スタートアップに転職してはいけないのはどんな人?
ハイキャリアのための転職相談プラットフォームCareerSuiteでは、実際に転職を決められた方にインタビューして転職体験記を掲載しています。
今回の記事では、前回に引き続きキーエンスからスタートアップに転職したKさんにお話を聞きました。
前回の記事はこちら↓
──スタートアップに転職してみて、「こんな人はスタートアップに向いていないかも」といったものがあれば教えてください
スタートアップに転職しても力を思うように発揮できない人、ということですね。
そうですね、結論から言うと……
仕事ができる人、です。
──えっ?仕事ができる人こそスタートアップに求められているんじゃないですか?
もちろんそうですが、もう少し詳しく説明させてください。
ここでいう仕事ができる人とは、
「大企業の総合職で仕事ができる人」という意味です。
──なるほど、少し話が見えてきました。
はい。大企業の総合職で仕事ができる人というのは、例えば次のような能力が認められている人だと言えます。
・プロジェクト管理能力
・プレゼン資料作成力
・社内調整力
etc…
そしてこれらの能力は、スタートアップにおいては一切不要です。
──確かにそんなイメージはあります。
そうですよね。
プロジェクト管理については、そもそもスタートアップではやるべき仕事が日々変わることが日常茶飯事です。やってみて筋の悪い施策だと判断したらその仕事はなくなります。管理しようとしたところで無駄になる確率がかなり高いですし、管理している工数があったらとにかく手を動かすことが優先されます。
プレゼン資料ですが、確かに綺麗なプレゼン資料があれば営業がやりやすいのは事実です。
でも、これって外注すればよくないですか?今の時代、資料作成は大体外注できます。プロに任せたほうがいいものが出来上がります。
大企業って何でもかんでも自分たちでやりたがりすぎると思うんですよね。しかも別にそこまでクオリティが高いプレゼン資料ができるわけでもないですし。
プレゼン資料を作ってる時間があったら事業を伸ばす時間に当てたほうが断然いいです。
社内調整については、これは言わずもがなですね。社内調整が必要になるフェーズのスタートアップに行きたいなら話は別ですが。
で、これらの能力が高くて仕事ができる人が「自分はビジネススキルが高い」と思ったとします。もちろん、これは正しいです。でも、そのビジネススキルは大企業の仕事を回していく上で必要なビジネススキルであって、スタートアップのものとは異なるわけです。
スタートアップに必要なものって、端的に言えば
・新規開拓営業力
・マーケティング力
・(エンジニアの場合)開発スピード
ですよね。
要は、「ものを作って、それを売る」という商売の基本だけが求められているわけです。
営業だって、大企業の営業とは当然話が異なります。会社名なんて誰も知らないんですから。
マーケティングだって大企業のような潤沢な予算はありません。
開発もリソースが大きく限られています。
そういった中で事業を進めていくためには、大企業で習得したスキルをすべて忘れるくらいの気持ちが必要です。
でも、なまじっか仕事ができていた人たちは、自分のスキルに自信があるため、なかなかその感覚から抜け出せないんです。
だから、スタートアップは大企業で仕事ができなかったくらいの人が丁度いいんですよ。
──なるほど、腑に落ちました。ありがとうございます!
今回のインタビューは以上になります!
ハイキャリアのための転職相談プラットフォームCareerSuiteでは、今回のインタビュー対象者に実際にキャリア相談をすることができます。
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https://careersuite.jp/s/lp/?ref=note
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