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認知症の母 酸素吸入をすすめられる

 私の母は2019年に認知症とわかり、2022年5月には要介護2となりましたが、介護サービスをフル活用して一人暮らしを続けています。
 今年(2023年)早々に肺炎になり、検査で肺気腫で心不全になっていたことが判明。
(詳細は「認知症の母 肺炎だけじゃなかった~!病気発覚」参照)
 肺炎は治りましたが、肺気腫による肺機能の低下は治すことはできません。肺機能の低下が心臓の負担増(心不全)となり、肺炎になる二ヵ月前から足がむくんできたのはそれが原因でした。心不全は肺気腫が原因で起きているので、こちらも根治はできませんが、心臓の薬も処方されるようになりました。

 その後体調は良くなったり、悪くなったり、波がありました。以前は“お出かけ”をして、必要の無い衣類の購入を繰り返し、貯金を使い果たしましたが、今は一人で外出することはほとんど無くなり、洗濯物を干すのも億劫な状態に。少し動くと息があがり、通院の際の徒歩移動では、途中何度か、足を止めるようになりました。
 先週の通院時はバスの発車時間に間に合わせようとちょっと早めに歩いてしまったら、母はバス停のベンチに座わり動けなくなりました。一瞬、救急車を呼んだ方がいいのか、考えました…。しばらく休むと回復するのですが、動いた時の体調の悪化の度合いはひどくなってます。当人は体調が悪くなった記憶が無いので、「体調に問題は無い。私は元気。」と言います。
 主治医に母の状態を説明し、6分歩いて体調の変化を看護師が計測・観察することにしました。じっとしている時は血中酸素飽和度は90%台ですが、動き始めると数値がどんどん下がっていきます。母は「大丈夫」と言いますが、息が上がり、とても苦しそうです。看護師には母が認知症の発症以前から、医師に「体調に問題ない」等、元気な事を報告するものと考えており、苦しいとか痛いとか伝えられないことを説明しました。
 看護師は数値だけでなく、母のしんどい状態をよく観察し、「かなり辛そうですね」。母は「休めば、元に戻ります。ここ(ビルの廊下)は西日がきつくて暑い。」、どう見てもかなり苦しそうよ…、お母さん。

 検査後、母の体調が落ち着いたタイミングで、主治医より「動いている時は酸素吸入が必要な状態。安静にしている時も吸入をすすめます。できますか。」。認知症の母は危険物の酸素ボンベの管理も、吸入の操作方法を覚えることもできません。酸素吸入は無理なことを伝えると、肺気腫の進行を抑える吸入薬の使用をすすめられましたが、服薬管理もデーサービスと訪問サービスの職員が行っている状態なので、難しいことを伝えました。
 主治医からは吸入等しないと、急な発作等起こるリスクがあること等の説明がありました。余命についても。酸素吸入をするためには、施設に入所するしかないので、それも含めて次回まで検討します、と返事をするのが精一杯でした。

 母には処方薬が出来上がるまでの間、酸素吸入が必要でそのために施設入所が必要なことを説明しましたが、自分の身体の状況を理解できず、「私は自分で生活ができており、これからも一人暮らしを続けたい」と言い、「住んでるマンションを売るのか?」と質問を繰り返し、「売らない。お母さんが帰る場所が無くなるでしょう。」とその度に回答しました。
 以前はマンションを売って、素晴らしい老人ホームに入居する、と妄想を語っていたこともありましたが、今は老人ホームに入居する気はないようです。一人で生活できていると思い続けており、酸素吸入の治療の必要性はとうとう理解できず、トイレに行ったら、話したことはすべてリセットされました。

 酸素吸入が必要な状態で、一人暮らしでの治療が困難であることを理由に要介護度を2から3に上げることはできないか、ケアマネに相談しました。生活等で既に支障をきたす障害がある、徘徊がある、排せつ等で支障がでている、がないと引き上げは難しいとの見解でした。末期のガン患者さんで身の回りことは自分でできてると判断され、要介護1と判定された事例もあったそうです。
 ケアマネからは母は一人暮らしが自力でできているという思いが強く、母のそのプライドが今の生活を続ける支えになっている、施設入居を早急にすすめるのはいかがなものか、とアドバイスもありました。
 母は今は動かなければ体調は安定していますが、肺炎の時も病気の自覚が無く、抵抗するのを何とか病院に連れて行き、治療につなげることができました。衣類や室温の調整も自力ではできていません。私が頻繁に実家に行けない状況で、母の体調等の変化を察知し、適切な対応できないことに大変不安を感じていることをケアマネに話しました。
 酸素吸入を受けたいなら老健(介護老人保健施設)への入居も検討してはと話があり、これから調べてみることにしました。

 夏女の母は今は体調が安定してますが、寒くなってくると一気に調子が悪くなります。今から調べ、考え、対応せねばならないことが沢山あります。

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