『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第3話:ハイペースで太る
9月12日 午前8時56分
某病院 健康診断会場
看護婦「え……!? あの、一回降りて、もう一度ゆっくり体重計に乗ってもらえますか?」
ボク「あ、はい……」
看護婦「うーん、かなり太りました?」
ボク「そ、そうですか?」
看護婦「きょ、去年のデータより12キロ太っていますよ」
ボク「うぐ……」
看護婦「じゃあ、腹囲を測りますので、リラックスして腕を少し上げてください」
ボク「……」
看護婦「……」
ボク「あの……どうでした?」
看護婦「じゅ、10センチ……増えてます」
一年で体重が12キロ、胴回りが10センチ増えました。
12キロって、2リットルのペットボトル1ダース、6本分。
それを毎日抱えて、過ごしてきたボクって、一体。
相撲の新弟子だって、こんなペースで増えてはいかないでしょう。
では、一体、どんな生活をしていたのか?
当時の一日の生活をまとめてみました。(なかなか体重が増えないと悩んでいる新弟子の方にしか役立たないと思いますが。)
こうやって振り返ってみると、一日七食。そりゃあ、太りますよね。
また、全てに共通している食べ方があります。それはとにかく“早い”こと。
大食いのフードファイター並の早さで、お茶や水で食べ物を流し込むのがボク流です。
やはり、こんな生活をしているのは、無理があったのでしょう。徐々に、体に変化が出てきました。特に目立ったのは次の三つの症状です。
・汗をすぐかく
・すっぱ臭がする
・胃の調子が悪い
ただ、中年ということもあり、
「自分は、汗っかきな体質。すっぱいのは加齢臭で、また胃の調子が悪いのも体質だ」
と言い聞かせて、これらの症状は誰でも通過する仕方のないものだと、全て受入れていました。
いま振り返ると、ボクの場合、爆食いの原因はストレスだったようです。
蓄積したストレスを、食欲への満足感と相殺する為、少しでも空腹になると、食べる食べる食べる、その繰り返し。
夜は、お腹が減っていると寝ることもできないぐらいの状態までになりました。
そんなボクも、年に数回は、食事を全く受け付けないこともありました。
それは、急なクレームが入り、仕事上のストレスが自分の限界を一気に超えた時です。
例えば、大きなミスを起こしてしまった時のストレスは、緩やかな蓄積ではなく、一気にストレスに飲み込まれてしまいます。その状況になると、一転して全く食べることができなくなりました。
だって、すげー怖いんだもん。上司が、お客さんが。
幸か不幸か、普段食べまくっているので、数日食べなくても大丈夫でしたが、そんな熊の冬眠のような過ごし方は、決して体には良くなかったと思います。
あの時、健康診断で、「太った原因が“ストレス”が原因」と言われれば違う人生を歩んでいたかもしれません。
さらに、「運動をもっとしましょう」と言われて帰って来ました。
健康診断の事前アンケートで、「全く運動しない」に◎を付けいたこともあり、また、メタボリックシンドロームが流行っているので、専門家でも
体重の増加の原因=“運動不足”
と判断するのも分かる気がします。
子どもの頃に良く言われた
よく食べる=健康・元気な子
なんてのは、大人になると、もう通じないのかなとも感じています。
#創作大賞2024
#お仕事小説部門
#うつ病
#サラリーマン
#会社員
#創作大賞2024
#パワハラ
#ブラック企業
#うつ病日記
#うつ日記
#パワハラ上司
#うつ病克服
#日記
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?