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自分の内面との向き合い方|カナダ高校留学日記 Vol.19

ホームシックと挫折を通して、自分の内面との向き合い方がとても改善された気がする。

常日頃から自分の感情と向き合い、無意識に抑え込んでは爆発させるのを未然に防ぐためにも、瞑想を始めた。

学校のことを考えては気が張ってしまう余裕のない朝と、学校から帰ってきたばかりでオフになりきれていない夕方に、リラックスして何もしない時間を取る。

部屋を暗くして、温かい飲み物を飲んで、ゆったりとした音楽を聞いて、日本にいた時には絶対に取る余裕もなく取ろうともしなかった「ぼーっとする時間」を意識的に作ってみると、かなり楽になった。

他にもこれを機に、些細なことでも意識的に弱音を吐くようにしてみたり、社会で生きていく上で欠点になりやすい自分の性格や特徴を、「自分はそういうタイプの人だから」と認めてあげたりと、少しずつストレスや生きづらさの元となる思考パターンも改善するようにしている。

おかげで色々な所で効果が実感できている。

例えば教会では、礼拝が終わると小さなホールにたくさんの人が集まって、世間話をしたりする時間がある。

ただそれが、ホール内にいると耳が潰れてしまいそうなほどで、いつも何故か「いた方がいいんじゃないか」と思いながら、特に話す人もいないまま気まずさに耐えて教会内で時間を潰していた。

しかしこの件があった後に初めて教会に行ったときは、「自分は音がストレスになるタイプの人間だから」と受け入れて肯定するようにし、罪悪感を捨てて外に出てみた。

すると、ホストマザーがある男性と話していた。

通り過ぎ様に「中だとちょっとうるさくて」と言ってみると、その男性がなんと、耳をトントンと指しながら、僕も一緒です、同じことで悩んでますと言ってくれた。

無理に我慢せず、自分のペースで自分らしく行動していると、こんなに幸せなことがあるんだと思え、とても嬉しかった。

人混みや音の多い場所が苦手なことに罪悪感を抱いたり恥じるのではなく、楽にいられる自分なりの居場所を見つけることの大切さを実感した。

著者:ぴーなっつ
新しい世界が見たい。新しい自分が知りたい。そんな思いから留学を決意し、長年の憧れだったカナダ・プリンスエドワード島にて10ヶ月間の高校留学を経験。留学先での新たな出会いや気付き、挫折や失敗、そして苦難を乗り越えて手にした成長など、人生を変えた10ヶ月間の日々を綴ります。