2023年3月31日 ➉離婚事由 真実を知る勇気
1月の終わりから私にとって辛く
厳しい日々が続いていた。その中
でも辛かった事は職場で一番親交を
深めていた尊敬する素敵な先輩が
職場環境に不満を感じて辞めていく
事だった。残念でならないという
言葉だけではどうやったって足り
なくて私は3月までの限られた派遣
期間を一緒に働きたいとダメ元で
懇願したくらいだった。
誰にでも笑顔を振りまき、太陽の
光をいっぱいに浴びて元気に咲く
ヒマワリの花のような先輩だった。
その先輩が辞めてしまった事で
私自身のモチベーションも
仕事をする上での負担と責任も
重くのしかかっていた。人員補充
の為に新しく回される数人の
研修と仕事に慣れるまでの
フォローが待っていた。
今、思えばこの時期においても
主人のモラハラ発言はあった。
私は自分の休みの日に業務時間外
でパソコンを使って簡単な新人向け
の説明の資料作りをしていた。
初めて仕事をする人間が間違い
やすいポイントなどをまとめて
いた、新しく入る人向けのよう
でもあるが自分自身の知識や
やり方の再確認も兼ねている事で
大変だが上手にまとめられた時の
嬉しさがあった。
休みの日までネットや本を片手に
資料作りをしている私に主人は
「そんなに頑張っても所詮は
派遣でしょ」
あきらかに人を蔑むような視線を
こちらに向けたまま
「そんなに家で作業するなら会社に
パソコン買ってもらえば?」
などと珍しく話し掛けてくる事が
あった、嫌味を言う為である事は
明白であった、主人は基本無口なのだ。
「確かに時間外ではあるけど自分の為
でもあるし良い経験になるからしてる」
そう説明しても主人の理解を得る事は
無かった。ご縁があった仕事で私なりに
思い入れのあった職場であった。
「ここで投げ出す訳にはいかない」
誰に言われる事も無く、最後まで乗り切り
無事にこの仕事を終える事を目標とした。
そんな中、自分の仕事への頑張りを揺るがす
プライベートな事情が私には重たかった。
結婚生活においてのモラハラ被害と
家族には見せない主人の隠された裏側の顔、
それを知る為の証拠集め。
昨晩もカバンの中身を調べた後は他人様の
持ち物を勝手に物色する言う罪悪感もあり、
眠れずに過ごしたが今朝はどちらかというと
気分がハイになりつつあった。
主人のカバンにあった仕事用ノートに
記されていた名前とイラスト。
スマホの写真の画面を開き、その画像を
再度確認する。主人の部屋にそっと足を
踏み入れる。仕事に向かわなければ
いけない時刻まで少しだけ余裕がある。
探したかったものは割と呆気なく主人の
机の上で見つかった。私の探していた
ものは2023年1月に届いた年賀状の束であった。
今、年賀状の発行部数は年々減少傾向
にある。その要因としては、
・メールやSNSの普及
・個人情報の扱いについて厳しくなり
以前のように簡単に住所を知ることが無い。
・年賀状を作成するにはまずはがき代、
自宅で作成する場合もプリンターや
インクが必要。印刷するのにも設定が
必要だったり、印刷ミスも発生する。
時間と労力が思った以上にかかる。
・ネットなどにある印刷サービスや
町にあるお店などで依頼する場合も
申し込みや店舗に直接出向くなど
それ相応の時間と金額と手間がかかる。
現代はスマホの普及で連絡を取りたいときに
すぐに連絡を取ることが可能でいつでも
近況を知ることが出来るようになった。
わざわざお金や手間をかけてまで
出さなくてもいいのでは?という
考えが浸透した現代は
「年賀状」を出すという慣習が
無くなりつつある。
実際問題、自宅に送付される
年賀状は年々減少傾向であった。
世間的な流れに反して2年前から
数枚の年賀状が主人に届くように
なった。主人の会社の人達からの
ものであった。
たった1枚の年賀状を探す為に
私の心臓は不安にかられ、
また鼓動が早くなる。
朝の日差しが窓から差し込む。
「静まれ心臓」
そう言い聞かせて落ち着いて束を
止めている輪ゴムを外し上から
順にめくっていく。
年賀状の宛名面までにイラストを
盛り込んである1枚をほどなくして
見つける。その女性の名前は昨日
主人の仕事用ノートにあった名前と
合致する。住所の記載もある。
主人の職場に割と近い住所であった。
年賀状に書かれている字体、
イラスト、愛用しているであろう
ペンの字の太さなども同一の物
だと確信出来た。
主人と関係があるかもしれない
女性の情報を絞り込む事が出来た
私はその年賀状の両面をスマホで撮影する。
見終わった年賀状の束を以前と
同じように机の上に戻す。
もうすぐ仕事に向かわればならない。
今日は派遣期間終了の最終勤務日だ。
ふと机の上で主人の好みに
似つかわしくないものがある。
ディズニーで購入したであろう
ポーチとスマホのモバイル
バッテリーだった。
主人は家族には知られたくない
事実を確実に隠している。
主人の裏側にある真実を
知りたいと思う気持ちが強くなった。
裏切られていないという事実に
なるか、それとも裏切られている
事実に辿り着くか、この状況に
おいても私は心の中で嘘であって
欲しいと願っていた。
私の意に反して主人の不倫は
短い期間のものでは無かった事実を
数か月の後、知る事になる。
【離婚事由⑪】につづく☟
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