管理職が注意したい!ハラスメントと雑談の境界線になる3つのポイント
〇〇ハラスメントが47種類
パワハラ、セクハラ、アルハラなどから始まった〇〇ハラスメントという言葉がここ10年ぐらいで急速に増えてきた。
最近ではカスタマーハラスメント、マタニティーハラスメントという新語も生まれてきた。
コミュニケーションが取りづらくなってきたのも、ここ10年ぐらい。
上司が部下に叱れない、話しかけられないということも多くなってきた。
ハラスメントになるか、ならないかという境界線が全く違うからである。
パワハラやセクハラについてはガイドラインができ始めて、ルール化されることになったけど、そのほかのハラスメントについてはまだまだ、ガイドラインができておらず、判断することが難しい。
ハラスメントで怖いのが冤罪になるケースや受けての心証とやった側の心証がズレていることなどもあり、やった側を支持すると会社から見るとそうですよね。ということになったり、やられた側を支持するとそれは違うでしょってことになってしまう。
いじったつもりがハラスメントになってしまう
顕著にわかりやすい例として、バラエティー番組がいい例かもしれません。
容姿のことをいじることができなくなり、罰ゲームと思ったものが、いじめにつながるからいけないとかよくあります。
ドリフターズの番組、俺たちひょうきん族、めちゃイケなどでクレームが多くなってしまったから、番組内容を変更したりすることもあった。
「専門家の指導を受けて安全に十分配慮して行っています。」「各自治体のガイドラインに則って、撮影をしています」というぐらい、過剰かなと感じるぐらいにテロップが入ったりします。
トーク番組でもパスの出し方、回し方が難しくなってきているように見えてきます。
心の地雷を踏まないようにトークを展開していくのはわかりますが、ファンや視聴者の視線が気になるので、もう少し踏み込んだり、トークを広げることができなくなっています。
視聴者やファンからのクレームやSNSで炎上することが怖いということが前提にあるため、無難に置きに行くトーク展開をすることが当たり前になってしまいました。
ハラハラ関係になると緊張感が増す⁉
ハラスメントに過敏になってしまうと、なんでもハラスメントということを言ってしまうと、チーム内はもちろんですが、仕事をするうえで緊張感が増します。
ハラハラ関係になってしまうと、完全にはれ物に触るような対応をされてしまい、仕事のスピードがどんどん落ちていくことになります。
言いたいことを言えなくなってしまい、腹を割って話すことができないからアイデアも停滞してしまうことになる。
何か言うとハラスメントという関係は関係を築くことができずに、緊張感だけがハンパない状態となりいいものを作り出すことはできずに、チームの崩壊を招く可能性がある。
加害者側が無意識にやっているということもよく言われていますが、被害者側も過敏になりすぎることによって、潤滑なコミュニケーションが取れなくなってしまう恐れがあるということに気をつけてほしい。
体育会系、師弟関係ってどうなるの!?
理不尽と不条理の塊であるのが体育会系や師弟関係があり、会社組織では先輩後輩がこれにあたるのかもしれません。
先輩や師匠がいうことは絶対正しい、それが正解というの考え方もハラスメントになりかねないというのが事実。
関係値があれば問題ないということも言われていますが、関係値というのはどういうものかをしっかり考えないといけません。
長い関係があるからこれだけ言ってもいいかとか、心の地雷を踏まなかったらいいのかとか、いろいろな関係性が生まれてくる。
信用と信頼があっての関係性ではないだろうか。
初めて会った人がそこまで言うかということになると怒りを覚えたり、なんでそんなことを言われなきゃいけないとなる。
そこには何の脈略もなく、関係性もないため、失礼だろうと感情的になってしまったことではないだろうか。
逆に長い付き合いの友人や知人であったら、どこまで入り込んでいいかお互いの距離感があって、そこへ踏み込まないようにする。
関係値を定義するのであれば、こういうことかもしれない。
共通意識を持つことで改善される!?
ガイドラインに則って判断をすることが間違いはありませんが、ガイドラインがないということについては、お互いに共通の認識を持つことが必要ではないのだろうか。
今までは個人の感情によって判断をして、不快と思えばハラスメントじゃない?というところから始まったことが、共通の認識を持つことで関係改善ができるのではないだろうか。
世代間ギャップとかジェネレーションギャップといって片づけていたことをちゃんとすることで、その壁を超えることができるのではないだろうか。
管理職になったらチームマネージメントをするうえで、コミュニケーションを密に取っていかないといけない。
そうすることでコミュニケーションの齟齬がなくなっていき、ハラスメントにおびえることがなくなっていくのではないだろうか。
人事が研修でいろいろやる方法もありますが、チームマネージメントでのコミュニケーションについては、管理職にルールをつくらせて実行することも必要かもしれません。
最前線のことを教えてもらうことはいいことですが、すぐに使わないと陳腐化してしまいますし、正しい方法で正しい理解をしておかないとハラハラ関係が続くことになる。
コロナショックでリモートワークが増えてしまったため、雑談をする場所がなくなったのであれば、雑談できる場所を確保するのも管理職の仕事です。
チームが円滑に活発な意見を出せる環境づくりをすることによって、相互補完関係になってチーム力がどんどん上がっていくでしょう。
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