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エッセイ

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美術5の自分がコスメ沼に落ちたら大変なことになった話

美術5の自分がコスメ沼に落ちたら大変なことになった話

 美術の成績とメイクの技術にはある程度相関がある気がする。なぜならメイクとは、なにもしていない状態の自分の顔をキャンバスとした美術だと思うからだ。

 わたしは大学2年まで化粧品に触ったことがなかった。それにはいろんな理由があって、例えば高校生時代に周りの子が誰もメイクをしていなかった(今思うと少ししていた子もいたのかもしれないけど.…)し、それどころかメイクをしていると「あの子高校生のうちから勉

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日記・有意義な休日・エッセイって難しいね

日記・有意義な休日・エッセイって難しいね

 noteの画面を開いても何も出てこなくて、試しにわたしをそのまま男にしたような大親友にあなたのことを書いてもいいかと聞いて了承を得るも、ほんの数百字だけ書いてやめてしまう。
 とにかく文章が何も浮かんでこないのだ。
 別に作家とか、そういう文章を書く立派な仕事をしているわけじゃなくて趣味の文章なのに、むしろそうなので、わたしは焦る。焦り、自分を責める。
 こういうときに自分を責めて、自分のどこか

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最高に美しくて愛おしくて痛い恋愛映画『君の名前で僕を呼んで』の話

最高に美しくて愛おしくて痛い恋愛映画『君の名前で僕を呼んで』の話

 映画が大好きで、あと映画館という場所が大好きで、映画をよく観る。映画についてインターネットで記事を書いて、それでお金をもらっていたことがあるということもあるかもしれないが、1年にだいたい映画を100本ほど観た。今回はその中で、最も記憶に残っている作品のうちの1本について書こうと思う。

 『君の名前で僕を呼んで』という作品である。イタリアの監督、ルカ・グァダニーノによる作品で、第九十回アカデミー

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