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【ガクチカなしでも受かります】組織の変革を目指す組織コンサル勤務が語る「ガクチカの本質」

こちらは「等身大のロールモデル」となる若手トップの社員がキャリアを語る、大学生向けインタビューサイト「キャリアアンカー」のインタビュー抜粋です。

今回は理系で修士課程修了後、組織コンサルティング会社で働くHさんにお話を伺った。

現在の仕事内容

私は一部上場企業の 組織コンサルティング会社で、経理財務を担当しています。

主な業務は仕入、入金管理と、社内に向けた月次の決算です。
他にも社内プロジェクトへ任命されたりと、多忙な日々を送っています。

組織コンサルティングとは?
人事組織コンサルティングとは、人事評価制度構築や組織改革など、顧客の人材領域全般の課題解決を行うコンサルティングのこと
組織コンサルティング


なぜ今の企業を選んだのか

コンサルに携わることを選んだ原体験として、父の経験が大きく影響しています。

父は私と同様に自然科学を専攻しており、研究室の中でもやりたいプロジェクトがありました。

しかし、別のプロジェクトに参加するよう教授に強いられて断念せざるを得ませんでした。

現代の組織はこういった不条理が蔓延しています。

やりたいことができなかった父のような葛藤で苦しむ人を救うために、そんな組織の変革が必要だと気付いたんです。

特定の会社に務めるだけではその会社しか変えられませんが、コンサルであれば世界中の組織に働きかけられます

だからこそ、コンサルティング会社を選んだのです。

学生時代の過ごし方

正直なところ、学生時代は遊んでばかりでした。

サークルや部活ではなく、時間と体力のある今しかできない遊びを大事にしていました。

例えば一人旅や趣味を極めることは、社会人になると時間の制約や体力の衰えで難しくなります。

それに対して今は身体も若いし、休みもあるし、じっくりと遊ぶにはすごいバランスだなと。

しかしただ遊ぶだけではなく、遊んだ分アウトプットできるように学ぶことが最も大切だと考えています。

この重要性を学んだのは、院生時代に同期と参加したセミナーでのことでした。

大学院修士一年の時、同期に触発されてガクチカ、自己PRの話し方を学ぶセミナーに参加しました。

その中でも、講師のお話が凄く面白かったんです。

その方が言っていたのは学生時代に遊んで過ごしていたことで不利になることはない、ということでした。

記憶や経験から共通項を探し出してしっかりとアウトプットする、面接官はこの能力を見ています。

実際に遊びに対する姿勢から、自分自身を振り返ってみましょう。

例えば遊びに対して積極的だったのか、消極的だったのか、これだけでも自分を分析できますよね。

これを自分の中に落とし込んで、相手に主張できれば良いわけですから。

自分の伝えたいことを正確に伝達できるので、最大限の効果を得られるんです。

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どんな形であれ、過去に成功した物事には自信をもって挑めます。

なぜなら、それは「できないこと」「できること」にした自負があるからです。

例えば、私は人前で発表することにおいて緊張はすれど苦手ではありません。

学生時代に講演会で優秀賞を獲得した経験から自分の語りに自信があったからです。

このことから大学生の間に、何かしらの成功体験をするのも重要だと考えていますね。

際にガクチカで悩みました。

私はガクチカに一人旅などで得た経験を話して希望の就職ができましたが、私としては留学や長期インターンシップに参加すればよかったなと思っています。

個人の持っている社会人像と、実際とではどのくらいギャップがあるのか、認識する機会が必要だと思うんです。

そうすることで社会人に何が必要か分かり、自分に足りない部分が見えてきますからね。

早期に課題を認識することは解決のための意識的な学習に繋がるので就活においては大事な要因の一つになります。

仕事の哲学

私の仕事の哲学は自分の立ち位置をしっかり認識することです。

自分を俯瞰できない人は、仕事を上手く廻せないんですよ。

私の同期の話になるのですが、学生団体の代表を経験した優秀な学生が居ました。

しかしそれによって育まれた高すぎるプライドを捨てられず、同僚に煙たがられてしまいました。

学生時代にどんな経験をしていても新卒は新卒であり、その仕事は初心者なんです

負けを認められる人間になることが、本当に大事なんですよ。

高いプライドに見合うくらい仕事ができるのであれば問題はないです。

しかし新卒から超優秀な人はほぼ居ないですから、能力に合った振舞いをするべきです。

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キャリアビジョン

最終的にはVC(ベンチャーキャピタル)への転職を考えています。

VCはビジネスの総合格闘技と言われるぐらい、多くの能力を求められるんです。

投資先の選定から利益を出し、成功するまで支えなければなりませんから事業のノウハウ、ファイナンスなどの知識が欠かせないんです。

そのためにも直近の目標として、社内でマネージャーレベルになりたいです。

まだマネジメントの経験をしていないので、今の能力では事業を育てるには不足だと思いますから。

経理と学問の知識、マネジメントの能力を持ってVCに行きたいですね。

また、将来は日本がリアルテックをたくさん産出することを手助けしたいとも思っています。

このように思ったのは、日本で世界を牽引するような大企業がなくなって、ある種悲しさを覚えたためです。

平成元年の時価総額トップ30は7割ほどが日本でした。

しかし、今ではリストから姿が完全に消えてしまったのです。

だからこそ、日本がリアルテックのようなユニコーン企業をたくさん輩出する国になったら凄く面白いだろうなと感じるんですよ。

組織が活性化されて理系の企業が益々成長していく、私の描いた理想像が現実になるようなものですからね。

リアルテックとは?
「地球と人類の課題解決に資する研究開発型革新的テクノロジー」のこと。
https://sogyotecho.jp/realtech-fund/
ユニコーン企業とは?
一般的に「評価額が10億ドル(約1040億円)を超える未上場のスタートアップ企業」と定義されている。
https://www.bridge-salon.jp/toushi/unicorn/

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学生時代に読むべき本3選

就活生の中でも特に理系学生に読んでほしい本を紹介して頂いた。

1.財務3表一体理解法

企業の戦略を財務面から明らかにする手法が学べる良書です。日経の副読本。

2.思考の整理学

何かを生み出すことに近道はありませんが、最短距離を行く指標となり得る本です。

3.入社一年目の教科書

仕事への向き合い方を説く本です。1年目でない方にも、「自身の社会人生活を見直す」ことに役立つのでおすすめです。


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