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机の下で脚を絡ませた中3年のあの日から、将来の私の貞操観念が心配になった。

はじめに

 今回は私が現在も関係が断ち切れない、Aくんをご紹介します。小学校からの親友で、中高と同じ学校に通い、2021年3月に卒業したらお互い別の大学に進みます。Aくんと私は友達以上恋人未満な関係が長年続いているのですが、なんというか、健全な不健全なんです。中学生の時に大人になりたかった私の必死の背伸びから、高校生になり、汚れてしまった今、残りの純粋を死守できるのか。現在進行形の私のお話です。今回は中学生の私が背伸びをしている部分をお話します。別のnoteには”高校生になった今”もあるので見てみてください。それぞれ単体で読める様に書きましたが、両方読んで、全貌をみてみてください:)

始まり

 中学三年生、キスもした事がない、純粋だった頃の私は、同級生の男の子と良い感じになっていた。その男の子(以下 Aくん)は小学からの親友。ベビーフェイスで高身長、勉強もスポーツも、交友関係の広さもそこそこ。そして元カレだった。

 ちょっと待って、元カレといっても中学1年生の頃にノリで付き合って、一ヶ月も保たなかった、子供のお遊びでの"お付き合い"だった。ともかく、この良い感じになっているAくんは、理科の実験室で私の目の前に座っていた。一つの大きい机に四人が座る感じだったから、私の隣は女の子が座り、Aくんの隣には男の子が座っていた、多分。そんなことより私はAくんが机の下で私の脚をツンツン触ってくる感触しか覚えていない。

 私はその足を押し返した。どちらかというと、撫で返した。私の貞操観念はこの時から少し歪んでいたのかもしれない。授業中に机の下で脚を撫であっていて、誰もそのことを知らない。他に好きな人はいたけど、その状況にスリルを感じた。

 元々化学の授業は好きだった。でも脚をゆっくり撫であい、お互い他の人にバレない様に涼しい顔をして、時々チラつく滾った表情を見る時間が何よりも...今思えばずいぶん子供な発想だけど、”大人だ...”と思った。

 AくんとはLINEも毎日の様にしていた。私が送るとすぐに既読をつけてくれ、電話をかければいつでも、何時間でも話してくれた。都合がとてもよかった。

健全な不健全

 Aくんも私も自転車通学であったため、一緒にかえる様になった。でも私には好きな人がいて、Aくんと一緒にいることを見られるのは嫌だったから、学校から少し離れた歩道橋で待ち合わせして帰っていた。帰り道の道中に公園に寄っていた。暗くなるまで、たわいもない話をしてから帰っていた。

 思春期の男女二人が暗闇で、、ピュアっピュアな健全、な訳がない。いつも通り二人で遊具の上で寝そべって話していたところ、Aくんがキスをしてきた。一瞬の出来事で、私は初めてでもあったから、理解ができなかった。でも”もっとして”と少し笑った。まあそれが大人だと思っていたのだ。ウブだ。とにかくその時の私は大人の女になりたかったのだろう。次第に舌が絡み合い、下着は少しずつ湿っていった。

 その後告白され、付き合うべきなのか迷った。誰にもバレない様にこっそり大人な真似をする関係は、好きだった。でも、Aくんのことは好きではない上に、付き合ったら大人な感じがしない。Aくんとの大人な時間がなくなるのも嫌だから、私は正解もわからず付き合うことにした。

別にそうじゃなくてもよかった

 違う、こんなんじゃない。付き合ってから何度思ったことか。好きな人がいたら、苦しくなるほどドキドキするのに、Aくんにはしない。でも、授業中にバレない様に脚を撫であったり、帰り道の公園で過ごす時間は愛おしく、一生このままでいいと思えた。本音としては別にAくんじゃなくてもよかった。むしろ、何度その顔を見て、”もっとイケメンだったらな...”と思ったことか。この時から、私の貞操観念は歪んでいたのかもしれない。 

 Aくんは私のことを本気で好きでいてくれた。私を見つめ、撫でる動作全てに愛おしさが滲み出ていた。思わせぶりがよくない事を知らなかった私は、都合のいいときだけAくんを向かいれ、影ではキモいと悪口を言っていた。流石の私でもこれではいけないと気づき、”愛してくれることに応えたいけど、私はAくんのこと愛していない”と言った。ここまではよくある別れ話だが、クズなのがそのあとに私は”でも友達でいてね”と付け加えた。

 ”付き合ってる”肩書きがなくなった以外、二人がしていることは変わらなかった。むしろ、私は夜はAくんの脚を撫で、キスをしつつ、昼は他の好きな人といい感じの雰囲気になっていた。それでもAくんは私の”都合のいいセカンドポジション”に不満を漏らすことなく、欲望に駆られた時だけ触れ合う関係でい続けた。私はAくんに”いい友達でいてくれてありがとう”と何度か言ったことがあった。傷つけていただろうな。

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今回はここまでです

最後まで読んでくれてありがとうございます:)

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