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中央法規流 日本保育学会の歩き方#1 自主シンポジウム編(2023年4月24日公開)

圧倒的な発表数!日本保育学会の年次大会


 日本保育学会といえば、保育・幼児教育の研究者・教員のほか、保育所・幼稚園・認定こども園の保育者の方々も多数所属している、会員数5000名を超える日本でも有数の人文社会系の学会です。
 毎年5月に開催される大会では、数多くのシンポジウム、口頭発表、ポスター発表があり、参加経験のある方は、「一体どれに参加すればよいのやら」と悩んだ経験があるのではないでしょうか。
 最近はコロナ禍の折、オンラインでの開催が続いていますが、事前に発表や資料を閲覧できる反面、「一体どれに参加すればよいのやら」という悩みが尽きることはありません。
 そこで今回は、保育・幼児教育に関する書籍を出版している中央法規出版が、自社の書籍との関係という視点で、5月13日・14日に開催される第76回大会の歩き方を提案します。


おすすめ自主シンポ①ファシリテーションで、職員が育つチームをつくる


 自主シンポジウムは、大会HPにある動画を事前に見ておいて、大会当日は企画者・話題提供者・指定討論者による60分間の議論に参加するものです。
 おススメの第1は、鈴木健史先生が企画者を務める「園内研修や会議を変える保育ファシリテーション」。保育現場の園内研修や人材育成に関する研修講師を数多く務める鈴木先生による、ファシリテーションの有効性を考えるシンポジウムです。
 鈴木先生はちょうど、「現場でよくある悩みを解消 保育リーダーのための職員が育つチームづくり」という書籍を中央法規出版から発行したばかりです。シンポジウムに参加する予備知識の習得としても有意義ですので、ぜひ事前にお読みください!


おすすめ自主シンポ②トライアル・アンド・エラーからマネジメント力が育つ


 次のおすすめは、田澤里喜先生による「トライアル・アンド・エラーから学ぶ質の向上を目指す保育マネジメント(2)」です。(2)とありますが、実は昨年の保育学会でも同テーマで開催され、多くの参加者で盛況でした。
 中央法規では、まさに本テーマと同じ書名を発行しています。

 企画者の田澤里喜先生と井上眞理子先生、話題提供の田中健介先生、指定討論の西井宏之先生と亀ヶ谷元譲はいずれも本書の執筆にご協力いただいた先生方ですので、まさに「オール『質の向上を目指す保育マネジメント』」といえますので、中央法規としても全面的にプッシュします!
 この「トライアル・アンド・エラー」は、通常の発表や書籍ではみられない「失敗」を取り上げて、それらを質の改善にどのようにつなげているのかを考える、まさに保育現場が知りたい内容盛りだくさんです。


おすすめ自主シンポ③ミドルリーダーの経験の径路を探る ―リーダーシップの発揮・葛藤・逡巡のプロセス―


 3つ目のおすすめは、中坪史典先生らが企画提案する、ミドルリーダーのリーダーシップに関するシンポジウムです。
 指定討論の上田敏丈先生、司会の野口隆子先生、話題提供箕輪潤子先生らにご執筆いただきました「学びが広がる・深まる 園内研修でもっと豊かな園づくり」が3月に中央法規出版より刊行されています。

 シンポジウムでは、2つの園のリーダーがどのようにリーダーシップを発揮しているのか、そこにある苦悩や葛藤を踏まえて可視化していきます。本書も同じ視点で、さまざまな角度から、リーダーが抱える役割と実際を可視化し、質の向上に寄与する提言が行われています。
 シンポジウムの前に、書籍でリーダーシップの枠組みを頭の中で整理してから参加することをおススメします。

 まだまだご紹介したいシンポジウムはたくさんありますが、紙幅の都合でこのくらいにとどめておきます。近々に公開予定の次回のnoteでは、口頭発表について、書籍と関連づけながら紹介したいと思います。

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