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要録上手への第一歩は記録から 要録作成以前の保育記録を学ぶ! 幼稚園・保育所・認定こども園の皆さまへ!

要録は、日々の記録の延長

 この時期、保育所・幼稚園・認定こども園の保育者の方々は、「そろそろ要録を書き始めないと…」と感じているのではないでしょうか。
 保育所の年長児クラスを初めて受け持つ保育者は、初めての要録になるかもしれません。「小学校の先生が読んでわかるように…」と身構えていませんか?
 そもそも、要録のために書くのではなく、日々の記録の延長が要録だと考えれば、気持ちも楽になるはず! そこで今回は、要録であわてないために、記録上手になる書籍をご紹介します。


ワークで学ぶ 子どもの「育ち」をとらえる保育記録の書き方 3~5歳児編

 保育記録の書き方の幼児版です。保育5領域や幼児期の終わりまでに育ってほしい姿にどのように結び付けて記録を書けばよいのかがわかり、要録にもつながる1冊です。


ワークで学ぶ 子どもの「育ち」をとらえる保育記録の書き方 0~2歳児編

 乳児は、一人ひとりの子どもの個別の記録が必要ですね。しかし、意識しないと「今日は書くことがない…」という事態になりかねません。ここでいう意識とは、子どもの姿をよく観察し、理解しようとすること。本書では、事例を通して子どもの見方・とらえ方をワークで学ぶ1冊です。
 タイトルに「ワーク」とあるとおり、本書は実際に記録を書いてみることを目的としています。今回は、その流れを実際の紙面を使って解説します。

本書36頁

  ここでは、0歳児の友だちとのかかわりが描かれています。場面を想定した漫画と保育者の日誌から、記録を書くことになります。

本書37頁

 ここで書いた記録が果たして適切なのかどうか? それは記録例として後のページに書かれているので、自分の視点や記録を点検することができるのです。

本書44頁

こちらから試し読みを!


保育の質を高めるドキュメンテーション 園の物語りの探究

 こちらは最近話題の「ドキュメンテーション」による記録を解説した1冊です。ドキュメンテーションと名付けられた書籍は数多くありますが、本書合ドキュメンテーション発祥の地・イタリアのレッジョ・エミリア市の実践をベースとしたドキュメンテーションの指南書になります。いわば本家本元ですね。
 オールカラーで彩られたドキュメンテーションからは、保育者が子どもを見つめるやさしいまなざしが感じ取れます。「つなぐ」という意味では、単に次年度の担任につなぐだけではなく、保護者とつなぐ、地域とつなぐ媒介という言い方がしっくりくるようです。


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