子育て日記。子どもから受けるストレスや不満と付き合う。
自分の怒りがひとりでに走り出すことがある。
今朝は怒れることがあった。
でもその時はグッと我慢した。
でも結局、我慢しきれなくて別の形で怒りを向けてしまった。
怒りの感情は、我慢すると、その分行き場を失い、別のところへ流れていく。
良い感情は受け入れると拡がっていくのに。
そんな気がした。
まだまだ修行が足りない。
忘れられない子どもの頃の思い出がある。
私は友達と遊ぶつもりでいったん家に寄りカバンを置いて、そのこと家を出て遊ぼうとしていた。
ただいまー。
すると、母親がお帰りを言ったかどうかもあやしいタイミングでぐちぐちと、お説教を始めたのである。
家に帰ったばかりなのだから、私が何かして怒らせてしまったわけではない。
内容は、おそらく、母の愚痴だと思う。
私がだらしないとか、父が何もしないとか、弟が何かを汚すとか、そんな内容だと思う。
毎日毎日再生産される家族への不満。
あのときどう、とかでなく、「また」「いつも」と繰り返される小さな不満の集積物だ。
母は、私が帰ってきた瞬間、誰かに聞いてもらいたいことが堰を切ったように流れ出てきてしまったのだ。
友達も待たせていたし、早く遊びたかった私は返事もそこそこに家を出た。
だって、母は、私がいることだけを確認して喋り始め、私をみてはいなかったから。
怖かった。
人はそんなに怒りを溜められるのかと。
怒りは結局行き場を失えば、どこかへいくしかない。
母の体や心を蝕むか、誰かの元へ届けられてその人を傷つけるか、発散されて飛んでいくかもしれない。
毎日毎日家族に不満を訴えても何も変わらずまたまた不満がたまる。それに怒る。
そんな毎日を母は過ごしていたのだと思う。
私は今朝、小学生の息子がいつもより遅く起きてきたのにゲームをやりたがったのを止めなかった。機嫌を損ねると、かえって何も進まなくなるからだ。グッと堪えて待った。いつもより遅く朝ごはんが終わり、いつもより遅く身支度が終わり、私が自転車で送っていくことになった。
いつもは弟と途中まで一緒に行くが今日は行けなかった。そのことで少し機嫌を悪くした息子は私にあたる。私はグッと堪えた。
けどだめだった。
自転車の後ろにもう7歳になる息子を乗せ、私は息子が学校でやらかすあれこれ、つまり忘れ物とか友達とのトラブルとかをネチネチと注意した。そのタイミングで言わないとけない理由は見当たらないのに。
私は、そうした、忘れ物をチェックしたり友達のお母さんに聞いたり買いに走ったり、友達とのトラブルで先生と切ないやり取りをすることだってずっと我慢してやってきた。
ほんとは、私だって「ママに迷惑かけないでよ」って言いたかったみたい。
ここまで何もかもをグッと堪えたのは、息子に学校に明るく元気に通ってほしかったからだ。
なのに、フォローやらお膳立てに疲れて息子にあたる始末。
これなら、忘れ物は「自分でやりなさい、忘れて困ってもあなたのせいよ」でいいし、友達トラブルは「相手も悪いかもしれなくても、あんたが悪いのは変わらない。謝りなさい。言い訳はきかない」、でいいんじゃないか?
それで出がけには、明るく元気に「いってらっしゃい!」と言われた方が。
息子の言い分をよくよく聞いて、怒って進まなくなるのをやっかいに思いおだてて進めて、失敗のリカバリもしてあげる。私、やってあげすぎなんじゃないか?
私はかつての母のようになるのが怖い。
不満をためにためて、いつか、壊れたラジオのように、誰が聞いているかもわからない状態でひとり話し続けたりしないだろうか?
息子に関しては、私の感情も大切にしながら付き合っていこうと思う。
息子のことも大切にしながら、「ママはこうしてほしいんだ」と伝えていこうと思う。
行き場を失った怒りに襲われないように。
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