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アート巡り

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美術展感想、アート書籍のことなど
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2024年3月の記事一覧

オラファー・エリアソン展で体験

オラファー・エリアソン展で体験

麻布台ヒルズギャラリーで明後日まで開催中の「オラファー・エリアソン展 相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」に行ってきました。

環境問題的なコンセプトの作品が並びます(ざっくり)

大掛かりだったのはこちらの《瞬間の家》2010年
暗闇の中で跳ね回るホースから飛び散る水の軌跡が、ストロボの光で瞬間の形を作ります。

ストロボが点滅してますので、敏感な方は光過敏性発作に注意かもしれませんね。私も得意

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【曽根崎心中 】BUNRAKU 1st SESSIONを観て

【曽根崎心中 】BUNRAKU 1st SESSIONを観て

有楽町よみうりホールで開催中の文楽入門公演 「BUNRAKU 1st SESSION」を観てきました。

演目は「曽根崎心中」天神森の段。入門ということで解説つき。新しい試みとして背景が大道具ではなく、ジブリ映画などの背景画を手がける男鹿和雄氏の絵によるアニメーションになっています。

曽根崎心中とは

実際に起きた心中事件の1ヵ月後にはもう劇場にかかっています。当時のニュース、ワイドショーといっ

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【横浜トリエンナーレ】2

【横浜トリエンナーレ】2

横浜トリエンナーレについては、ちょこちょこ書いてマガジンにまとめていこうと思う。

15日のトークイベントの印象を新鮮なうちに記しておく。

最初の登壇者はアーティスティック・ディレクター(キュレーター)の二人だ。

リウ・ディン(劉鼎)
キャロル・インホワ・ルー(盧迎華)

普段着のような出立ちで登壇したが纏っている空気が流石に違う。例えるなら「活動家」。今どきの日本人には見かけない面構えである

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【有刺鉄線】現代アートはコンセプトが命*横浜トリエンナーレ

【有刺鉄線】現代アートはコンセプトが命*横浜トリエンナーレ

宇宙のけし粒のような人間の一瞬にも満たない儚い命でありながら、この地球上で同時に生きている存在のかけがえのなさを思う時、直接会える人には今会わないと、直接聞ける人の話は今聞かないと、と思うようになりました。
モーツァルトにもエジソンにもピカソにも会えないし、直接話を聞くことはできないけれど、今同時代を生きているアーティストが、何を考えているのかは直接聞くことができる、これはとても貴重なことです。

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BIG ISSUE VOL.474 に載っていた廃材動物アーティスト加治聖哉さんの作品、カッコいい!強度があって子どもが乗れる。タイトル「神籬(ひもろぎ)」は地鎮祭とかにある臨時の依代。こんな神籬だったら神様の厨二心刺激されて(やったー!)入ってやってもいいがな、みたいになりそう