孤独は癒さない
長らく孤独を癒せないでいた。
癒す手立てを見つけられないでいた。
何か別のことに没頭して気を紛らわせたとしても、それはただの現実逃避だった。
向き合うタイミングをずらしていただけだった。
もしかしたら見ていない間に、少しは姿形を変えているんじゃないか。
淡い期待はいつも外れ、少しも変わらずずっとそのままだった。
どんなに楽しい時間を過ごしていても、私はいつも視線を感じていた。
私が見ようとしていない時も、孤独は私を見ていた。
向く方向がどこにも無い
何をどうしても変えられない
そういう現実が目の前を塞ぐ
自分と似た境遇の人も周りにいない
友達や仲間といるからこそ
感じてしまう孤独がある
私と同じ人がいない
それは私の唯一無二を顕にした
今まで見ようとしなかった私が孤独を見ていた
私と同じ人はいない
この世で私を一番側で理解してあげられるのは私だった
理解だけが救いと気づいた
私とたった二人きり
自分自身をはっきりと感じられたとき
その孤独は癒やす必要を失った
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