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『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第4話:不眠が続く

9月16日 午前1時43分
自宅 寝室


 
ボク「………………」

ボク「…………」

ボク「……」

ボク(いま、何時だ?)

ボク(も、もうすぐ二時か……)

ボク「………………」

ボク「………………」

ボク(どうしよう、寝れない

 
 
  
夜、布団に入る時間も遅かったのですが、横になって、なかなか寝ることができませんでした。
そうするとそれが余計プレッシャーになって、ますます寝られない状態になります。

元々は、それほど寝付きが悪いといったことはありませんでした。

そういえば、小学生の頃、
「サンタさんからクリスマスプレゼントをもらえるか」
ってドキドキして寝られないことはありました。しかし、この時の“寝られない”というのは、そうではなく、いままで味わったことのない「寝たいのに体が拒否している」感じでした。

この頃、ボクは仕事を自宅に持ち帰っていました。寝る直前まで、自宅のパソコンで資料作成。
布団に入っても、その資料のことが頭からなかなか離れられず、一度起きては修正し、また布団に入るといったこともありました。

さらに、全てデジタル化に切替えたのもこの頃です。
  ・スケジュール管理
  ・ビジネス書、マンガ
これらは全てスマホ経由に変えました。
 
朝はスマホの目覚ましで起き、寝る直前までスマホを触っていました。
お風呂でも濡れないようにスーパーのビニールで包んで使っていました。
よく感電しなかったものです。

起きていると一日中、スマホからのブルーライトをバシバシ浴びていましたので、おそらく、その結果、気持ちがいつも高ぶっていて寝られなかったのでしょう。
 
たまの不眠ならまだしも、慢性的な不眠になると、仕事中に“うっかり”することが多くなってきます。
さらに、“うっかり”ミスをした際、通常は、“再発防止”を考えるのですが、不眠で頭の回転が悪いことから、“とりあえずその場しのぎ”の対応になってしまい、それが次のミスを生んでいました。

また、自分が意図しないところで、ついつい居眠りをしてしまうこともあります。

ボクの場合は、次の状況で発生していました。

 ・会議中
 ・お昼休み後のデスクワーク中
 ・電話中で相手の保留が長い時

特に、電話中の保留音。
まぁ、これほど心地良いものはなかったです。
学生時代の午後の授業のように、寝ちゃダメだと分かっていればいるほど寝ちゃうです。

体をしっかり休めさせていない状態だったので、カゼを引くことも多かったです。
薬を飲むと、ますます眠くなるので、朝昼晩の処方がされているのに、夜だけ飲むとか自分で勝手にアレンジしてしまうことから、一度病気になるとなかなか治りませんでした。(職場でカゼが流行っていれば、カゼを引き、インフルエンザが全国的に流行すれば、その流行に乗るといった感じで、病気の最先端を行っていました。)

 
そういえば、この頃、死にかけたことがありました。

夜、仕事を終えてのいつもの帰り道。急に、背後からすごい力を感じました。
そう、誰かが背中を押すのです。

その瞬間、車がこちらに突っ込んで来ました。
その車は、ボクのカバンだけを引いて、走り去って行きました。
あまりに突然のことで、ボーッとしていたら、後ろから怒鳴り声がします。

「あっぶねーなー、赤なのに渉っちゃダメだろ!」

酔っ払いのおじさんは道路でペッチャンコになったボクのカバンを拾い、ボクの胸に押しつけました。

ボクは、赤信号を無視して道を渡ろうとしていたようです。

また“押された”のではなく、車に引かれないよう、襟元をおじさんに引っ張られていたようです。

そんな状況ですら、ボクは夢心地。
たぶん、あのまま死んでいても、それも夢か現実か分からなかったのだと思います。 







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