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エッセイ

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#スキしてみて

平日夜、風呂場でおっぱいを揉む

平日夜、風呂場でおっぱいを揉む

 仕事を終え、お風呂に入るとき、わたしはときどき自分のおっぱいを揉みます。

 念のため書いておくと、性的な目的ではありません。ただ、自分のおっぱいを揉みます。おっぱいがある人の中にはわかってくれる人もいるのではないでしょうか。

 なぜおっぱいを揉むのかというと、おっぱいが柔らかいからです。
 個人的な意見ですが、人間は、特に疲れているとき、柔らかいものを希求する。それは猫の肉球だったり赤ちゃん

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だからわたしは料理しない

だからわたしは料理しない

中学3年のときのバレンタインデー、同じクラスの女の子に自作の「生チョコトリュフ風」を渡したら、その子がそれを食べて顔をしかめた。というか、その子は顔をそむけてくれていたんだけど見てしまった。

今年のバレンタインデーは両親と恋人に銀座三越で買ったチョコをプレゼントした。全部合わせるとそれなりのお値段はしたけど、お金で安心とおいしさを買ったのだと思えば安いものだった。

社会人一年目、持病の都合によ

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消えたあの子のことエモいって言うな

消えたあの子のことエモいって言うな

 夏が嫌いだ。生まれつき日光に過敏な体質なので、一定時間以上外に出ていると頭痛や吐き気がしたり夜に熱が出たりする。汗のせいでメイクがドロドロになるし、頭や身体の汗のにおいが気になるし、苦手な虫が多いし。

 でもずっと前は、夏はキラキラしていたはずだった。何事も終わりに近づけば近づくほど美しいとわかるもので、いじめられていた小学5年生のときは、明日からまた始まる生活をベッドの中で怖がっていた。中学

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Gカップのわたしがボディポジティブについて考えた

Gカップのわたしがボディポジティブについて考えた

 わたしは胸がGカップある。

 これは自慢でも自虐でもなく、なんの意図も持たない事実だ。わたしは自分の胸を好きだとも嫌いだとも思っていないし、自分の身体に付随するものとして自然に受け入れている。

 しかし最近、この世の中の「標準」よりは大きな胸が邪魔になることが増えてきた。

 その理由を語るうえで、まずわたしの性自認について書こうと思う。わたしは自分自身を男性とも女性とも認識していない(いわ

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美術5の自分がコスメ沼に落ちたら大変なことになった話

美術5の自分がコスメ沼に落ちたら大変なことになった話

 美術の成績とメイクの技術にはある程度相関がある気がする。なぜならメイクとは、なにもしていない状態の自分の顔をキャンバスとした美術だと思うからだ。

 わたしは大学2年まで化粧品に触ったことがなかった。それにはいろんな理由があって、例えば高校生時代に周りの子が誰もメイクをしていなかった(今思うと少ししていた子もいたのかもしれないけど.…)し、それどころかメイクをしていると「あの子高校生のうちから勉

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