見出し画像

認知症の母 肺炎!?病院に連れていくのも一苦労…

 新年早々にデイサービスから、母がとても疲れているようだ、体調が悪いのではと連絡がありました。昨年11月頃から足がむくむようになり、主治医には伝えましたがいつもの「高齢なので…」でスルーされていました。以前より体調が悪くなっているのではないか、私もこのところ気にはなっていました。
 認知症になり、記憶が保持できなくなったので、以前と比べて体調が悪い等の判断を母は自分ですることができません。また、もともと母の医師とのかかわり方には問題がありました。認知症の疑いが生じ、物忘れがひどくなってきた事を主治医に相談しようと母に言ったところ、「余計なことを言って、私と主治医の関係を悪くするな。」とわけのわからんことを言い、怒りました。母にとって病院は日頃の元気を報告し、高血圧と高コレストロールの薬を月に1回もらいに行くところ、になっていました。
 診察で主治医に体調を訊かれるといつも「変わりありません」と判で押したように答え、その後で私が「本人はそう言ってますが…」と不調と思われる点について説明をする、が常となっていました。

 デーサービスの母をよく知るスタッフもおかしいと感じていたので、急遽母の様子を見に実家へ。体温・血圧に問題は無かったのですが、洗濯ができたと伝えると、いつもはとっとと自分で干すのに「そこに置いておいて」と言い、ソファーに根が生えたように立ち上がろうとしません。私が洗濯物を室内に干すと、「あ~、ありがとう助かったわ~。」。え!?、いつもはあり得ない殊勝な態度!!不気味すぎる!

 年末から手持ちの現金が無くなり、財布にはお札が1枚も無い状態でしたので、銀行にお金をおろしに行こう、と言ったら「あんたがおろしてきて」。お金の管理は自分がすると豪語し、通帳も銀行のカードもこれまで私に預けたことはありません。明らかに動くのがおっくうになっています。
 「貯金はATMでも本人しかおろせないのよ」と言い、車で連れ出し様子を見てみることにしました。外に出ると鼻水がたれてきて頻繁に鼻をかみ、痰がからむのか咳もします、たまに息の合間にヒューヒューと音がすることも…。熱はありませんが、明らかに呼吸器系に問題があります。

 休日で19時をまわっていたので、とりあえず痰と鼻水がとまるように、市販の感冒薬を飲ませ、翌日の日中に診察を受けさせることにしました。薬局で薬を選ぶ際に、鼻水が出る、咳が出る、身体がだるい等、本人は症状を忘れてるので伝えることができず、自分は元気だ問題無い、を繰り返し、薬剤師を困惑させました。
 翌日に病院に行くと言ったら、行かないと大騒ぎしそうなので、言わずにおき、軽食を食べさせ母に市販薬をのませて、その日は私は帰宅しました。

 翌日は主治医が休診日。ネットで実家の近所の病院を調べ、CT検査もできる呼吸器科で診察を受けさせることにしました。コロナに感染している恐れもあります。熱があったら午後の発熱外来に、なければ午前の通常診療に、連れて行くことにしました。

 母を病院に連れていく作戦、決行日です。母には私が家を出る際に、これから病院に行くので朝食を済ませるように、と電話。「必要ない」と言いましたが、「肺炎のおそれがあるので行きます。」とそれ以上説明せずに電話を切りました。
 移動中にスマホで病院のネット問診票を打ち込んでいたら、実家に着くまでの間に母から4回も留守電が。数分おきに「病院には行かない。咳は一時的なものなので問題無い。」「絶対に病院には行かない」。

 実家に着くと朝食の最中でしたが、熱と血圧を測りました。熱は無く、症状からも新型コロナやインフルエンザの可能性は低い、午前の通常診察に行くぞ!
 母は病院には絶対に行かないと繰り返します。体調が悪い⇒病院に行く、では動かないのがわかったので、母が大好きなデイサービスに病院からOKをもらわなければ行けない、と説明を変えました。
 「お医者さんに『(デーサービスに)行っていいよ』、と言われないと○○に行けないよ、いいの?」(〇〇はデーサービスの名前)を繰り返し、外出の準備をし、車に乗せ、とっとと病院に連れて行きました。 

 病院に着いても渋ってましたが、医者がOKしないとデイサービスに行けない、と説明を繰り返し対応です。予約無しで行ったので、1時間以上待ってようやく診察。むくんだ足を医師に見せたら、「心臓です。たぶん入院します。まずは検査しましょう。」。2カ月以上前から主治医には足がむくんでるって言ってたのに…。 

 血液検査、CT、特にエコーは30分近くかけて心臓を診ていただきました。病院は混雑していましたが、スタッフがテキパキと対応をし、見ていて気持ちがいい。長い待ち時間、病院や患者の様子を観察することになり、主治医をここに変えたいなぁ…とぼんやりと考え始めていました。

「認知症の母 肺炎だけじゃなかった~!病気発覚」に続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?