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#71 変遷 ~バビロン~

おはこんにちこんばんは。
ここ最近はどうにもこうにもワクワクできる事がなくて
季節と手を組んで「冬」を感じてます。

あ、嘘だわ。
感じて「ました!」
です。
ワクワクって年齢を重ねれば重ねるほど
「あの頃の尺度」
が邪魔しちゃってどんどん、どーんよりとしていくものだなぁと思います。
やーねこれ、時代も加味して歳と共に簡単にアップデートしていけたら楽なのにね。
人生難しや。

冬はバカほど感じてます。
12月頃から室内にいてもハナタレ小僧ばりにズビズビ。
寒いからね、仕方ないね。
その昔、ダンスやってた頃はターンした途端に
鼻水とグルンチョ!!
がよく起きていました。
たぶんね、バレてない。うん、たぶん。。




ワクワクって個人の価値観でしか測れないから難しいんだけども、生きることにおいて一番大事な感覚だと思ってます。

ずっと!楽しみにしていた映画が公開されたので先日観てきました


デイミアンチャゼル監督作品「バビロン」
今作のお話とレビューをば!
(多少のネタバレありです。ご注意を!)


デイミアンチャゼル

今作の監督、


デイミアンチャゼル監督の有名作のぶっち切りといえば
おそらく


ララランドかな?と。
もちろんセッションやファーストマンも彼の大きな作品だと思いますが、大衆的に彼の存在感をドカン!と携えた作品はララランドなのかなと思います。
映画に興味がない、ミュージカルが苦手だ
といった人でも、

ララランド

というタイトルを知っている人は、たくさんいるんじゃないでしょうか。


今作が公開された時、世界的に賛否両論が沸き起こっていた事を今でもよく覚えています。
(セッション、の時は賛否両論というより阿鼻叫喚だったかも。)

すごいね!賛否両論なんかが起こる作品は総じて
「何かが面白い(らしい、も含め)」
と感じさせる要因になるので、作品として天晴れ!だと僕は思うんですね。

というのもね、コンテンツ過多な時代で
「何を観たら感じたら、どうしたら何かを感じられるのか」
という事って今昔問わず
「口コミ」
がデカいなと思っていまして。
昔は言わずもがなですが、
今なら映画.comとかFilmarksとか。
「言葉=文字=言葉」
の伝染と評価。

「この作品は素晴らしい!」
「この作品はクソだ!」

どちらも「個人の評価」だけども、最近は個人が

をつけられることもある且つ大っぴらに誰もが見れることもあって、星の数で
「この作品は面白いらしい!」
を判断するようになっているのもまた事実。
正直僕もこの気はあるんだけども!😓
この星の数を鵜呑みにして

「どういうこっちゃ?」

て思うことがありすぎたので、自分の興味で何を観るか観ないかを選んでます。
百聞は一見にしかず、大体みんな同じなんじゃない?

今作バビロンは賛もあれば否もあればのオンパレードみたい。
観た後ならどちらもわかる。
下品で豪華絢爛で、生々しい。

星の数を見たいなら調べてみてください。
作品が気になるなら、誰の評価も見ずに映画館に行ってみてください。

デイミアンチャゼル監督作品に共通するテーマって

だと僕は思っています。
夢想的なことと現実的なことどっちも含んだ夢。
夢はあればあるほど良い!
…と思っていた頃が僕にはあります、学生の頃はそうだったかな。
選択肢増えるし、「頑張るぞー!」の原動力になるし。
良いことしかない!

こう思ってた。
けど実際は、選択肢が増えれば増えるほど大変で。
簡単な話なんだけども、選択肢がたくさんあると

「たくさんの【自分の点】」

が生まれるわけです。
点を打つこと自体、簡単なことではないんだけども
【点】と【点】を結ぶ力
が自分になかったら、他者にはただの戯言に見える。
口達者、みたいなこと。


どれだけ血の滲むような努力をしても、
どれだけ吐くほど頑張っても、
どうにもならないこともある。
けれども、他者が見るのは事象(経験)


こういう
一つのことに向かう異常なまでのパワー、
努力と地のセンスとスキル、
時代の流れと、心を含めた自分の流れ、
全てを纏う己のアップデート

が今作バビロンは観ていて非常に面白く非常にしんどかった…!


ララランドでも同じようなことをやっていたと思うので今作を

「きったねえララランド」

という評価は言い得て妙だなと思って笑った!🤣
いやぁ、面白いレビューをする人を見れるのは今の時代の口コミならではだと思う。

「夢ってなんだい?夢を叶えるってなんだい?
人生ってなんだい?時代ってなんだい?」

色んなそんなこんなを浴びまくって、僕は感情が大変なことになりました。
しばらく尾を引くと思いますねぇ!

ラスト(ネタバレ含)

かなりネタバレ含む内容を書きます。

今作きったねぇ演出がど頭からたくさんあって、
ジェットコースターばりの上がって落ちて、を作っていた作品だと思います。

その上で監督の「映画愛」を存分に浴びて感動した方も少なくはないと思います。
隠す気もない「雨に唄えば」は分かりやすすぎる演出だったなぁと思います。
(ピンク…ブラピのピンク…)



特にあのラストね。
それまでずっと作品内のうんぬんかんぬんを描いてたのに
突然の「今」をダダダッ!と見せる(魅せる)演出…
恐らくここも賛否両論の要因だったんだろうと思いますが、
僕は大大大好きでした。

「今」を見させる映画愛!の演出よりも気になった?のは
RGBと光の四原色だった。
RGBはRed・Green・Blueの三原色ね、ブラウン管テレビで有名なやつ。
バババッ!と出てくるのはカラーになっていく表現だなぁ、と思ってたら出てくる黄色。バババッ。
4k8kを見せられる解像度の色。

「今だからこういう演出をするんだなぁ、すごいねぇ」
と思って、昨日ララランドを久しぶりに観てみたらビックリした。


しっかりRGBY。
おやまぁ凄すぎて怖い、、、
作品表現と演出表現と映像表現全てを考えた上でずーーっと考えて動いてたのかいな…

正直冗長だなぁと思ったシーンの

L.A.の穴に入っていく黒、
どんどん彩度が落ちていくさま、

どんな表現も、全てがこの作品の表現だったんだろうとおもいます。
上がったら落ちる、まさにジェットコースターのようなね。
黒はどんな色も全てを飲み込む。
からのラストの、彼らへの「生きたことへの肯定。」


僕はチャゼル監督の作品って、どれも
映画を観る入り口(間口)広いけど、刺さる層はふるいにかけられる
と思っていて。
雑に言うと感性なんだろうけど、この言葉は広義だし、ある種で高尚な言葉だと思うのでモヤる。
このモヤるがチャゼル監督作品の好き嫌いを生み出す要因なのかもしれないね。


とはいえ、もしかしたら、夢を叶えるための過程の中で
何かドデカイ壁だったり、その先に勝手に思っている栄光
を思っていたり知っている人には
雑に言うと総括エモい

になるのかもしれないね。と思う。

僕は今作、好きです。
ただ3時間は…長かったかも!難しいな!
僕は途中でトイレ行かなかったぜ!

以上!
また書くね👋

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