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ただの42歳ワーママが、自分目線の男女平等をぶっちゃける

街の中で、バスや電車の運転手さんに女性が増えたと思う。

マンションや道路の工事の現場でお化粧ばっちりした女性がいることもある。

病院に行くと産婦人科以外の科でも女性の先生がいる。

保育園の子どもたちを引率している先生の中に男性がいることもある。

私の子どもの頃と違い、本人が望めば、性別を理由に職業に就けないことも少ないだろうし性別の垣根もなくなっていくと思う。

とは言え、やはり男女の差というものが完全になくなるわけではないのだろうな、とも思う。

一つの例のして私の体験を話したい。

女の人には生理がある。
受験、就職、仕事。生理がなければラクなのに、と思うことはないだろうか。

私は、頻繁に海外出張に行っていた頃は昼夜逆転が常。生理が乱れたり来なかったりして、それに伴い生理痛も重かったためピルを処方してもらって服用していた。つまり、薬で排卵をせずに生理をキッカリ28日周期で起こしていた。結婚して服用を止めるまで3年くらいそんな生活を続けた。

ピルを服用していると生理痛は軽いし、生理の日程の変動を気にしなくてよいし、「これなら初めて生理が来たその日からピルを使いたかったよ」と泣きそうになったのを覚えている。

一方で、本来生きていれば自然な現象である排卵を人工的に止めてまで仕事をしないといけないのはなぜ?という疑問も感じた。

さらに、結婚もしないかもしれないのに排卵が必要なのか?そもそも、生理は必要なのか?とモヤモヤしていた。

仮に結婚と子どもを望むなら異動したり転職したりしないといけなかったのかもしれない。

私が女だから、だ。

男女平等に仕事が出来る、ということは、ないのだと思う。

不妊治療をしたければ仕事の都合をつけることが多いのはどうしても女性。

妊娠出産も、仕事の都合をつけることが多いのはどうしても女性。

子どもができたら子どものために時間を割くことが多いのは、やはり、女性、となりがち。

その中で何ができるか?

一昔前までは母親代わりの誰かが必要だった。社会の変化でそれも変わりつつある。

男女の差がつきにくい仕事を選ぶことは出来る。例えば、希少性が高い、少ない時間で多く稼げる、頭脳労働、かけた時間と成果が比例しなく、高付加価値、他の人には時間をかけてもできない仕事、などだろうか?

あとは、そもそも、機会が与えられ、不当な評価を受けない働き先を選ぶこと?

これくらいな気がする。

女は損?

女性にしかなれない職業や、女性であることが加点になる職業でなければ、男女平等は求めるほどその難しさに気づく気がする。

ただ、それも環境による。
面白い話がある。

外資系投資銀行に勤める男性の友人が、同じ部の人が残業まみれの独身女性ばかりでパパ業がピンチになり、転職した。男女、というより、立場の違いが招いた状況。こうなると、「男女」というより、個人の事情が重要だ。

さて、私は、逆に、女でよかったと思うことがあったかと言うと特にない。職場で仲良くなった女性とママ友になれるくらい?まぁ、これは会社員の特典である。

新卒で古き良き日系企業に勤めた時「女子の皆さんに」と高級なスウィーツを差し入れしてくれるおじさま達がいた。それはありがたいものの、出張のお土産をフロアに配る雑用もセットで付いてくるので正直面倒だった。コロナを経てお菓子配りもきっと廃れただろう。当時は面倒なお菓子配りと無縁な男性が羨ましかった。

家事や育児で「妻に」家庭で、下駄を履かせてもらう男性は多く見てきた。おそらく、当人はスタートラインから、家事も育児も軽減され下駄を履いてる自覚もない場合もあるだろう。

いや、私が下駄を履かせてもらってると思っていた男性が、実は毎日保育園へ子どもを送り迎えしていたかもしれない。親の介護をされていたかもしれない。自身が病気で通院していたかも。男性にもまた、ありのままでいづらい環境があるかもしれない。

(少数派だとしても、それで片付けてはいけない気がする)

まとめ

男女平等、を思う時、女性に対し、逆に男性に対し、思うということもない。

それぞれが抱えている希望や困難がある。

だから、平等のためがんばる、と言うより、ひとりひとりの事情に寄り添い、取れる選択肢を増やせるよう手助けする方がしっくりくる。

戦うべきは「同じことができるようにする」ことよりむしろ、「偏見」「決めつけ」ではないだろうか。

逆に、自分に対してできるのは、やはり「◯◯だからやめたほうがいいかな」と自分の枠を決めつけないこと、な気がしている。

かつてお世話になったスーパーキャリアウーマンの二次上司の言葉を備忘録として残したい。

「女性だからできない」と断られた仕事もある。けれど、私はできると思ったから諦めなかった。

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