『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第5話:朝三時に目が覚める
9月18日 午前2時59分
自宅 寝室
ボク「……ん」
ボク「いつの間にか寝ちゃってたか」
ボク「何時だろう」
ボク「はぁ、まだ三時か」
ボク「もうちょっと寝ないと……」
ボク「………………」
ボク「………………」
ボク(どうしよう、寝れない)
夜、なかなか寝られないのも困るのですが、そんな状態がさすがに何日も続くと、体は休息を求めるようです。
次第に、なんとか寝ることができるようになりました。
しかし、そこに、次の悩みが出てきます。
ようやく寝られたと思ったら、今度は途中で目が覚めてしまうのです。
それも、なぜか分かりませんが、決まって三時近辺で必ず目が覚めます。
そして、一度、三時に目が覚めると、その後、ほとんど寝ることができません。
当初、この不思議な現象は、トイレという生理現象だと思っていました。
実際、三時に目が覚めて、トイレに行ってオシッコをしてみると、それなりに出ます。
「そっか、今日は日中暑かったし、水分取りすぎたかな」
と思って安心したのもつかの間、翌日も三時に目が覚め、その後も毎日繰り返されます。
そうなると、寝る前に、
「どうせ、三時に目が覚める」
と恐怖におびえることになります。
寝付きが悪いと、時計を見ては、
「午前三時から逆算すると、あぁ、二時間ちょっとしか寝られない」
「うわ、もう10分で三時だ」
といった感じで、三時から逆算するカウントダウンのプレッシャーから、余計、寝られないようになってしまいます。
これが、朝の起床時間からのカウントダウンであれば、まだしも、“目が覚めるとそのあとは決して寝られない午前三時”を起点とするカウントダウンは、かなりつらかったです。
この状況の打開策として、市販の睡眠薬に手を出すことも考え……考えたのですが、頭の中に、“睡眠薬=自殺”というイメージがあり、怖くてなかなか手を出せませんでした。
何かに付けて、“死”と結びつける思考になってきたのもこの頃だったように思います。
また、実際に市販されているものを調べてはみたのですが、睡眠薬には、系統とか種類がたくさんありすぎで理解できず、市販の睡眠薬はますます遠ざかりました。
で、どこに手を出したか?
それは、お酒です。これもボクの勝手な先入観ですが、“お酒=寝る”のイメージがあって、寝る前にお酒を飲むようにしました。
でも、ボクは、お酒が大の苦手なのです。だいぶ前に、健康を考えて、薬が配合された高級酒を少し飲んだことがあるのですが、適量なのに、それすら飲めませんでした。
そんなボクなので、本当に少量の、すごく甘ったるいお酒からスタートしてみました。
効果バツグンでした。すぐ寝ることができました。
でも、困ったのは、そのあと数時間で目が覚めてしまうこと。
結局、何をやってもダメで、この症状は、“うつ病”と診断された後、睡眠導入剤が処方されるまで、改善されませんでした。
早めに治療しなかったこともあり、病院で処方された薬も一般的な量では効きませんでした。
増量してもらったら、飲んだ途端、立ちくらみのような状態になったり、ベッドに上がることもできず、そのまま滑って、腰を強打したり、散々でした。
最終的には、自分に合った適量が分かったのですが、それまでは、かなり苦労しました。
この睡眠導入剤は、さすがに医師から処方されるだけあって、効き目はバッチリでした。
その一方で、睡眠導入剤の依存症になってしまい、後々、うつの病状が良くなっても、睡眠導入剤から離れることができず、とても苦労することになります。
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