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プラネタリウム・コンサート出演を振り返って

プラネタリウム・コンサート

 この度、プラネタリウム・コンサートの機会をいただいて、ピアノ演奏をしてきました。
 見上げた天井のドーム型スクリーンに映し出される星や宇宙がとても美しく、ピアノの音を一つだけポーンと弾くだけでも、雰囲気いっぱいに響きました。
何しろ360度に大宇宙が広がっていて、その中に自分たちの音が響くというのが、とても不思議な新鮮な感覚になりました。

プログラム

<ピアノ・編曲:栗林琢也 / 歌 :加藤希>

1.星めぐりの歌
2.きらきら星(オリジナル・アレンジ)
3.月の光
4.金星
〜〜天文解説
(5.星たちのメロディ)
(6.夜の灯り〜鳥)〜〜
7.見上げてごらん夜の星を
8.天体観測
9.夜明け
10.空を飛ぶ夢
11.新時代



1曲目は、宮沢賢治の「星めぐりの歌」です。素朴で優しいメロディで、空想の動物たち、神話の勇者や姫の名前を紡いでいきます。

2曲目は、「きらきら星」のオリジナル・アレンジです。今回は、空間の広がり、そして宇宙の広い空間をテーマにオリジナル・アレンジに挑戦しました。

3曲目は、ドビュッシーの「月の光」です。いつも昼間に見ている山や海、日常の風景が、月の光を受けていつもと違う美しい表情に変わります。別世界へ誘ってくれる月の光の神秘的な美しさや、月の光が水面に揺らめいて遊んでいる様子を意識して演奏しました。

4曲目は、ホルストの「金星」です。明るく輝いていて肉眼でも良く見える、地球から最も近い惑星です。ヴィーナス・美の女神という別名があり、他と比べてひときわ明るく輝く様子はその名前とぴったりです。「木星」と比べて演奏を聞く機会が少ない曲ですが、その親しみのある明るく美しいメロディとハーモニーをお楽しみいただこうと考えプログラムしました。

続いて天文解説がありました。そのBGMとして5曲目に「夜の灯り〜鳥」、そして6曲目に「星たちのメロディ」というオリジナル曲を使用していただきました。

7曲目は、いずみたくの「見上げてごらん夜の星を」です。「手を繋ごう!」「追いかけよう、夢を!」「二人なら苦しくなんかないさ!」という希望に満ちたメッセージを、今回お集まりいただいたお客さんに、とりわけ未来を生きる子供たちに届けたいと思ってプログラムしました。

8曲目は、BUMP OF CHICKENの「天体観測」です。「見上げてごらん夜の星を」に続いて、同じように君と僕という二人が歌詞に描かれている歌を取り上げてました。一緒に待ち合わせをしよう。一緒にかけがえのない今を体験しよう!という呼びかける前向きさをお届けしたいと考えました。

9曲目は、カルミナ・オリジナル曲「夜明け」です。夜が明けて、夜明けの寸前の冷たい夜空に朝日が差し込み、少しずつ世界が太陽に照らされて明るく輝いていく様子を描いています。ふと落ち込んだ時、自分が相手に呼びかける声、相手が自分を呼ぶ声、それによって思い出す絆や信頼を胸に抱いて、陽の光が照らすこの世界で、かけがえのない今日という日に、一歩を踏み出そう!と歌っています。

10曲目は、カルミナ・オリジナル曲「空を飛ぶ夢」です。好奇心が旺盛で、わんぱくな子どもテーマにした歌です。マーク・トウェインが描いたトムソーヤとハックルベリーフィンをモチーフに、失敗を怖がらず元気いっぱいに外に飛び出していくエネルギーを表現しています。

11曲目は、adoの「新時代」です。流行の最前線の、強い求心力ある音楽の演奏に挑戦しました。そして会場のお客様が作られたオリジナル楽器と合奏をしました。音楽を聴く楽しさに加えて、音楽に参加する楽しさ、みんなで一体になって音楽を作る楽しさを味わおうというアイディアから選びました。

一期一会のライブの楽しさ

 本番のライブ演奏では、会場のお客様からまさにライブの生きた反応が起こってこちらに伝わってきます。一緒に感動していることが伝わってくるときは、言葉にならない最高な音楽体験となります。今回、計画通りにはいかないことがありましたが、終演の時にたくさん拍手をいただきました。きっとプラネタリウムの投影スタッフの方たちの熱意、私たちの演奏の熱意が届いたことと信じたいと思います。今後、音楽の制作をする際にも、今回のコンサートでいただいた温かい拍手を思い出し、精一杯打ち込みたいと思います。本当にとても貴重な学びがたくさん得られました。お越しいただいたお客様、本当にありがとうございました!


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