご飯を炊いて、カレーを作っておきましたが、後はご飯を炊く方法を目の前でやってみせて教えてありますし、買い置きのオーガニックな自然派冷凍食品とレトルト、外食に助けてもらいました。

「大変だったよ。お金がかかったよ」
と、夫はこぼしてました。

いつも夕食が外食で、焼肉、某ファミレス、お蕎麦屋さんを巡っていたそうですから。なんと、普段利用したことがない某ファストフードまで行ってたことも判明しました。

でも、いーじゃん、豪華で!

外食はお金がかかるから、ピザ屋のチラシも手順をまとめたスケジュールファイルに入れておいたのよ!

栄養バランスが!
食の安全が!
とか、それはたった5日間ですので、わたしはそれはこの際、どーでもいいのです。それは大事ではありません。

外食はお金がかかるし、家で食べる方が安全で安心だってことが夫にわかってもらえたら、それでいいのです。

そして、わたしは何がなんでも全てを手作りする必要も、すでに手一杯ワンオペで疲弊しまくっている母の手で賄うこともよいとは捉えてません。

お母さんが全てをやっていたら、わたしは仕事ができません。

母親業務と妻業務は、確かに大事ですが、それ以外の自分の業務もありますので、比率は100%ではありません。

子どももまだ小さいですし、子育て業務は最優先事項で、全てが効率的にならないし自然を相手にしているからコントロールできません。

ですが、それはわたしが選んでやっていることなので、いいのです。

「お母さん、よかったねー。お父さん、よくやってくれましたね」
「お母さんの大変さがわかってくれましたね」
「少しはリフレッシュできましたか」
と、保育園の先生たちに口々に言われました。

オットー先生も
「俺、褒められちゃったよ」
と、まんざらでもなさそうです。

家族と家事のあり方、そしてその役割など家族像は、家族の年齢やメンバー構成などで、常に変化します。

同じではありません。

そして、家族は一様にこうであるべきということもありません。

100世帯あったら、100通りの家族像があります。

家族は多様性があるのです。

家族心理学を研究している身として、そういう社会になって来つつあることが嬉しく、まだそうでないならば、そうなったらいいなと強く思います。


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