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知らないとヤバい⁉転職活動で間違ってしまう方向へすすむ3つのポイント



『過去の経験を活かしたい』は逆効果になる⁉

大手企業の早期退職のニュースやM&Aのニュース、役職定年、業績不振による企業側からの代謝通告は、口コミレベルで伝わっていくものです。

ヘッドハンターが優秀な人材を確保するために、周辺を動き回ることが多くあり、あの会社で早期退職がおこなわれるとなると、アウトプレスメントが入っていないか、どんな人が出てくるのかなど、弱いつながりを利用して情報収集をはじめる。

残る側にとってもいつ代謝通告をされるかどうかわからず、知っているのはごく一部の人間だけなので、疑心暗鬼になってしまうというのが実情です。

また、代謝通告まではいかないで、人事異動というウルトラCを繰り出してくるのも常套手段である。

需要過多の部署からハードルの高い部署へ異動させることができる。
本人の希望については人事面談、評価面談で聞いているにもかかわらず、本人の希望とは違う結果になってしまう。

理不尽と不条理のビジネスパーソンゲームといわれる原因であり、密室の会議で決まってしまうことになる。

ジョブ型とメンバーシップ型のハイブリッド型になりそうな日本版ジョブ型については、解雇がされにくい背景がそこにはありそうです。

労働三法で労働者が守られることになり、解雇するには明確な理由が必要になるから、簡単に解雇をすることができない。

そのため、優しい圧力をかけながら代謝させるのか、セカンドキャリア研修で代謝させるのか、追い出し部屋に追い込んで代謝させるのかなど、グレーゾーンで各企業が知恵を絞っているのが現状です。

希望する場所に残るためには、緻密な戦略と行動が必要になるのはいうまでもありません。

転職活動をする人たちの相談にのっていると、「今までの経験を活かしてキャリアを積み上げたい」という人が多くいらっしゃいますが、『ハードワークはもちろんですが、環境や仕事のやり方になれることなど、普通の人の3倍以上はやらないと、追いつくことができない』ということを忘れています。

「これまでの経験を活かしたキャリアを築きたい」ということばが、「これまでにやってきたことと同等レベルなことで、努力をし続ければいい」とか、「過去の待遇や給与水準を守るために必要な力」であると同じ意味になっていたら、要注意です。

なぜなら、現在の競争力と過去の競争力は違うということはもちろんですが、パワー不足になり途中で離脱する可能性があるから。

激しい競争で勝ち抜ける人の3つのポイント

激しい競争を勝ち抜くことができる人は必ず存在をしているものですが、そういう人たちには3つの共通点があるということが、いろいろな人の転職相談、キャリア相談にのっているうちに、勝ち筋が見えてきました。

1:過去の栄光にぶら下がらず、常にチャレンジャーである

人はいろいろな役職の肩書を与えると、その役職がバッジとなり怯む人が9割いる。

人は見かけによらないというが、普通の若いお兄さん、お姉さんだと思っていたら、社長の名刺をもらった瞬間に、手のひら返しをする人が9割いる。

役職は実績で成り上がっていく場合と、年齢を重ねているから自動的に上がっていく場合と、なんちゃってという場合があるので、気をつけておかないと大変なことになる。

昔、とある大手企業の部長だった方が、転職をするのか、現職に残るのかということで悩まれたときに、人づてに紹介をされたことがあった。

その方は社内での評価が低いことにびっくりをされて、自分がこのまま残って出世できるのか、代謝通告を待つのか、ゼロリセットして勝負掛けに出るのかで迷っていた。

その人のバックボーンや実績、4つを知ることから分析をしてみると、他者でも使えるスキルや視点と捨てるスキルや視点など、今持っているスキルや実績を分解することにしました。

年齢が40代であることと、役職定年まで時間がないこともあり、ゼロリセットをしてキャリアの再構築をするには、残された時間が少なく、急造で使えるものをピックアップしていった。

その結果として、現在では大手上場企業の役員としてご活躍されている。

過去の栄光にぶら下がることなく、チャレンジしたいという気持ちが好転した形になり、腹を決めて覚悟を決めて勝負して得られた結果である。

2:学びと大胆な行動のバランスが重要

新卒で大手IT企業の総合職として入社後、人事異動で人事の採用担当を経験されたのちに、大学のキャリアセンターでキャリアカウンセラーとして活躍されている40代後半の人がいらっしゃいました。

全く違う業界に飛び込んで、結果を残していたからどんなことを気にかけてやっていたのかなど、お話を聞くことができた。

学校内の世界というのはすごく狭いものであり、何十年前のことが当たり前のように今の常識であると思い込まれている節があった。

異文化の経験者が入ってきたと思われたくないため、謙虚に学びながら、学内政治やパワーバランスについても観察をしていた。

しかも、入社してから3年でキャリアセンター副センター長となり、5年後にはキャリアセンター長にまで上り詰めたひと。

その理由を聞いていると実に興味深いものであった。
「異業種から鳴り物入りで参加をして、周りがお手並み拝見という事態であったからこそ、謙虚にいろいろなことを学び、周りを観察することに注力をしていました。年齢は背番号と思うようにして、提案や行動については思いっきりやり切るようにしました。」
結果につなげていくアウトプットは大胆かつ慎重にやった結果だと知ることができた。

3:人生の大切なものに選択と集中をすること

財産を持つようになると、ケチになったり、欲張りになったりするのは悲しいけど人間の性である。

人の上に立つことによって、人より優位に立つことができると心に余裕が生まれるのと同じである。
しかし、人はそれをいうことはありません。

仕事も同じように手に入れた地位、名誉、実績、やりがいなど、一度住み心地のいい場所を得てしまうと、そこを手放すことができなくなってしまうものである。

転職する先に対しても自分が住み心地のいい環境を求めてしまうのは、このためかもしれません。

脳科学でも言われていますが、脳は変化をすることを拒み、現状維持が理想的な環境といえるそうです。

居心地が悪いということになると、ストレスがかかることになって、脳が拒否する傾向がある。

元々テレビの制作局で働いていた人が、ウェディング業界の結婚式の映像関係の会社に転職をして5年が経過したころ、たまたまオフィスで声をかけられてから話を聞く機会があった。

『実は転職をしたいんですけど、どうしたらいいのかわからず困っています。応募する会社のほとんどが書類選考で落ちてしまって、心が折れてしまいそうなので、相談をしてみたいんですけど…』という内容だった。

そこで職務経歴書を見させてもらうことにして、気づいた点を伝えた。
「同じような環境や条件を求めていては、いつまでたってもお祈りメールが届くのはわかります。ご自身がこれから仕事を通して何をやりたいのか、どうなりたいのかが全く見えてきません。ご自身が大切にしていることを3つに絞ってみてはどうでしょうか。」というと、ご自身の中で大切にしているものを3つに絞って職務経歴書を書き換えてみた。

そうすると、今までほとんど通過をしなかった職務経歴書が通過するようになって、面接においても自分の大切にしていることを話すことができるようになると、内定をすぐにもらうことができたそうです。

ご自身が一番大切にしているモノづくりに対する思いが反映する会社で働きたいというのがあり、現在ではノベルティーっグッズなどを展開している企業の企画営業部長として活躍をされています。

幸福度も上がり、仕事に対するやりがいもあり、すべての幸福度が上がり、お会いした時とは別人のようになっているから、不思議です。

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