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認知症の母 一人暮らしを続けさせてよいのか…

 私の母は2019年に認知症とわかり、2022年5月には要介護2となりましたが、介護サービスをフル活用して一人暮らしを続けています。

 ここ数か月、暑くなっても冬から着ている長袖のカットソーを着続け、エアコンの温度設定は私が何度下げても30度に、貼り紙しても効き目なし、猛暑がきたら家の中で母は熱中症で倒れるのではないかと大変困り、このまま一人暮らしを続けてよいものか、悩んでいました。

 母は7月に91歳になりますが、杖を使わず200Mくらいまでは普通に休まず歩くことができます。今も通院は公共交通で行き、通院ついでに一緒にランチをすればほぼ完食。肺気腫のため専門医からは酸素吸入の常時使用をすすめられてますが、日常生活に支障はなく、デイサービスでも普通に過ごしています。90歳としては身体はかなり元気、です。
 家ではずっとソファーに座り続け、テレビを見てぼんやり過ごしているようですが、デイサービスでは他者とのコミュニケーションを積極的にとり、楽しく過ごしています。
 母は施設に入ると相部屋で大変と勝手に思い込んでおり(私が何度説明しても、個室があることを上書きできませんでした…)、死ぬまで今の家での生活を続けたいそうです。
 母の超頑固で、社交好きな性格をよくわかっているケアマネージャーは、母がデイサービス通いを楽しみにしている現状等から、なるべくぎりぎりまで今の生活を継続した方がよいと思う、と言っています。私が見学に行った高齢者施設の責任者は、母が施設に入居したらショックで鬱になるのではないか、延命のための施設入居より多少の問題があっても今の生活を続けることが母にとって幸せでは、私の施設に入るならもっと認知症が進行してからの方が良い、とアドバイスをくれました。

 母は認知症を発症する前に、父の遺した財産を無駄なリフォームと買物で
使い果たしてしまったので、お金がかかる施設で優雅に過ごすことはできません。年金で払える範囲となると、入居できる施設は限られ、いずれ酸素吸入が必要になるかもしれない…となると、受け入れ可能な施設はほとんどありませんでした。
 ようやく見つけた酸素吸入OKの施設に昨年の5月に申し込みましたが、いまだに空きが出たと連絡はありません。空きが出た時に母の体調が悪ければ入れよう、と積極的な申込みではなかったのですが、認知症で酸素吸入が必要な高齢者が、施設にとってはかなり負担となる存在であることを実感しています。

 母をこれからどうしたらいいか、家族に相談しました。
実際に空きが出たら入るかどうかは置いといて、申し込んでいる施設に空きが無く入れない、すぐに入居可能な高額な施設にはお金が無いから入れない、のだから一人暮らしを続けるしかない。もし夏に熱中症で倒れることがあったとしても、お世話になってる介護サービスには状況を伝え、注意するように要請もしている、やれるだけのことはやっている。たとえ熱中症で室内で死んだとして仕方ないことでは、と言われました。
今の状況を整理し、組み立て直せば、もう結論は出ているんですね。

 母は毎日介護サービスのお世話になっており、1日1回は健康状態のチェックをしている(何かあればすぐに私に電話連絡がある)。毎日配達している宅配弁当屋は、不在で直接渡せなかった時は電話で母に知らせることになっており、母と連絡がとれなければ私に電話で連絡をすることになっている。一日に最低2回は母の安否確認ができている。
こういう体制をつくってきたんだ。いいんだよね、これで。

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