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職務経歴書を書くときに押さえておきたい3つのポイント

転職サイトの記入例ではお祈りメールになる

第二新卒や20代中ごろまでの人であったら、いろいろな求人に対して応募できるように、転職サイトの記入例のようにまとめて書いてもいいでしょう。

30歳を過ぎてくると、人事異動が数回発生していることもあるので、いろいろな部署を経験していることが多くあります。

プレーヤーからマネージャーとして昇進をされていたりするケースも多くあるので、どの職種でどのポジションで仕事をするかによって内容を変化させていく必要があります。

コアスキルと呼んでいますが、あなたの経験と強みを活かしたスキルは何なのかをしっかりと見極める必要がそこにはあります。

採用する企業側からの視点でいくと、あなたへのお給料分を投資するので、3倍以上のリターンが得られるかどうかというジャッジをするわけです。

試用期間は3か月ということを書いていますが、最長6か月までに何らかの結果を残さないと雇止めとなり、企業もあなたも時間と労力とお金の無駄になってしまう。

一度採用に失敗をすると、次へのハードルが高くなってしまって、採用までに時間がかかるという悪循環に陥ってしまう。

求人票から求められるスキルを推測する

エージェントと人事の採用責任者を経験していると気づくのですが、企業の求人票については言語化ができていないことが多い。

求人票をよく見てみると、職種によって幅が広くなってしまい、どこに優先順位がついていて、入社した人に何を担当してもらうのかがよくわからない求人票が最近増えています。

例えば、人事なら、採用、教育研修、労務、給与計算などいうようにジャンルも専門スキルも違うのに、すべて書かれていたりします。

経理なら、単体決算、連結決算、J-sox法、仕訳、簿記2級などというようにいろいろなスキルと経験がバラバラにかかれています。

企業としてはこのうち、どこかのスキルに引っかかれば、今いる社員を別の担当にすることもできると考えて、幅広く地引網を張っていることが多くあります。

こういう求人で気を付けなければならないのは、入社後に経験のない職種につけられてしまうことがあるので、面接時、内定承諾前にきちんと整理をして質問をしておくことが必要です。

直近3~5年は注目されやすい!

いろいろな経験をしてきて、スキルを身につけている人が多くいらっしゃいますが、うまく言語化できないと宝の持ち腐れということになるので注意してください。

数字とファクトとロジックがなければ、やってきたことが伝わらず、その他大勢として見られるか、スキル不足であるとみられてしまうことがよくあります。

社内NO1獲得、メーカー内NO1獲得ということもいいのですが、具体的に目標数値〇〇万円 実績〇〇万円 達成率〇〇%と書いた方がイメージがしやすくなります。

残業時間を20%削減ではなく、残業時間平均〇〇時間を〇〇時間(約23%削減)というように、それを見て判断をすることができる材料を書くようにしてみてください。

マーケティングやWEBのデザインであれば、権利関係に引っかからないものであれば、ポートフォリオをつくったり、専用のサイトで閲覧できるように工夫をしておくことが必要です。

ストーリー性を持たせる

職務経歴書の内容ではターゲット社員に近いものがあると感じて、面接に呼ぶと残念な人もいらっしゃいます。

職務経歴書についてはできるだけ言葉を削って書くため、その実績に対するプロセスについては全くわからないのが特徴です。

実績よりプロセスが大切な理由としては、面接では実績のすごさより、実績に至るまでのプロセスを重要視するところにあります。

採用企業で再現性もって活躍できるかを見極めるのは実績ではなく、そこに至るまでのプロセスで判断することになるので、課題発見、解決策、推進の3つのプロセスを話せるようにきちんと準備しましょう。

職務経歴書をつくることはプロの任せれば簡単にできることですが、ストーリー性がないとなると、面接に進んだとしてもお祈りメールが送られてくることになるでしょう。

企業側が知りたいことは再現性があり、すぐに活躍してくれるかどうかを判断するのが面接の場です。

実績を上げることができた理由や成功した理由を知りたいわけです。

そのためには3つのポイントをしっかりと抑えて、職務経歴書を作成することが必要になってきます。

1つ目は職務に関するミッション、2つ目は実績について、3つ目は仮説思考をまとめて書くことがポイントになります。
これで、実績を上げることができた理由や成功をした理由についてイメージをすることができる内容に変化をしていくことになるでしょう。

A4で2枚以内が理想的!?

よく聞かれる質問にあるのが、A4で2枚以内が理想的ということですが、これは経験によって異なります。

30歳未満の場合については、A42枚以内が理想的です。
職歴が浅いということもありますが、人事異動も平均2回程度ですから、職歴が多くなった場合以外については、A4で2枚程度が理想的です。

職歴が多い時や30歳以上の場合については、A4で4枚ぐらいまでが理想的です。

管理職を経験している人はもちろんですが、人事異動、転職についても数回×2ということが推測されるため、A4で2枚以内にするよりかは、ストーリー性が見えて、実績も期待できる人については問題ありません。

逆にストーリー性もなく、実績も不十分ということになるとお祈りメールが届くことになってしまうので、注意が必要です。

採用責任者はここに注目!

1つ目は職務に関するミッション、2つ目は実績について、3つ目は仮説思考をまとめて書くことがポイントになりますが、ストーリー性もなければいけません。

その他にもできるだけ言葉を削っていく作業も必要になります。

採用責任者は書類が人事から届くごとにチェックをしているわけではなく、業務時間内で判断をすることが多く、書類選考期間、面接の優先順位をつけて人事を返却して連絡をしてもらいます。

優先順位が高いケースはピンポイントでスケジュール調整をお願いするケースが多くあります。
〇月〇日×時~、〇月〇日×時~、〇月〇日×時~というように、3つぐらいの候補が出てくることが多くあります。

面接時間も多忙なスケジュールの中で調整をするため、〇月〇日から〇月〇日の間で2~3日程ということはなかなかありません。

面接順位が低い場合については、〇月〇日から〇月〇日の間、×時~×時の間でというケースがよくあります。

この場合については複数人面接候補者がおり、まとめてスケジュール調整をしているケースが多くなり、選考期間についても長くなりがちです。
微妙なラインの場合については、時間がかかるケースがあるので、企業の対応に注意をしてみてください。

職務経歴書にあれも、これも詰めこめばいいというものではありませんし、わかりやすく、短く、ポイントを得た書き方をしないといけないということは、エージェント、採用責任者を経験して気づいたことです。

8月1日スタートのモヤキャリ相談室については、21日に募集要項を情報解禁させていただきまして、締め切り7月29日(金)23時59分まで、先着順で受付を開始いたします。

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